2023年春、ザ・ラナ、ドーチェスター・コレクション、ドバイが開業

ドーチェスター・コレクションとして10軒目となるホテル「The Lana, Dorchester Collection, Dubai(ザ・ラナ、ドーチェスター・コレクション、ドバイ)」が、2023年の春にオープンし、中東への初進出を飾ります。

活気に満ちたビジネス・ベイに位置するザ・ラナは、ドバイ不動産開発大手のオムニヤット社との共同開発プロジェクトです。デザインは、国際的に輝かしい実績を誇るフォスター+パートナーズが手がけています。華やかな同地区で存在感を放つ30階建ての超高層ビルに、スイートルームを含む225室の客室を備え、比類のないウルトララグジュアリー体験を提供します。ゲストは、地域性を反映した素晴らしいデザインに加え、高層から望む開放的なパノラマビュー、ワールドクラスのダイニング、広々としたスパとプールエリアをお楽しみいただけます。

ザ・ドーチェスター、ロンドン

ザ・ドーチェスターは、世界最高峰クラスのラグジュアリー・ホテルです。1931年の創業以来、ハイドパークを望むロンドン・メイフェアのアイコン的存在として親しまれてきました。現在、著名な建築デザイナーたちを起用した改装工事が進行中です。ピエール=イヴ・ロション氏が、ホテルのエントランス、客室とスイート、ザ・プロムナード、ケーキ&フラワー・ブティックを、マーティン・ブルニツキ・デザインスタジオが、ザ・バーを担当しています。過去30年において最大規模となる当改装工事は、今秋に完了し、新装が披露されます。

ザ・ドーチェスター・スパは、美容医療の世界的な権威であるDr. Uliana Gout(ドクター・ウリアナ・グウ)との独占的なパートナーシップを最近発表し、大きな注目を集めています。Dr. Goutは、科学的根拠に基づく美容医療のパイオニアであり、世界的なリーダーです。ザ・ドーチェスター初となる美容医療メニュー「LAM Luxe」をDr. Goutが監修しているほか、ザ・ドーチェスター・スパにてDr. Goutの診療を受けていただけるようになりました。

ザ・ドーチェスター・ルーフトップは、昨年夏の好評を受け、地中海をコンセプトにしたテラスレストランとバーを再開しました。「アラン・デュカス・アット・ザ・ドーチェスター」のエクゼクティブ・シェフを務めるジャン-フィリップ・ブロンデがコンセプトを考案し、ヘッド・シェフのバスティアン・ベルタイナが腕を振るいます。

ロンドンの景色を一望できるルーフトップに64席の客席をご用意し、ジャン-フィリップが幼年期を過ごしたリビエラから着想を得たフレーバーを取り入れた地中海料理と、クルボアジェとのパートナーシップによる多彩なカクテルを提供します。

45パークレーン、ロンドン

ロンドンの中心部に建つ45パークレーンは、英国の現代アートを発信する拠点として存在感を示すモダンなホテルです。9月6日まで、画家エイミー・ジャッドの「Efflorescence展」が開催されました。ジャッドの作品を集めた展示会として過去最大規模で、ジャッドの画風に対する新しい視点を提供しました。

また、人気のレストラン「CUT」が拡張し、「CUT テラス」が新しくしくオープンしました。毎日正午より営業を開始するCUTテラスでは、ランチとディナーをお楽しみいただけます。パークレーンとカーゾンストリートが交わる角に位置するレストランCUTと隣接する当テラスレストランは、ホテルの正面玄関からアクセスしていただけます。ハイドパークの緑豊かな木々をパークレーン越しに楽しめるのも、この立地ならではです。22席の客席には、リーバ製ヨットのエレガントなミッドセンチュリーデザインから着想を得た「キャプテンズ・テーブル」の6名様用ソファー席も含まれています。外部との仕切りに使用されているガラス製のスクリーンは、自然光がテラスに降り注ぐことを可能にしながら、45パークレーンの洗練された外観デザインに影響を与えることなく、ダイニング空間を保護するシェルターとしての役割を果たしています。

カワース・パーク、イギリス・アスコット

「ザ・スパ・アット・カワース・パーク」は、Germaine de Capuccini(ジャーメイン・ド・カプチーニ)と提携し、5つの新しいトリートメントをローンチしました。

新トリートメントには、フェイシャルとボディトリートメントを組み合わせた「ラディエンス・ビタミンC・フェイス&ボディ・シグネチャーセラピー」のほか、ビタミンCとLEDセラピーを組み合わせた「カワース・パーク・ルミネッセンス・シグネチャーフェイシャル」、ラベンダー、オリーブ、シトラスの香りから選べる「メディテレーニアン・キャンドルマッサージ」、5種類のアロマオイルからゲストに適したオイルを選び、古代中国の自然哲学に基づいて行う「エレメンツ・インスパイヤード・マッサージ」が含まれます。

ホテル・プラザ・アテネ、パリ

ホテル・プラザ・アテネは、パリ8区の高級ファッションブランドが立ち並ぶモンテーニュ通りに面する名門ホテルです。昨年9月にオープンしたレストラン「Le Relais Plaza(ル・ルレ・プラザ)」の成功に続き、今年初めに、ファインダイニングの「Jean Imbert au Plaza Athénée

(ジャン・アンベール・オ・プラザ・アテネ)」が待望のオープンを果たしました。開業からわずか9週間でミシュランの星を獲得したことは、プラザ・アテネが提案する新しい食体験の始まりを象徴する快挙でした。

さらに、今夏には、シェフ・ジャン・アンベールがプロデュースする3軒目のレストラン「La Cour Jardin(ラ・クール・ジャルダン)」がオープンしました。80席の客席を備えた当レストランは、ホテル中央の中庭にて夏季限定で営業されます。「鯛とレモンの塩漬け」、「プライムリブのチミチュリソースとパプリカ・ストリートコーナー・ポテト添え」、「ザ・グレート・ニソワーズ」などの新しいメニューは、フランス産の旬の食材を生かし、シンプルでありながら料理に対する情熱が一皿一皿に表現されています。自然光が降り注ぐ中庭レストランのラ・クール ジャルダンは、ご友人とのリラックスしたランチや、ロマンチックなディナーに理想的な場所です。

ル・ムーリス、パリ

著名な芸術家や思想家たちに愛されてきたパリのホテル、ル・ムーリスは、ドーチェスター・コレクションの「In the footsteps of legendary artists walking trails(伝説的な芸術家の⾜跡をたどる散策シリーズ)」の一つとして、印象派モネの非凡な⼈⽣と作品に触れる散策ツアーを開始しました。経験豊富なガイドと 1 対1または少⼈数のプライベートグループで催⾏されるこの散策ツアーは、参加者に合わせて毎回カスタマイズされます。参加者は、モネの⼈⽣にまつわる逸話を学びながら、ゆっくりと美しいパリを楽しむことができます。

モネのほか、ピカソの足跡をたどる散策ツアー「Picassoʼs Montmartre(ピカソが暮らしたモンマルトル)」もご用意しています。この散策ツアーでは、なぜピカソの傑作『アヴィニョンの娘たち』が長年にわたりアトリエに丸められたまま放置されていたのか、ピカソはラパン・アジルでの飲み代をどのように支払っていたのか、なぜルーブル美術館での窃盗事件に関与したのか、興味深いエピソードを掘り下げ、疑問を解き明かします。

2023年の春には、ル・ムーリスの散策ツアー第3弾となる「Rodin: Love and Torment(ロダンの愛と苦悩)」がスタート予定です。

ホテル・エデン、ローマ

今夏、ホテル・エデンは、3つの新しい郊外型アクティビティを発表しました。スポーツカーに乗り、ローマの北に位置する魅惑的な田園地帯へと向かうドライブの旅、ティレニア海に浮かぶポンツァ島とパルマローラ島の海岸線を巡るセーリングの旅、一般公開されていない国立21世紀美術館(MAXXI、マキシ)の地下収蔵庫を、美術品の修復保存専門家でもある美術史家と見学するツアーは、いずれも冒険心を刺激するユニークな体験です。

また、ドーチェスター・コレクションの「伝説的な芸術家の⾜跡をたどる散策シリーズ」は、ル・ムーリスでの成功を受け、ホテル・エデンでも開催が決定しました。ホテル・エデンが主催する散策ツアー第1弾は、カラヴァッジオの劇的な人生をたどる「Caravaggio: Rebel and Rome(異端児カラヴァッジオとローマ)」です。この散策ツアーでは、彼が故郷と呼んだローマの街を舞台に、裕福なパトロンから、賭博師、モデル、占い師に至るまで、魅惑的な人々と出会い、無一文から富豪になったカラヴァッジョの破天荒な人生を深く掘り下げます。非常に短くも波乱に満ちた生涯の中で、どのように“西洋美術に革命をもたらした“と評される画期的な作品を生み出したのか、彼が描いた絵画と同じようにドラマチックで異彩を放った天才画家の素顔に迫ります。

ホテル・プリンチペ・ディ・サヴォイア、ミラノ

ホテル・プリンチペ・ディ・サヴォイアは、ミラノとロンバルディア州全体の魅力を余すところなく集めた多彩な8つのアクティビティをご用意しました。当ホテルのゲストだけが体験できるエクスクルーシブなアクティビティは、同州の奥深い魅力を堪能できるユニークな機会を提供します。

その一つが、世界で最も有名で影響力を持つ壁画の 1 つ、巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』のプライベート・ビューイングです。1490年代作の当壁画は、ミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会に併設するドメニコ会修道院の壁に今も飾られています。この唯一無二の大変ユニークな体験は閉館後に行われるため、混雑や時間の制約を受けることなく、この傑作を楽しむことができます (通常の見学時間は最長20 分です)。

このほか、オペラ座の舞台裏ツアーなど、ミラノが誇るランドマークを通常とは異なる切り口で見学できる体験を取り揃えています。さらに、ミラノ郊外でのアクティビティもバラエティ豊かです。バローロやフランチャコルタのワインテイスティングから、リーバ製ヨットでのイゼーオ湖クルーズ、ヴァルテッリーナでのランチが付いたイタリアン・アルプスを空から眺めるヘリコプター遊覧飛行、アンティークバイオリンとリュートの貴重なコレクションで有名なクレモナのストラディヴァリ博物館訪問まで、どれ一つとして見逃したくないものばかりです。

ミラノは、デザインの街としても有名です。ヴィコ・マジストレッティ財団とアキッレ・カスティリオーニ財団のスタジオミュージアムの専門ガイドが案内するツアーは、ミラノの素晴らしいデザイン空間を解説付きで巡ることが出来ます。ツアーには、イタリア初のデザイン・ミュージアムであるラ・トリエンナーレへの訪問と、ラ・テラッツァでのランチが含まれます。さらに、ゲストのご要望に合わせて、パトリシア・ウルキオラやニーナ・ヤシャールといった有名デザイナーのアトリエや、ラボラトリオ・パラヴィチーニの陶芸工房へのプライベート訪問もアレンジします。

ビバリーヒルズ・ホテル、ビバリーヒルズ

ビバリーヒルズ・ホテルは、開業110周年を迎える今年、ハリウッドで最も光り輝く場所として歩んできた歴史を称え、記念イベントや記念メニューなど様々な活動を実施しています。

ゲストは、ホテルのアイコニックなバナナの葉のデザインをモチーフにしたネイルアートから、「ポロ・ラウンジ」のアニバーサリーカクテル、夏季限定のプールサイド映画上映会、ロビーでの「バート・スターン写真展」まで、多岐にわたる特別企画をお楽しみいただけます。映画上映会では、ホテルがロケ地となった『Troop Beverly Hills(邦題:ガールズスカウト-ビバリーヒルズ版)』を、写真展では、ホテルの常連客だった大女優エリザベス・テイラーを被写体にした作品を取り上げ、ホテルの華やかな歩みを振り返ります。また、ポロ・ラウンジの有名な「マッカーシー・サラダ」は、ベルナルドの特注のサラダボールに盛り付けられ、ドン・ペリニヨンとのペアリングを楽しめる特別バージョンで提供されます。このサラダボールは、お持ち帰りいただけます。さらに、記念品として筆記用具もご用意しています。この特別な筆記用具を用いて書いていただいたゲストからのレターは、ビバリーヒルズ・ホテルがこれから歩んでいく歴史の一部となります。

ホテル・ベルエア、ロサンゼルス

「ウルフギャング・パック・アット・ホテル・ベルエア」の豪華なバーベキューパーティーが、9月6日に帰ってきました。カラフルな庭の芝生の上に大きなテーブルが並べられた会場で、セレブシェフたちが腕を振るいます。マスター・シェフのウルフギャング・パックとエクゼクティブ・シェフのコナー・マクヴェイに加え、フランシス・マルマン、ナンシー・シルバートン、エリック・ワーナー、アダム・ペリー・ラング、バート・バックマンといったスターシェフたちが招聘されます。

定期的な美術展の一つとして、9月1日~11月23日までの期間、セス・キンモントによるエキシビションを開催します。一連の小型彫刻作品を通して、何百年も先の未来へとゲストをお連れします。アルミニウム鋳造によるこれらの彫刻群は、これまでの彼の作品の中でも、特に他の現代美術家たちから高い評価を受けている、気候の変動によって変形された示唆に富む形をした作品の幾つかを反映しています。エキシビションは一般公開されており、無料でご覧いただけます。また、展示されている作品はお買い求めいただけます。収益は、未来のアーティストを支援するコロッサス財団に寄付されます。

アジア有数のスパ教育センターとして高い評価を受けるチバソム・インターナショナル・アカデミーは、今秋、「スパ・ディベロップメント」と「スパ・マネージメント」の2コースを開講します。両コースは、業界をリードし、成功するための知識を身に付けたいと考えているスパ経営者やマネージャーを対象としています。

当アカデミーは、ウェルネスのパイオニアとして世界に名を馳せるチバソム・インターナショナル・ヘルスリゾートが直営しています。ウェルネス先進国の一つであるタイ王国の首都バンコクに位置し、世界的に高まるウェルネスへの需要に応えるべく、次世代リーダーの育成に取り組んでいます。スパの開発と管理運営に関するコースを通じて、約20年にわたり蓄積してきた経験と専門知識を未来のスパオーナー、ディベロッパー、経営者に伝えることにより、産業全体の発展を後押しします。

 

SPA DEVELOPMENT (スパ・ディベロップメント)30時間

2022年10月17日~10月21日

スパのコンセプト立案からオープニングまで、スパを開業するための流れを学びます。スパのオーナー、ディベロッパー、経営者の方にお勧めのコースです。予備知識を必要としないため、

スパ産業へ新規参入される方も受講していただけます。また、スパ施設での経験がある方は、本コースで知識とスキルを磨き、新しいオペレーションを組み立てることができます。

SPA MANAGEMENT (スパ・マネージメント)30時間

2022年10月24日~10月28日

日々の運営を担うスパマネージャー向けのコースです。スパ産業に関する知識があることが望ましいですが、受講するための必須条件ではありません。本コースでは、日々の運営におけるマネージャーの役割に加え、財務と資産管理、人材管理とリーダーシップ、販売とマーケティングについても学ぶことが出来ます。

チバソム・アカデミーは、理論と実践の両方を重視した質の高い教育を提供しています。チバソムが誇るサービスエクセレンスとプロフェッショナリズムを身に付けた人材を輩出することにより、ブランド理念に掲げるマインド、ボディ、スピリットを包括的に高めるウェルネスアプローチの普及に寄与します。

10月後半に開講されるスパ・ディベロップメントとスパ・マネージメントは、いずれもバンコクのキャンパスにて英語で行われ、コース毎の受講料はTHB 43,000/1名様です。

また、チバソム・アカデミーでは、オンライン研修や出張トレーニングなどのご要望も承ります。

 

お問い合わせ、受講のお申し込みは、電話(+66  2 711 5271)または、

メール(info@chivasomacademy.com)にてご連絡ください。

詳細は、www.chivasomacademy.comwww.facebook.com/ChivaSomAcademyをご覧ください。

世界中で新型コロナウィルスに対する制限が緩和され、日本でも9月7日からワクチン3回接種者は帰国時のPCR検査が免除されました。そして、コロナ禍を経た今、旅行はもはや単に楽しむだけのものではありません。 Global Wellness Institute によると、「目的こそが今後の旅の姿」と言われています。目的ある旅行では、より深く特別な体験が叶い、自分自身、家族、そしてより広いコミュニティとつながることができるでしょう。

 

<最新の旅行トレンド>

DR. JASON CULP(チバソム自然療法部門の研究開発ダイレクター)による今後の旅行における重要性や目的の傾向をご案内します。

家族の絆

肯定的な記憶は、共有された経験の周りに構築され、家族や友人との旅行は強い絆を育みます。世代を超えた旅行は、家族全員の絆を強化し、精神的、感情的、社会的幸福を促進します。チバソムでは、家族の絆の重要性に注視し、チバソムが運営するカタールのズラル・ウェルネスリゾートでは家族向けのスペース、施設​​、体験を提供し、あらゆる年齢層の健康を向上させています。

目的の再定義

過去 2 年間は挑戦と苦労の連続であり、多くの人が自分の目標、優先順位、人生の意味について疑問を抱いていました。そして今、新しい目的を求めています。ウェルネス業界は、再定義と再構築に

導くさまざまなリトリートを提供しています。瞑想し、静かに熟考し、計画を立てる時間が、人生にとって必要なものと新たな目的を見つける助けとなるでしょう。

再生ツーリズム

環境を保護し、目的地への悪影響を防ぐための取り組み「エコツーリズム」にも注目されてきましたが、最新トレンドは、悪影響を防ぐだけでなく、訪れた環境や地域社会にプラスの影響を与えるリジェネラティブ(再生)ツーリズムに移行しています。チバソムはホアヒンのマングローブ再生プロジェクトを主導しており、海洋生物にとっての安全な繁殖地、地域には洪水による災害を防ぐ機能を提供しています。チバソムの多くのゲストが、環境活動として森林の清掃および植樹に参加しています。

自然の重要性

コロナ禍で肉体、精神両方における健康の重要性を誰しも学びました。森の散歩は炎症を抑え、血圧を下げます。土壌のマイクロバイオームは、私たち自身の内部の微生物生態系に影響を与え、健康な免疫機能を促進することができます。日光に当たれば、ビタミン D が生成され、気分が高まり睡眠サイクルが調整されます。このように自然から受ける健康への恩恵は今後ますます重要視されてゆくでしょう。

 

<旅行中に留意すること>

Dr. RUBIA AFZA SHARIFF(ズラル・ウェルネスリゾートのヘルス&ウェルネス・アドバイザー)からは、今後の旅行への注意点をアドバイスします。

体内時計の調整

体が旅行先の時間に慣れるには時間がかかります。日光に当たり、メラトニンを増やすことで睡眠を助け、体内時計の調整をスムーズにします。

水分補給を

水分補給は、デトックスだけでなく、健康を維持する多くの重要なシステムと機能にも不可欠です。

免疫力を高める

長時間のフライト後は、ビタミンが豊富な食品を多く取り免疫力を高めましょう。

エクササイズ

軽い運動をして、気分と健康を高めるエンドルフィンの分泌を促しましょう。

カフェイン摂取量を減らす

カフェインは睡眠サイクルを乱すので、特に時差ボケをしているときはカフェイン摂取を控えましょう。

ザ・ニュート、サマセットは、ローマン・ブリテン時代の邸宅「Villa Ventorum(ヴィラ・ヴェントラム)」の再建を完了し、先駆的な考古学体験「Roman Villa Experience(ローマン・ヴィラ・エクスペリエンス)」を公開しました。ザ・ニュートの敷地内で発見された西暦351年築の当邸宅は、建物の基礎と残存する部分を大切に保存しながら改修が施され、新感覚のビジターセンターとインタラクティブなミュージムと同時に今夏オープンしました。

“風の家”を意味するヴィラ・ヴェントラムの復元は、考古学者、建築家、技術者、熟練の職人を含む専門チームが、7年以上の歳月をかけて実現させました。ローマン・ブリテン時代の生活様式を学べる教育的施設としてミュージアムと共にオープンする当ヴィラは、これまで英国内で実施された同類のプロジェクトにおいて、最も野心的なものと言えるでしょう。幅56m、長さ22mのT字型の平面に、部屋、キッチン、古代ローマ式入浴施設が配置され、ブドウ園と池、そして約10.5エーカーの草原がヴィラの周りを囲んでいます。

考古学的エビデンスに基づき、日常生活において発生する音、匂い、光景などを忠実に再現したことにより、ゲストは、まるで時代をさかのぼり、ローマン・ブリテン時代にいるような感覚で、当時の日常を垣間見ることができます。ゲスト体験は、新設のイノベーティブなミュージアムから始まります。貴重な考古学的発見が、最新技術とインタラクティブな仕掛けを通じて大切に保存・展示されています。

古代ローマまでさかのぼるエステートの歴史

ローマン・ブリテン時代のヴィラの再建は、今後何世代にもわたり、1,000エーカーにも及ぶ広大なエステートの歴史を称え、豊かな恵みに感謝し、発展させていくという、ザ・ニュートの理念が反映されています。ヴィラ・ヴェントラムは、約1,600年前の当時を再現するため、建物はもちろん、周辺の景観にも配慮されています。再建プロジェクトが進行する中で、ローマ時代の英国に関して未だ多くのことが解明されていないことが明らかとなり、当プロジェクト自体が、同時代に関する調査・研究を深めるユニークな機会となりました。

ヴィラ・ヴェントラムの存在が最初に確認されたのは、1843年でした。ザ・ニュート(当時:ハドスペン)の南西側にあるカトル・ヒルで働いていた労働者たちが、コンスタンティウス2世在位中(337年―361年)の硬貨などの遺物を含む古代ローマの遺跡を発見しました。発見現場は、何世紀にもわたり人々が暮らし、有機物の蓄積により黒くなった土壌に因んで“ブラックランド”と呼ばれている農地でした。

鉄器時代からローマ時代初期にかけて人々が集団で生活を営んでいた同地は、3 世紀半ばまでに地主貴族層のジェントリが住むローマ建築の壮大なヴィラに発展しました。石弓の形を模した珍しいブローチが出土したことは、法官などローマ帝国高官との関係を示唆しています。また、当時制作されたモザイク画の大部分も発見されています。メインの応接室 (タブリナム)には、ローマ神話に登場する動物と狩猟の女神ダイアナが、ダイニングルーム(トリクリニウム)には、ワインの神であるバッカスが、それぞれ描かれており、当時の家主が築いた富を象徴しています。

ローマ時代の英国の暮らしを再解釈

当再建プロジェクトの目的は、これまでと異なる視点からローマ時代の英国の暮らしを解き明かすことでした。家長から最下位の奴隷に至るまで、かつてヴィラに住んでいた人々の生活に対する他に類を見ない貴重な洞察を提供します。

再建計画の策定にあたり、オックスフォード・アーキオロジーとウェセックス・アーキオロジーの2社が、大規模な発掘調査を実施しました。そして、考古学的知見と正確な復元に関する不動産アドバイザーとしてサウスウエスト・ヘリテージ・トラストがプロジェクトに参画し、ストーンウッド・デザインとザ・ニュート専属の建築家であるケイティ・ルーイスと密接に協力しながら、考古学的解釈をデザインの各要素に当てはめていきました。内装、建具、調度品の制作を含め、伝統的な建築材と技術が随所に使用されています。

残存する断片のみを使用してヴィラを完全に再現できたことは、大きな偉業です。ローマン・ブリテン時代のヴィラが復元された例は非常にまれであり、適切なスキルを持つ職人を見つけることは、歴史的な正確さを担保するための大きな課題でした。設計を担当したストーンウッド・デザインと、工事を担当したストーンウッド・ビルダーズは、歴史家と考古学者、そして最終的には一般の人々の期待に応えるデザインが求められた非常にユニークなプロジェクトだったと説明しています。

ワトル・アンド・ダブ技法を用いた土壁、練り土を打ち固めた床、壁面のフレスコ画など、ローマ時代の建築を当時の技術を用いて再現するために、実験的な取り組みが絶え間なく行われました。壁と床全体を飾る複雑なモザイクとフレスコ画は重要なデザイン要素ですが、現代において、ブオン・フレスコとして知られる伝統的な技法を使用し、湿った石膏に直接絵を描くことができる職人は、ほんの一握りです。ザ・ニュートは、ダニエラ・マーフィー・コレラとアルベルト・フェリチが率いる修復専門チームをイタリアから招聘し、プライベート浴場内のテピダリウム(微温浴室)とカルダリウム(高温浴室)に、2点のフレスコ画を制作しました。浴場内にハイポコーストと呼ばれる古代ローマの暖房システムを再実装させることも、多くの困難を伴う作業でした。

ヴィラ・ヴェントラムの庭園は、サマセットを拠点とする景観設計事務所のアーカート&ハントが手がけました。当事務所は、近年、王立園芸協会主催のチェルシー・フラワーショーにて最優秀賞に選出されるなど、高い評価を受けています。彼らは、入念な事前調査を実施し、植物学者のマギー・キャンベル・カルバーと考古学専門のサウスウェスト・ヘリテージ・トラストと協力しながら、350年頃のローマン・ブリテン時代の遺跡で発見された植物のみを用いた庭園デザインを考案しました。庭園は、ローマ神話の月の女神ルナに捧げるパーゴラ・ガーデン、池、古代ローマスタイルのメドウ・ガーデン、ぶどう畑、チェリー果樹園、薬用植物を植栽したメディシナル・ガーデン、菜園、ラベンダーとギンバイカのトピアリー・ガーデンから構成されています。ヴィラの周りには、栗とサンザシの木が自然のままに植えられ、太陽光が降り注ぐ壁に沿ってイチジクの葉が豊かに生い茂っています。

先駆的な考古学体験

ヴィラ・ヴェントラムとミュージアムでの体験は、年齢はもちろん、歴史への関心の有無を問わず、誰もが楽しめる内容です。展示は、ストーリーを伝えるナラティブな空間設計を得意とするKossmanndejong(コスマンデヨング)が担当しています。ザ・ニュートのアクティビティー施設「ストーリー・オブ・ガーデニング」と「ビーザンチウム」のクリエイティビティに富んだインタラクティブな展示も、彼らのデザインです。

ゲストは、歴史的な発見や背景を説明する音声ガイドを聞きながら各スペースを見学することが出来ます。子供向けツアーでのインタラクティブな宝探しや、情報をより深く掘り下げることができるスマートスクリーンなど、実際に体や手を動かしながら学べる多彩なゲームをお楽しみいただけるほか、バーチャルリアリティを活用してローマ時代のヴィラでの生活を体験していただけます。当時の衣装を着たスタッフが登場することにより、さらに雰囲気を盛り上げます。そして体験ツアーの終わりには、ローマ時代のストリートフードを実際にお召し上がりいただけます。ワインで煮込み、蜂蜜で甘みを加えた地産のラム肉をトッピングしたメンサスタイルのフラットブレッドなど、サマセットの地域で一般的に使用されていた食材を使用し、当時の味付けを再現しています。

参加方法

ローマン・ヴィラ・エクスペリエンスは、ザ・ニュートのメンバーシップに含まれています。会員費は、大人1名様につき£68で、16歳以下の同伴者は無料です。17歳以上の同伴者は、会員1名様につき1日6名様まで「メンバーズ・ゲスト・パス」をご利用いただけます。メンバーズ・ゲスト・パスは、1枚£18です。

12ヶ月間有効のメンバーシップに入会されると、ザ・ニュートの庭園、森林、シカ園に無料で何度でも入園いただけるほか、アクティビティー施設の「ザ・ストーリー・オブ・ガーデニング」や「ビーザンチウム」、庭園内のカフェ&レストラン、ファーム・ショップ、ハウス&ガーデン・ショップも併せてご利用いただけます。アクティビティーも豊富にご用意しており、1日2回開催されるデイリー・ガーデン・ツアー、週2回開催される森林ツアー、さらに、1年を通じたワークショップ&イベントプログラムにご参加いただけます。このほか、パートナー・ガーデンへの入園、デジタル・ニュースレター、オンラインショップでの英国内無料配達サービスなどもご利用いただけます。ホテルに宿泊されるゲストは、メンバーシップに無料でご入会いただけます。

ローマン・ヴィラ・エクスペリエンスの所要時間:2.5時間以上

夏季の営業時間:10:00~17:00(最終入館時間:15:20)

冬季の営業時間:10:20~15:30(最終入館時間:13:40)