コロナ禍がすっかり日常になってしまい、すっかり「トラベル」の魅力をお伝えすることから離れていました。日本でもワクチン接種の目安がようやく見えて来たので、まさに今から「我慢し続けた」旅のプランが始まるのでは? トラベルバブルなる言葉も使われ始めていますが、出入国の煩雑な制限と(帰国後隔離などの)要請が無くなれば、まさに一億皆旅行の日々も遠くないはず。とはいえ、もうしばらくは国内旅行がメイン。国内なのに、アジアンリゾートの雰囲気もたっぷりのsankara hotel&spa屋久島をご紹介します。

 

昨年7月、緊急事態宣言解除後ではありましたが、羽田空港はガラガラでした。4回目の屋久島でしたが、今回は初めてプロのガイド付きツアーで、ジブリ映画「もののけ姫」のモデルにもなったと言われる白谷雲水峡や、ユネスコ世界自然遺産に登録されている西部林道なども訪れ、屋久島の動植物の生態を知り尽くしているガイドの話を聞きながら無駄なく絶景スポットを押さえることができました。プロガイドはサンカラのアクティビティーマネージャーで、ゲストごとのテイラーメイドのツアーを手配&ガイド、さらに運転手も兼ねてくれます。

白谷雲水峡

林道のサルや屋久鹿

サンカラは1泊2食付きが基本のオーベルジュ、つまりフレンチの美食体験が売りの、ヴィラとスイートで構成されたリゾートです。早速、サンカラでのお勧めディナーをご紹介しますね。「okas」(オーカス)はフルコースディナーをサーブするフレンチレストラン。通常のヴィラ宿泊に含まれる夕食は、カジュアルレストラン「ayana」で、差額(一人6,600円税込)を払ってokasにアップグレードすることができますが、その価値が十分あると断言できます。(スイートカテゴリーに宿泊すれば、okasのディナーがもれなく付いてきます!) 一般的なフレンチと異なり、地産地消の新鮮な食材をふんだんに使い、素材の味を十分に生かしており、サンカラではフレンチと呼ばず、サンカラ・キュイジーヌと呼んでいるのですが、納得です。今回は、ソムリエお勧めの屋久島産焼酎やウイスキーとのペアリングディナーも体験してみました。

okasのコース料理

ソムリエによる焼酎のペアリング

カジュアルレストラン「ayana」は、オールデイダイニングで、ここの朝食は、私はたびたび「世界一のホテルの朝食」と豪語しておりますが、それは本気です。現在はコロナ禍で本来のバラエティに富むビュッフェを中止し、一品ずつサーブするスタイルですが、充実したメニューで大満足。世界一の所以は毎日レストラン内のブーランジェリーで焼かれているパンの種類とクオリティーです。パンは一個ずつ袋詰めされ、好きなパンを好きなだけ取れるよう、レストラン中央に並べてありました。屋久島の超軟水と、屋久島の酵母が成せる技か?香ばしく、もちもちとした柔らかさは、まさに(また、今回も)食べ過ぎ注意!でした。

朝食                                                                        人気のパン

ギフトショップ奥のライブラリーラウンジでは屋久島産の焼酎やビールサーバーが置いてあり、チョックインの際もウエルカムドリンクのごとく、いただくことができます。朝7時から夕方5時までフリールローで飲めるサービスであることを再発見しました。また、ayanaのランチメニューの一部が、ライブラリーラウンジでもオーダーでき、レストランとは雰囲気の違う、ソファで寛ぎながらのランチも一度はお試しいただきたい体験でした。チェックアウト前後にこのランチを体験してから空港にいけるよう、午後ゆっくり目の復路フライトもお勧めですね。

ライブラリーラウンジの焼酎セット

日本ではまだ少数派になるヴィラタイプのリゾート、サンカラは24室のサンドラヴィラ(うち2室がリニューあるされ、マナサヴィラとして5/7にデビューを飾ります)、3室のジュニアスイート、1室のサンカラ・ヴィラスイート、1室のサンカラスイート、トータル29室で構成されています。ベーシックな客室、サンドラヴィラはバリ建築を彷彿とさせる、天井が高く開放的なデザインです。オープン当初(11年前)から力をいれているサスティナビリティの取り組みは、オーガニック製品でオリジナルのフェイシャルスキンケアやシェービングセット、使い捨てず自宅に持ち帰って使える歯ブラシやヘアブラシなどからも伺い知る事ができます。歯ブラシは燃やしても二酸化炭素をほとんど出さない素材という徹底ぶりです。さらにお出かけの際にもゴミやタバコの吸い殻を持ち帰りましょう、とゴミ袋と携帯灰皿まで用意されています。

ヴィラの内観

アメニティー

今回、ayanaのメニューで屋久島のクラフトビールの存在を知りました。試しにオーダーしてみたところ、美味しい!そこで、滞在中に、サンカラのレンタカー(ハイブリッド車、1時間1,650円という廉価が嬉しい!)を借りて、クラフトビール工房「Catch the Beer」を訪ねてみました。屋久島の超軟水と様々な作物、タンカン、パッションフルーツ、さらに屋久島の杉チップなどで作っているユニークなビールで、迷うことなく宅配で自宅にお届けの手配を。コロナ渦の影響で、工房内のバーは休業中でしたが、1杯までは(立ち飲みで)購入も可能でした。

Catch the Beerのセレクションと工房入り口

屋久島は1泊2日の弾丸ツアーでおいでになる方も多く、私自身も以前の訪問は1泊でしたが、今回は2泊の日程にしてみました。そのおかげで、ガイド付きツアーで島を巡り、サンカラのレンタカーで、クラフトビールのみならず、地元の焼酎の酒蔵「本坊酒造」、屋久島焼き「新八野窯」なども訪れることができました。もちろん、スパ体験も。たった1泊違うだけで体験の幅がこんなに広がるとは、と驚いた次第です。

本坊酒造                                                                  新八野窯

サンカラの美味しいパンや、ayanaのメニュー(クラフトセット)を自宅でも楽しめるオンラインショップも2020年から始まり、種類も充実しています。パンのセットに加え、情熱のハンバーグ、究極の牛丼、特上のカレーを自宅でいただきましたが、すぐにでも又サンカラに行きたくなる味を自宅で楽しめてハッピーでした。現在のクラフトセットには大人のボロネーゼも加わり、より魅力的なセットになっているようですが、売り切れ続出なので、ご興味ある方はお早めにお試しください。https://sankarahotel.theshop.jp よりご覧いただけます。

 

Texts by Yuki Obara / Photos by Hiro Matsui

 

2020年3月31日に開業10周年を迎えるsankara hotel&spa屋久島は、4月と6月に期間限定特別コラボレーション企画をご用意いたしました。

「旅するアート」宿泊プラン第2弾  山本二三氏と行くスケッチ&ピクニック

山本二三_正方形屋久島_調整済rgb400dpi

天空の城ラピュタ、火垂の墓、もののけ姫、時をかける少女など数々の名作映画で美しい風景を描いてきたアニメーション映画の美術監督、山本二三氏は、サンカラとのコラボレーションで、「森と水を巡るいのちの旅」として屋久島の神秘的な森を描いてきました。2018年3月には、「旅するアート」第1弾で、音楽と絵画のアートイベントを開催しました。今年は、4月に「旅するアート」第2弾として、山本二三氏のレクチャーによる大自然のスケッチと、レストラン「ayana」のシェフ小山によるピクニックランチを楽しめる宿泊プランをご用意しました。

日程:  2020年4月19〜20日(2泊)

料金:  2泊合計 お一人様99,000円(税別)  * サンドラヴィラ1階・2名様1室ご利用時

内容:  ・2泊分の宿泊(朝食・夕食付き)

            ・山本二三氏のレクチャー(4/20)

            ・シェフ小山のピクニックランチ(4/20)

            ・水彩パレット&スケッチブック

            ・スケッチ会場への送迎

1泊で参加ご希望の方は、4/20のスケッチ&ピクニックを18,000円(税別・1名様分)でお申し込みが可能です。(20名限定)

 ピクニックランチ

また、2020年6月には、サンカラグループ・エグゼクティブシェフ武井智春プロデュースによる、10周年記念シェフズコラボレーションの企画もございます。4人のシェフが集結し、6月12日、13日、14日の3日間限定で、スペシャルコラボレーションディナーを開催いたします。

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・エグゼクティブシェフ    武井 智春

・サンカラokas料理長    林 謙児

・サンカラayana料理長   小山 良考

・グラシアニ*料理長        土肥 秀幸

* ラ メゾン ドゥ グラシアニ 神戸北野は、サンカラグループのフレンチレストランです。

日程:  6月12日(金)・13日(土)・14日(日)

料金:  1泊 お一人様46,000円(税別)* サンドヴィラ1階・2名様1室利用時

内容:  ・1泊分の宿泊(朝食付き)

            ・コラボレーションディナー(ドリンク別)

* 3日間、毎日異なるメニューとなります。

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「旅するアート」宿泊プラン、および、シェフコラボレーションディナーの詳細、ご予約は、www.sankarahotel-spa.com よりご覧ください。

<ayana 2018年、夏のメニュー>

サンカラは朝食と夕食込みでご宿泊していただくオーベルジュスタイルのリゾートで、その食事のクオリ ティーには定評があります。夏季(7月~9月)のディナーメニューをご紹介します。今までのプリフィッ クスメニューに加え、その日の気分で構成を組み立てられる、自由度が上がった夏季限定のメニューです。

A 前菜2品 + メイン料理 + デザート
B 前菜 + メイン料理2品 + デザート 追加料金 ¥2,000 C 前菜2品 + メイン料理2品 + デザート 追加料金 ¥3,000

屋久島の夏ならではの食材を楽しめるお勧めを数点ご紹介いたします。

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暑い夏でも食べやすいさっぱりとした前菜や、香味野菜や黒酢を使ったソースなど、塩味、甘味、酸味の微妙な バランスで夏の疲れを癒す、目にも舌にも幸せなメニューをご用意しました。

<夏季限定プールサイドバー「Kaumudi」とシャンパンフェア>

7月より夏季限定でプールサイドバー「Kaumudi」がオープンしまし た。Kaumudi は、「月の明かり」を意味し、夕方のサンセット時には 茜色の空の下、ディナーの後は満天の星空の下で、屋久島の風を感じ ながらバーメニューをお楽しみいただけます。営業時間 17:00~22:00

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また、今年はポメリーとのコラボレーション・シャンパンフェアも開催中です。鮮やかなブルーのボト ルが目をひく「ロイヤルブルースカイ」をお楽しみください。大きめのグラス に氷を浮かべて飲むのがリゾートスタイル。(2,300 円/グラス、13,000 円/ボトル) キャビア、フォアグラ、生ハムなどを盛り合わせたシャンパンプレート(2,700 円)や、九州産の牡蠣(1,000 円/piece)、さらに屋久島パッションモヒート、屋久 島マンゴーモヒート、鹿児島アイランドモヒートなどのオリジナルサマーカク テルもご用意しています。

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<山本二三氏の描きおろし新作「夏~恵みの雨は命を運ぶ」>

映画『もののけ姫』のもののけの森を描き、宮崎駿作品など美術監督として数々の名作に携わる山本二三 氏は、サンカラのための屋久島の四季(森と水を巡るいのちの旅)の描き下ろし作品を制作してきました。 この夏の新作は、第7作目で、秋の第8作でこのシリーズが完結します。最新作は・・・

「夏~恵みの雨はいのちを運ぶ」

恵みの雨が降る濡れた苔が緑に輝く 無数のちいさな水滴が葉という葉に宿る 水は木々の養分を蓄えて、森をかけ巡る 緑の霧。森の香りに包まれた

<sankara sana スパ新メニュー >

2016 年1月にオープンした sankara sana は、屋久島の豊かな自然のエッセンス、 雨と水、太陽と陽、森林と山のエネルギーを体内に取り入れ、ウェルネスのバランス を整える、SANA-being へと導くプログラムを多彩にご用意しています。今回は、 新たにトレッキングプランとカップルジャーニーのパッケージ2種をご提供します。

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トレッキングプランは2日間プログラムで、タイ式トリートメン ト、ボディーワークストレッチ&指圧、ボディセッション、ホッ トストーンボディ、タイ式トリートメント+ハーバールボールが 含まれ、1名 43,200 円です。

カップルジャーニーは、ソルト&ハーバルバスとボディートリートメントの 120 分コースで2名 54,000 円、またはミニフェイシャル付きの 150 分コースで2名 73,440 円です。

さらにメニュー以外の新オプションとして、「ハーブ水シロダーラ」をご用意しま した。第3の眼と言われる額のマルマポイントを心地良くリラックスさせ、脳の 浄化や心のケアと言われる伝統療法シロダーラ。sankara sanaでは、体質別に ブレンドしたハーブ水を額に垂らし緊張を解き放します。(5 分 2,160 円)