1995 年にインド洋で誕生したシックスセンシズは、自然派ラグジュアリーホテルとして離島リゾートや山岳リトリートを中心に展開し、環境保護の一環として「プラスチックフリー(プラスチック製品を使わないこと)」に取り組んできました。プラスチックの環境への悪影響が広く認識され始めた2016 年頃には、使い捨てのペットボトル、ストロー、パッケージを使用しないオペレーションをすでに確立していました。

その後もその歩みを止めることなく、より複雑かつ代替が困難なプラスチック製品の削減に向けて取り組みを進めています。約30年にわたる取り組みは、サステナビリティチームにより記録され、ブランド内で共有されてきました。

今秋、シックスセンシズは、このノウハウをホスピタリティ産業全体に向けて公開することを発表しました。

シックスセンシズ ホテルズ リゾーツ スパの CEO、ニール・ジェイコブズは、「私たちにとってサステナビリティは、ラグジュアリーを定義するものです。より大きな規模で環境保護に取り組むためには、私たちのノウハウが詰まったプレイブックを他のホテルグループと共有することが必要だと考えました。記載されている内容は企業秘密と言えるかもしれませんが、私たちはそれでもかまいません。長年の経験から学んだことは、サステナビリティの取り組みが、必ずしもゲスト体験に負の影響を与えるわけではないということです。プレイブックは、実際の運営に反映されることが重要です。私たちの取り組みが産業全体に浸透し、すべてのホテル運営において欠かせないノウハウとして広がっていくことを期待しています。」と、コメントしています。

Six Senses Journey to Plastic Freedom Playbook(プラスチックフリーを実現するためのシックスセンシズのプレイブック) 」は、宿泊、管理、料飲、スパというホテル運営の主要4部門における、プラスチックフリーのための82のソリューションが記載されています。すべて試行錯誤を経て確立されたものであり、プラスチック袋から、歯磨きチューブ、コーヒーカプセル、ほうきに至るまで、様々なプラスチック製品を対象にしています。また、環境保護や社会的責任を果たすことが、ホスピタリティ、オペレーション、収益性、ゲスト体験、顧客満足度、従業員のエンゲージメントの向上につながることを、10の実例で紹介しています。

IHGホテルズ&リゾーツの「ラグジュアリー&ライフスタイル」の一員であるシックスセンシズは、世界中のIHGホテル6,400軒に対し、Six Senses Journey to Plastic Freedom Playbookを公開しました。次のステップとして2024年11月6日(水)に、オンラインセミナーの開催を予定しています。ホスピタリティ産業に従事するすべての方を対象としており、セミナー開催後、ダウンロード可能なプレイブックが配布されます。

プレイブックの始まり

2016年にシックスセンシズ ラームでプラスチックフリーの試験運用を成功させた後、シックスセンシズグループ全体のプラスチック製品の使用状況を調べました。驚いたことに、何万ものプラスチック製品の使用を削減したにもかかわらず、その数は増え続けていました。この調査結果がきっかけとなり、スタッフの意識は向上し、普段の運営で使用されているプラスチック製品をより細かく識別できるようになりました。

シックスセンシズ ホテルズ リゾーツ スパのサステナビリティ担当副社長、ジェフ・スミスは、「プラスチックを使用しないことは簡単なことではありませんが、取り組む価値は大きいです。私たちは、スタッフを対象に、6つの研修プログラムからなる教育・啓発キャンペーンを実施しました。それまで 「見て」いなかったプラスチックに目を向け、大小を問わず、プラスチック製品として仕分けすることができました。しかし、品目を特定し、より良い代替品を研究することと、業務をより便利で効率的なものにしていた素材を使用しないようにオペレーションを変えることとは、まったく別のことです。私たちは現在、82のソリューションを用意しています。シックスセンシズのホテルでプラスチック製品が使われなくなるたびに、一歩ずつ前進するのです。」と、コメントしてます。

ホテル運営における82のソリューション

全スタッフを対象としたキャンペーンが、世界中のシックスセンシズでの熱意、創造性、イノベーションにつながり、プラスチックフリーを実現するためのソリューションが生み出されました。これらのソリューションは、全27軒のホテルのスタッフたちから提案されたものです。シックスセンシズ パロ ブータンのレストランマネージャー、ダワ・ツェリンは、ブータン初の天然ビーワックスラップの製造を指揮し、プラスチック製ラップの代替となりました。その他にも、シックスセンシズ スパ ジギーベイにプラスチックフリーのスリッパを導入し、敷地内でリサイクルできるようにしたウェルネスディレクターのアヌパム・バネルジーもプラスチックフリーの立役者です。

ジェフ・スミスは、「私たちのモットーは、常に学ぶことです。原油の採掘からはじまり、輸送、化学物質の漏洩、炭素や気候への影響に至るまで、プラスチックのライフサイクル全体を学ぶことが、試行錯誤を重ねたソリューションにつながりました。これらのソリューションをブランド内だけでなく、産業全体で共有したいと考えています。お互いに協力することで、さらに前進していきたいと考えています。」と、付け加えています。

Six Senses Journey to Plastic Freedom Playbookは、シックスセンシズのサステナビリティリーダーたちが「Green Case」のCEO、レイチェル・マカフェリー、「Sea Going Green」のCEO、アリー・ドラゴゼット、「Ready to Bloom」の創設者、フィル・ブルームフィールド、「Travel Without Plastic」の創設者、ジョー・ヘンドリックスなど、サステナブルツーリズムのキーパーソンと協力し、執筆・編集しました。

レイチェル・マカフェリーは、「私たちが使っているプラスチックの量と代替品にかかる費用に圧倒されるかもしれません。しかし、プラスチックが野生生物や私たち人間の健康に及ぼしている長期的なコストと比較した場合、本当にできない変化なのでしょうか?私は、シックスセンシズのゲストとスタッフが、プラスチックフリーの取り組みに積極的に参加していることに勇気づけられました。当初は疑問視されていたソリューションも、歯磨き粉のタブレットのように、すぐにゲストのお気に入りになりました。」と、コメントしています。

プラスチックフリーの輪を広げる取り組み

シックスセンシズでは、リサイクルではなく、代替によるプラスチックの不使用に重点を置いています。プラスチックによる汚染は、生産、抽出、使用、廃棄の過程で発生します。たとえプラスチックがリサイクルされたとしても、環境汚染は既に発生しています。また、プラスチック製品を使用しないためには、サプライヤーが重要なステークホルダーであることを当初より認識していました。そのため、すべての購買部門とサプライヤーに対し、プラスチックフリーを目指すブランドのビジョンに賛同し、プラスチック排除の誓約を共有してくれるよう呼びかけました。サプライヤーたちは代替品の導入に前向きで、実践可能なソリューションの開発に協力してくれました。環境への影響を懸念しているのはサプライヤーたちも同じであることが分かったことは、プラスチックフリーの輪を広げるこの度の動きにつながりました。

2024年11月6日(水)に開催されるオンラインセミナー「Six Senses Plastic Freedom Webinar」にぜひ参加ください。参加申し込みはこちらをクリックしてください。セミナー後にプレイブックをダウンロードしていただけます。

タイ王国ホアヒンに位置する世界的なウェルネスデスティネーション、チバソム・インターナショナル・ヘルスリゾートは、ホアヒン保護活動グループ(PHHG)と共に、「ホアヒン・マラソン」を6月11日に開催しました。今年は、世界で活躍するウルトラマラソン選手のスフィア・スーフィー氏とトライアスロン選手のトゥルヤテープ・ウアウィッタヤー氏が、ホアヒンに唯一残るマングローブの森「クライラー・ニウェー」の保護を目的としたチャリティー活動の一環として、海外からの参加者を含む3000人以上のランナーと一緒に走りました。

両選手は、チバソムが今年1年を通じて実施しているキャンペーン「フレンズ・オブ・チバソム」のアンバサダーを務めており、運動を通じたウェルネスの啓蒙活動を担当しています。

インド出身のスフィア・スーフィー選手は、複数のギネス世界記録を保持するウルトラマラソンのチャンピオンです。今年初めには、カタールを南北に横断する約125マイルの過酷なコースを完走しました。ゴール地点のズラル・ウェルネスリゾートbyチバソムに30時間31分で到達し、4つ目となるギネス世界記録を達成しています。

スフィア選手は、「チバソムのチームはもちろん、世界中から集まった参加者と一緒に走ることを楽しみました。地域社会全体のウェルネスと環境の保護に熱心に取り組むチバソムの姿勢は、本大会にも表れていました。ホアヒンはとても魅力的な街です。マラソンを通して、地元の方々と交流ができ、自然をより身近に感じることができました。マラソンコースには、ホアヒンの中心街やカオタオ貯水池、そして日の出時のホアヒンビーチなど、観光スポットが含まれています。私は、本大会のように、地域の魅力にたっぷり触れることができる体験が大好きです。」と、コメントしています。

もう1人の招聘選手、トゥルヤテープ・ウアウィッタヤー選手は、タイを代表するトライアスロン選手であり、バンコクのアディダス・ランナーズ・チームのキャプテンを務めています。トゥルヤテープ選手は、「フレンズ・オブ・チバソムの1人として、ホアヒン・マラソンに参加することができ、大変嬉しく思います。マインド、ボディ、スピリットの調和を図るチバソムのウェルネスへのアプローチは、走る種目、特にマラソンにも当てはまります。走るためには体だけでなく、ゴールラインに到達するという決意を持つマインドも重要です。そして、走りを楽しむ精神が、最大限の可能性を引き出します。」と、コメントしています。

ホアヒン・マラソンは、チバソムが陣頭指揮をとる非営利団体PHHGと、ホアヒン郡、プラチュアップキリカン県、タイ国政府観光庁とのコラボイベントです。PHHGは、ホアヒン周辺の環境保護と環境に対する意識向上を目的とした幅広い事業を実施しています。本マラソンは、一般の人々を対象に健康と長寿のために運動を行うモチベーションを高めると共に、環境と社会のサステナビリティに対する意識の向上、エコツーリズム拠点としての役割も果たすクライラー・ニウェーの継続的な保護と発展のために毎年開催されています。

 <ABOUT PRESERVE HUA HIN>

ホアヒン保護活動グループ(PHHG)は、チバソム創設者の故ブーンチュ・ロジャナスティン氏によって、2004年6月10日にまちづくり団体として創設されました。民間と公共の両セクターから支援を得ながら、環境保護と環境に対する意識の向上、そして地域コミュニティ内の関わり合いを深めることを目的としています。2010年10月13日よりマハ・チャクリ・シリントーン王女の後援を賜り、幅広い活動を展開しています。現在、PHHGの会長は、チバソムの会長兼CEOのクリップ・ロジャナスティンが務めています。

<ABOUT KRAILART NIWATE>

クライラー・ニウェーは、ホアヒン保護活動グループとチバソムが陣頭指揮をとるマングローブ保護プロジェクトです。再生された湿地は、エコ&スピリチュアルツーリズムの拠点としての役割に加え、ウォーキングやランニングを楽しんだり、ゆっくり休息したりできる自然環境を提供しています。当保護プロジェクトの大きな目的の一つは、より多くの方に、マングローブの生態系に関する科学的な知識と理解、そして自然への感謝の気持ちを深めていただくことです。

環境保護に於いて世界をリードするワールドクラスのラグジュアリービーチリゾート、トリサラは、開業15周年を迎えるにあたり、リゾートの敷地内で孵化したウミガメの放流を行います。豊かな自然が広がる周辺環境を今後も弛むことなく保護していく強いコミットメントを表しています。さらに、開業15周年を記念した特別なプロモーションもご用意しています。

03 TRISARA

2004年の開業以来、トリサラは野生生物が生息する周辺環境の保護と維持に努めてきました。リゾート自慢のプライベートビーチは、昨年アオウミガメが産卵のために戻ってきたプーケット唯一の場所です。来る11月1日に、一年間の飼育期間を経て成長した元気な子ガメたちを海に放し、開業記念日を祝います。

02 TRISARA

モンタラ・ホスピタリティー・グループのCEO、キッティサック・パッタマセヴィは、「トリサラが、ウミガメのライフサイクルの一部であることに深い感動を覚えます。ウミガメは産卵のために毎年同じ場所に戻ってきます。つまり、これからも産卵場所として戻ってこられるようにリゾート周辺の貴重な生態系を維持し、希少な種を守っていくことが我々の使命だと考えています。」とコメントしています。

サスティナビリティと環境保護に対するトリサラの理念は、ゲストエクスペリエンスに妥協することなく、ラグジュアリーとサスティナビリティの完璧なバランスを実現することです。リゾートの設計段階から徹底しており、低密度開発方式による自然保護を中心とした建設計画が採用されました。日々のリゾート運営に於いても、使い捨てプラスチックからリサイクル可能な材質への変更、逆浸透膜浄水システムで集めた雨水の活用による水道水の使用量の削減、ハロゲン電球から省電力のLED電球への切り替えを実施しているほか、リゾート内の移動に電動バギーを使用するなど、野生動物の生態を維持するために様々な努力を重ねています。

04 TRISARA

アオウミガメの放流のほか、ゲストは開業記念日に合わせた特別な特典をお楽しみいただけます。2019年12月20日までに3泊以上のご予約で1,119米ドル相当のリゾートクレジットを進呈します。対象は2019年11月1日から2020年4月30日までの宿泊期間です。リゾートクレジットは、「ジャラスパ」での至福のトリートメントに加え、「シーフード」でのオーセンティックなタイ料理の食事やプライベート料理教室、さらにリゾート外でのアクティビティにもご使用いただけます。ボートを利用してのエクスカーションから、ウェオ島でのシュノーケリング、自家菜園での収穫体験まで多彩なアクティビティをご用意しています。

トリサラでのご宿泊は、1泊1,460米ドルよりご利用いただけます。ウミガメ放流の詳細及びご予約は、メールreservations@trisara.com、またはウェブサイトwww.Trisara.comをご覧ください。