シックスセンシズのイタリア初進出となるシックスセンシズ ローマが、2023年前半にオープンします。ユネスコ世界遺産に登録されたローマの歴史地区内の絶好のロケーションに位置し、トレビの泉やパンテオンなど、市内の観光名所へも徒歩圏内です。賑やかな大都市の中心市街地に立地しながら、サステナビリティとウェルネスに徹底してこだわり、緑豊かなオアシスとして安らぎの空間を提供します。

 

数ヶ月後に開業を迎える当ホテルは、世界的な観光地であり、国際イベントの開催が多数予定されているローマを舞台に、「ヘリテージ、ディスカバリー、コミュニティの旅」にゲストをお迎えするため、最終準備を進めています。

シックスセンシズ ローマの総支配人のフランチェスカ・トッツィは、次のように述べています。「私たちは、ブランドの柱である心に響くおもてなし、ウェルネスを、豊かな文化と歴史を持つローマの基盤に沿って解釈し、他では体験できない上質なラグジュアリー体験の創造に情熱を注いでいます。地元のコミュニティを大切にしながら、クリエイティブで楽しさに溢れた特別な体験を取り揃えます。」

歴史と現代性が融合するパラッツォ

シックスセンシズ ローマが居を構える歴史的建造物「パラッツォ・サルヴィアーティ・チェージ・メリーニ」の歴史は、パラッツォ(宮殿)として建設された15世紀にまで遡ります。その後数世紀にわたり、歴代の家主がさらに発展させ、彼らの名前を冠した邸宅として受け継がれてきました。シックスセンシズ ローマは、建物の歴史を象徴する外観と中央階段の修復工事を行い、元の壮麗な姿を蘇らせました。さらに、シックスセンシズ ローマが行う最初のサステナビリティ・プロジェクトとして、隣接するサン・マルチェッロ・アル・コルソ教会のバロック様式の外観の修復も実施しました。開業前から取り組む同プロジェクトは、シックスセンシズの地域コミュニティに対する貢献への強いコミットメントを示しています。

サステナビリティに配慮したホテルの内装は、アクセントのあるデザインが特徴のコンテンポラリースタイルです。独創的な植栽と自然光が降り注ぐ風通しの良いオープンスペースを備えた魅力的な内装設計は、環境に配慮した設計開発と、人と空間の心に響く結びつきを実現するデザインで世界的に有名な建築家、パトリシア・ウルキオラ氏のビジョンが反映されています。

スイートを含む96室の客室の内装も、本物にこだわるシックセンシズの精神が表れています。伝統的な床壁材のコシオペストと地産のトラバーチン大理石を使用し、パターン柄とグラフィック要素を活用したデザインは、居心地の良い洗練された空間を演出しています。高い天井、趣のある出窓、日当たりの良いテラスを備えた風通しの良い客室は、解放感にあふれ、滞在されるゲストの快適性と感動を高めます。

本場で味わうモダン・イタリアン

1階に位置する「BIVIUM レストラン・カフェ・バー」は、宿泊ゲストのみならず地元の人々もゆっくり寛げる憩いの空間です。調理の様子を見ることが出来るオープンキッチン、デリ・コーナー、ジョスパー・グリル、薪オーブンを備えたスペースが活気を生み出し、ネットワーキング、読書、創作活動に最適なテラス席へと流線的につながっています。エクゼクティブ・シェフのナディア・フリジーナが監修するメニューは、風味が最も高まる旬の時期に収穫された最高品質の地産の食材を主役に、ローマの伝統料理の要素を取り入れたモダン・イタリアンです。植物由来の食材のみを使用したヴィーガンメニューも提供します。

「NOTOS ルーフトップ」では、ローマ市街を一望できる360度のパノラマビューを楽しみながら、美味しい小皿料理とカクテルをお召し上がりいただけます。まるで秘密の花園のようにテラコッタの植木鉢と香り豊かなハーブに囲まれた屋上ガーデンは、夕暮れ時のアペリティーヴォ(食前酒)や早朝のヨガに最適です。

古代ローマの入浴文化を再現

シックセンシズ スパは、何世紀にもわたるローマの歴史を大切にしながら、代名詞である先駆的なウェルネスを提供します。ローマ時代の公衆浴場の伝統を通じて地域文化とのつながりを感じていただける体験は、特に海外からのゲストにとって特別な体験になるでしょう。ローマ時代のcalidariumカルダリウム、高温浴室)、tepidariumテピダリウム、微温浴室)、frigidariumフリギダリウム、冷室)を再現した3種類のプランジプールでは、熱を利用した炎症の緩和と筋力の回復を促す60分のコースをお楽しみいただけます。アポロとダフネの神話にヒントを得た浅浮き彫り彫刻が浴場の壁を飾り、浴場全体が古代ローマの雰囲気に包まれています。

このほか、ハマム、サウナ、バイオハックと瞑想の専用ルーム、屋外ヨガデッキ、ジム、5室のトリートメントルーム(内1室はカップル用) を完備します。また、併設の「アルケミーバー」では、熟練したセラピストがハーブや植物の薬効を紹介するクラスも開催予定です。

文化体験における世界の首都ローマ

シックスセンシズ ローマが提供する体験は、ホテル内にとどまりません。パラッツォ・コロンナ(コロンナ宮殿)、ボルゲーゼ美術館、ドーリア・パンフィーリ美術館など、ローマが誇る文化施設を通常とは異なる切り口で楽しめる体験をご用意します。まるで魔法のように光を描く絵画教室「Catching the Light」、修復スタジオの秘密を探る「Layers of Life」、トレビの泉の下に隠れている水路をたどる散策など、体験型アートから、考古学、ファッション、美食探訪まで、幅広い特別な文化体験がゲストを待っています。

シックスセンシズ ローマは、2023年春以降の宿泊の予約を受け付けています。

シックスセンシズのアーバンコレクションは、芸術、文化、建築のメッカであるローマに進出します。シンガポール、ニューヨーク、ロンドンに続き、同コレクションに加わるシックスセンシズ ローマは、ウェルネス、美食、コミュニティ、サステイナブルデザインを重視する当ブランドの価値を反映します。

旧豪邸を修復してオープンする同ホテルは、古代ローマの中心部に位置し、トレヴィの泉とパンテオンからわずか数ブロックの距離です。さらに、高級ショッピング街として有名なコンドッティ通り、フラッティーナ通り、ボルゴニョーナ通りは、徒歩圏内です。ホテルは半歩行者エリアになっているコルソ通りに面し、サン・マルチェッロ広場でゲストをお迎えします。16世紀の名高い教会の名を冠した広場は、静かで色鮮やかな緑が生い茂るオアシスです。同通り沿いに立つ教会の基礎は、4世紀に築かれたものであり、長い歴史を有します。

イタリアに於いてシックスセンシズ初のプロパティとなるシックスセンシズ ローマは、個性あふれる95室の客室とスイートを擁するほか、スパ、レストラン、イベントテラス、中庭、ルーフトップテラスなどを完備します。貴重な遺跡が立ち並ぶシティの全景を楽しめるルーフトップは、古代イタリア文明の魅力にたっぷりと浸ることができる最高のスポットです。

緻密な修復保全

旧豪邸のPalazzo Salviati Cesi Mellini(パラッツォ・サルヴィアーティ・チェージ・メリーニ)は、18世紀にマリオ・メリーニ枢機卿のためにトモソ・デ・マーチスが設計を手がけました。バロックモチーフの美しい窓が特徴的です。1480年代後半に、ローマ教皇パウロ2世の甥に当たるジョヴァンニ・ミシェル枢機卿のために建立された宮殿の跡地である敷地は、何世紀にもわたり、サン・マルチェッロ教会のカーディナル‐エルダーズの邸宅として、サルヴィアーティ枢機卿、チェージ枢機卿、メリーニ枢機卿に受け継がれたため、長い名称となりました。その後、イタリアの名家であるアルドブランディーニ家に譲渡され、さらにthe Order of the Servants of Mary(ジ・オーダー・オブ・ザ・サーヴァント・オブ・マリー)が引き継ぎました。

コルソ通りに面したメインファザードは、ローマの保護対象建造物であることに加え、ユネスコにも登録されています。修復工事を通して、ファザードを元の荘厳な姿へ蘇らせ、さらに、館内の中央階段も修復保全します。

シックスセンシズ ホテル リゾート スパグループのCEOのニール・ジェイコブスは、「文化的および歴史的な建造物の管理者として、私たちは、歴史を称えると同時に、後世に残すために保全に取り組む責任があります。本建造物の保全は、フィレンツェで文化と芸術を学び、イタリアを母国のように感じる私自身の心に訴えます。これは、私にとって単なる建物ではありません。人類のためのプロジェクトです。だからこそ、私と同じように情熱を注ぐ建築家やデザイナーとチームを組んでいます。私たちは、ゲストに調和とつながりをもたらす、多くの愛情が散りばめられた場所となることを期待しています」と、述べています。

インテリアデザインは、パトリシア・ウルキオラ氏が手がけています。彼女は、スペイン国王ファン・カルロス1世から“Order of Isabella the Catholic”(オーダー・オブ・イザベル・ザ・カトリック)の勲章を授与され、2011年に“Interior Design Hall of Fame”(インテリアデザインの殿堂入り)を果たしています。旧豪邸が有するオーセンティックなヘリテージに配慮した彼女のデザインは、ホスピタリティに対する現代的なビジョンを優しく融合しています。1階は、宴会、会議、パフォーマンス、イベントのための社交場です。オープンキッチンのトラットリアとバーは、トラバーチン大理石、オーク材、ブロンズで装飾されたギャラリーと座席エリアへと続きます。屋外のボタニカルガーデンには、美しい植物が豊かに生い茂り、ウェルビーイングを増進します。

中層階に客室とスイートが位置し、その多くは高い天井を備えます。独創性にあふれた客室は、建物が持つオリジナリティを尊重し保全するシックスセンシズの姿勢を表しています。そして、同ホテル自慢のルーフトップは、パノラマの絶景を望む広いテラスに加え、オーガニック菜園を併設し、ローマ時代の宴会で使用されていた食材を栽培します。

再開発は、欧州の不動産プライベート・エクイティ会社であるオリオン・キャピタル・マネージャーズ社が出資する、オリオン・ヨーロピアン・リアルエステート・ファンドVが所有しています。

シックスセンシズの代名詞

2階に位置するシックスセンシズ スパとローマ浴場は、シティ観光、夜遊び、娯楽を満喫されたいゲストに必要不可欠な、ウェルネスのサンクチュアリです。落ち着いた雰囲気とコンテンポラリーなデザインのスパには、トリートメントルーム、フィットネスセンター、リラクゼーションエリアを各種取り揃えます。

レストランは、イタリアならではの味、体験、ホスピタリティを現代的に解釈しながら、自然食品、地産地消、サステイナブル、less is more(少ないことは豊かなこと)を重視するシックスセンシズの価値観を反映します。ホテルの中庭で栽培された野菜に自家製のビターズ、トニック、ハーブ酒を合わせるなど、旬のボタニカル食材を活かした季節感あふれるメニューを提供します。

イベントテラスと屋外の中庭は、ゲストが楽しく親交を深めることが出来る理想的な社交場です。そして、日が暮れて薄暗くなった魔法のようなcrepuscolo(クレプスコロ、黄昏)を背景に、ロマンチックな写真が撮れるように設計されています。

Alchemy Bar(アルケミーバー)では、プライベートまたはグループで、ローカルハーブ、植物、食材が秘めるスーパーパワーの活用方法を学ぶことができます。

シックスセンシズ ローマは、2021年後半にオープン予定です。