タイ王国ホアヒンに位置する世界的なウェルネスデスティネーション、チバソム・インターナショナル・ヘルスリゾートは、1995年の創業以来、ホリスティックヘルスとウェルネスのパイオニアとして世界をリードしてきました。「ウェルネ・キュイジーヌ」をファインダイニングの1つとして確立してきたことも、大きな実績の1つです。この度の新メニューにより、ウェルネ・キュイジーヌが、驚きと喜びに満ちたグルメ体験としてさらに進化します。

チバソムは、2024年10月1日より、朝食からディナーまで、2軒のレストランにて新しいメニューの提供を開始しました。メインレストラン「The Emerald Room(ザ・エメラルド・ルーム)」では、伝統的な鍋料理をウェルネス・キュイジーヌにアレンジした「Chiva-Som Siam Steamboat(チバソム・サイアム・スチームボート)」や、ペスカタリアン (動物性食品の摂取を魚介類のみに限定する食生活)のメニューなど、一新した朝食、ランチ、ディナーメニューをお楽しみいただけます。ビーチフロントのレストラン「Taste of Siam(テイスト・オブ・サイアム)」では、カタールに位置する姉妹リゾート、ズラル・ウェルネスリゾートのアラブ・イスラム伝統医学(TAIM)にインスパイアされた期間限定メニューが登場します。

チバソムのエグゼクティブシェフ、シンチャイ・スリーウィパーは、「伝統と現代のウェルネス・キュイジーヌのアプローチを融合させることで、画期的なグルメ体験の創造を目指しました。チバソムにとって栄養は健康を構成する主要な要素であると同時に、私たちが提供するウェルネス体験に欠かせないものです。ホリスティックトリートメントから、リゾート内外のアクティビティ、一皿ひと皿の料理に至るまで、ウェルネスに必要な要素が全て揃う体験をしていただけるからこそ、ゲストの皆様は何度も足を運んでくださるのです。チバソムは、スタッフ一人ひとりの揺るぎない情熱と努力のおかげで、あらゆる側面において細やかな配慮が行き届いた体験を提供し続けることができます。」とコメントしています。

<チバソムの新しいレストランメニュー>

CHIVA-SOM SIAM STEAMBOAT(チバソム・サイアム・スチームボート)

ザ・エメラルド・ルームのチバソム・サイアム・スチームボートは、伝統料理をヘルシーなモダン料理に昇華させた革新的な料理です。伝統的なスチームボートは、さまざまな食材がたっぷり入った具たくさんの鍋で、家族や友人など大勢で分け合って食べるスタイルです。一方、チバソムのスチームボートは、ウェルネスを高める料理として、栄養価の高い食材を少量ずつ、お1人やお2人でもお召し上がりいただけるスタイルで提供されます。ホアヒンのピュアココナッツウォーターをベースに作られた香り豊かなスープは、自然な甘みと爽やかさが特徴。新鮮な野菜、赤身の上質のタンパク質、ハーブを特製のスープで煮込むことで、栄養価を保ちながら豊かな風味を引き出します。そして、地元の食材を生かし、クリエイティブな調理法で伝統的な味をアレンジした特製のタレが付いています。

世界的に有名なチバソムのシェフが監修したスチームボートは、新鮮で香り豊かな健康に良い食材を厳選。鮮やかな色彩、大地の香り、バランスの取れた風味がシンフォニーを奏で、栄養価の高いヘルシーな料理でありながら食欲をそそります。さらにスチーム鍋から立ち上る香りが、ザ・エメラルド・ルームの穏やかな雰囲気と自然とのつながりを強調し、温もりと安らぎの感覚を高めます。

一緒に鍋を囲む人と会話が自然と弾むスチームボートは、栄養面に加え、心の健康にも役立ちます。人間関係は、マインド、ボディ、スピリットを包含する総合的なウェルビーイングのために極めて重要です。家族や友人と美味しいスチームボートを楽しむことが、ストレスの軽減や、心の健康の増進につながるのです。チバソム特製のスチームボートは、食材や一緒に食事をとる大切な人たちに意識を向けるマインドフルネスな食体験です。

PESCATARIAN MENU (ペスカタリアン・メニュー)

ザ・エメラルド・ルームのウェルネス・ファインダイニングにまたひとつ、クリエイティブなメニューが加わりました。新しいペスカタリアン・メニューは、味、栄養、サステナビリティを融合させたもの。エシカルに配慮されて調達された旬の魚介類とオーガニックガーデンで栽培された植物性食材を使用しています。

ロブスターのビスクや蟹味噌スープなどの温かいスープから、マグロのセビーチェやケイジャンスパイス風味の海老 ポメロのサラダ添えなどの前菜、鱈のオーブン焼き、ヒラマサのロースト シトラスソース添え、ロブスターテールのグリルなどのメイン料理まで、脂身の少ないタンパク質、心臓に良いオメガ3、必須ビタミン類をバランスよく含み、軽やかでバランスの良い食事をご堪能いただけます。

このほか、ヴィーガン料理もご用意しており、幅広いご要望にお応えします。

TAIM-INSPIRED MENU FROM ZULAL WELLNESS RESORT BY CHIVA-SOM

(ズラル・ウェルネスリゾートのTAIMにインスパイアされたメニュー)

ビーチフロントのレストラン、テイスト・オブ・サイアムは、人気の定番料理、アジア料理、季節限定料理で構成された新しいディナーメニューをご用意しました。そして、カタールに位置するズラル・ウェルネスリゾート byチバソムの料理にインスパイアされたシグネチャーメニューを、2024年12月31日までの期間限定で提供します。

ズラル・ウェルネスリゾートは、世界で初めて現代的に再解釈したアラブ・イスラム伝統医学(TAIM)に基づくウェルネス体験を提供しています。食事も、モダンにアレンジされています。マインド、ボディ、スピリットをサポートする栄養豊富な美味しい食事の提供は、両リゾートに共通する理念です。

ラムラックのロースト ハーブタヒニとカリフラワーのスパイス焼き添え、ターメリックフムス(ひよこ豆とターメリックタヒニのディップ クルシフェラウスとザクロ添え)、ターメリックとジンジャーのスープ、デーツと蜂蜜のサフランケーキとムジャッダラ(レンズ豆とライスにカリカリ玉ねぎをトッピングしたシグネチャー料理)、ファトゥーシュサラダ スパイシーハーブソースとココナッツヨーグルト添えなど、盛り付けも美しい期間限定メニューをご賞味ください。

REFRESHED TASTE OF SIAM MENU(テイスト・オブ・サイアムの新メニュー)

新しくなった朝食、ランチ、ディナーのメニューは、バラエティも豊かです。新しいシェフズセレクションでは、定番の人気メニューのほか、新しく登場した創作料理が見逃せません。朝食のアボカドのポーチドエッグのせや、アーユルヴェーダのスパイスパウダーをトッピングしたカリフラワーのハッシュドポテトなど、豊かな風味や旬の食材の生命力を感じられる躍動感あふれた料理が、チバソムでのウェルネス体験を彩ります。

ディナーメニューには、サーモンフィレとアイビーゴード グレーズドオニオン&タンジーソース添え、ラム肉の香草ハーブ焼き マッシュドベジタブル、グレーズドキャロット、バルサミコ風味のグレイビーソース添え、海老や豆腐を使ったゴイクォン(生春巻き)などが新しく加わりました。特に、有機味噌を加えた昆布の出汁に蟹の身を添えた蟹味噌は、ユニークな一皿。ぜひお試しください。

バラエティ豊かなセレクションは、新しい味を探求したり、ウェルネスの目標に沿った食事を楽しんだり、ゲストが食体験を自由にカスタマイズすることを可能にします。 

パーソナライゼーションされたウェルネス体験の提供を真髄とするチバソムは、ゲストの食生活スタイル、ご要望、取り組むプログラムに応じた食事により、お一人おひとりの健康とウェルネスをサポートします。

若返りや回復のための変化を感じられるリトリートプログラムを提供するチバソムは、リゾート自体がウェルネスな旅の目的地として、世界中のゲストを魅了してきました。プログラムには3食の食事が含まれます。新しいダイニング体験は、味、香り、リゾートの落ち着いた雰囲気が相互作用を生み出し、比類のない滞在プログラムに新しい魅力を加えます。

ウェルネスの要素を取り入れた旅行プランが増える中、チバソムは、塩分や糖分の多い不健康な加工食品の利用を避け、風味と満腹感のバランスが取れた栄養価の高い健康的な食事を提供するリゾートとして、ホスピタリティ産業を牽引しています。1週間でも1ヶ月でも飽きることなく滞在していただけるよう、幅広いお食事の選択肢をご用意しています。

一日の始まりに、開放的なビーチフロントのテイスト・オブ・サイアムでの朝食をお楽しみください。ランチは、テイスト・オブ・サイアムとザ・エメラルド・ルームの両方で、ブッフェスタイルのフードカウンターやアラカルトメニューを取り揃えています。ディナーは、特製のスチームボートをはじめ、タイ料理、アジア料理、TAIMにインスパイアされた料理など、多彩なウェルネス・キュイジーヌからお好きなものをお選びいただけます。

伝統とエビデンスに基づく現代のウェルネスを組み合わせたユニークなプログラムは、チバソムならではの心からのおもてなしでゲストのモチベーションを上げ、高い専門性とホスピタリティを備えたスタッフが目標達成をアシストします。新しいズラル・ウェルネスリゾートでは、ファミリー向けのプログラムも提供しています。

カタールの最北端、ペルシャ湾に隣接する地に中東初のウェルネスリゾートとして2022年3月にグランドオープンを果たした「ズラル・ウェルネスリゾート by チバソム」(Zulal Wellness Resort by Chiva-Som)を体験してきました!

ズラル・ウェルネスリゾート by チバソム

まずは、夕刻に成田空港を出発するカタール航空にてドーハまで、約12時間30分の快適な空の旅。お国柄、そしてリゾートの特徴から、しばらくはノンアルコールな日々が続く覚悟をしつつ、空港のラウンジでビールを飲み貯め(?)してからいざフライトへ。
(※注:カタール航空機内でもアルコールのサービスはあります。)

早朝4時過ぎ、カタールの玄関、ドーハ・ハマド空港に到着。なお、訪れたのは10月で、真夏のピークの暑さほどではないものの、それでもやっぱりここは中東。空港を一歩外に出ると熱気と湿気でサングラスは一瞬にしてくもり、自身はもちろんスーツケースまでもが汗をかくほど。迎えに来ていた専用送迎車に一目散に飛び乗り、北へ約120キロ、砂漠地帯をひたすらドライブ。と言っても道はほとんど舗装された高速道路で、Wi-Fi完備でクーラーの効いた車内は快適。
そしてようやくギラギラの太陽が昇り始めた朝6時過ぎ、砂漠の中に突如オアシスのごとく出現した「ズラル・ウェルネスリゾート by チバソム」についに到着!

「ズラル・ウェルネスリゾート by チバソム」(以降「ズラル」)はその名のとおり、世界中のセレブやアスリート達がこぞってリピートするタイ・ホアヒンのウェルネスリゾート「チバソム」が手がけています。マインド、ボディ、スピリットの理想的な健康状態を目指すデスティネーションスパ(目的達成型スパ)であるチバソムは、2025年には開業30周年を迎えます。
そしてここ「ズラル」では、そのチバソムのメソッドと、アラブ・イスラム伝統医学(Traditional Arabic Islamic Medicine – 通称TAIM)を取り入れたホリスティック・アプローチを提供しています。
アラブ・イスラム伝統医学(以降「TAIM」)とは、イスラム教の宗教的影響を背景とするアラブ世界で古代から実践されている医学療法。ちなみに、世界三大伝統医学は「TCM (中国伝統医学)」「アーユルヴェーダ(インド伝統医学)」「ユナニ(インド、パキスタンのイスラム文化圏の伝統医学)」という説が根強いですが、このTAIMが、中国、インドと並ぶ三大伝統医学であるという説もあります。
TAIMでは、「人は食物が変化してできた4つの体液から成り、それぞれの体液には性質がある」と考えられています。その4つとは、熱×乾の「火」、熱×湿の「風(空気)」、冷×乾の「土(大地)」、冷×湿の「水」で、このバランスが崩れている状態を「病気」と定義しています。いかに中庸(真ん中)であるかが大事、ということです。
なお、どの特性が強いのかは個人差があるそうで、ズラルでは専門家による「TAIMコンサルテーション」をオプションで受けることもできます。それぞれの気質や性格、生活環境によって自分の特性が分かり、適したライフスタイルやおすすめのハーブを教えてもらったりできるので、ご興味のある方は是非。

ペルシャ湾に隣接し、28万㎡の広大な敷地を誇るズラルは、いわゆる「中東っぽい」茶色い建物をプールやラグーンが囲い、涼しげな雰囲気を演出しています。
なお、「ズラル(Zulal)」とはアラビア語で「純粋な水(Pure Water)」を意味していて、リゾートのロゴも「Zulal」のアラビア文字を変形させて作られたデザインとのこと。

水に囲まれるリゾート

涼しげな雰囲気は砂漠地帯にいることを忘れるほど

夜もライトアップされて美しい

「Zulal」のアラビア文字をかたどったロゴ

リゾートはレセプションやスパ施設、レストランなどが集まる中心部を境に、ファミリーを含むすべてのゲスト向けの「ズラル ディスカバリー」と、16歳以上のゲスト専用の「ズラル セレニティ」とに分かれています。
本家、タイのチバソムをご存知の方は「あれ?ファミリー(子供)も宿泊できるの?」という疑問を持つ方もいらっしゃるかも知れません。チバソムでは16歳以上のゲストのみ宿泊可能なのですが、ここズラルでは「ファミリーウェルネス」も大事なテーマのひとつとしており、すべての年齢のゲストが毎日の習慣を見直し、家族揃ってより健康的なライフスタイルを過ごせるようアシストしています。120室の客室とスイートからなる「ズラル ディスカバリー」では、お子様の年齢に合わせて参加できる年齢別アクティビティや、家族全員が一緒に参加できるファミリーアクティビティを多数用意しています。
一方「ズラル セレニティ」は60室の客室とスイートからなり、個々人の目的達成の為、自分を見つめ直し、体質や体型、生活環境の改善を促進すべく、プライベートで平穏な環境を提供しています。

<ズラル ディスカバリー>

デラックス・ラグーンビュールーム

ジュニアスイート

<ズラル セレニティ>

グランドデラックスルーム

グランドデラックスルーム・バルコニー

カタフスイート

カタフスイート バルコニー&プライベートプール

余談ですが、2022年にカタールで行われた「FIFAサッカー・ワールドカップ」で、日本代表とも予選リーグで対戦した「ドイツ代表」が期間中に滞在していたのがこのズラルでした。肉体的にも精神的にも休まる健全なこのウェルネスリゾートを選んだのは最適解だったに違いないですね。

 

さて、ズラルの滞在は、まずは「ヘルス&ウェルネスアドバイザーによるコンサルテーション」から始まります。自分の現在の健康状態や心配事の相談、食生活や運動習慣などについて1時間程度じっくり話し合い、選ぶべき「リトリートプログラム」を決定。
目標に合わせて滞在中のスケジュールをカスタムメイドしていきます。

「ズラル セレニティ」で選べる基本リトリートプログラムは下記の6種類。

<テイスト オブ ズラル>
→総合的なリトリートがバランス良く含まれる一般的なプログラム
<マインド ボディ ウェルネス>
→心と身体と精神のバランスを取り戻す事に特化したプログラム
<セレニティ ビューティ>
→若々しい肌と健やかな美を目指すプログラム
<ナチュラル スリミング>
→長期的な体重管理の為のプログラム
<オプティマル フィジオ フィット>
→肉体的、精神的なサポートと、総合的な運動能力向上と体力回復の為のプログラム
<ストレス リセット バーンアウト リカバリー>
→ストレス、過労や疲労、燃え尽き症候群の克服などを目指すプログラム

私の場合、初めての滞在ゆえ基本的な「テイスト オブ ズラル」を選ぶ予定でしたが、現在の運動習慣について説明したところ、「体力回復と筋力アップ、血流改善を目指した方がいい」(要するに「運動不足である」)とアドバイスされ、「オプティマル フィジオ フィット」の要素も一部取り入れた日程を作成してもらいました。相談って大事。

あとはスケジュールに則り、運動プログラムやストレッチ、スパ、マッサージなどをこなしていきます。
各プログラムの予約時間になったら、「ハウス・オブ・ウェルネス&ヒーリング」という受付カウンターに行く。そうするとそのプログラムの担当者が迎えに来てくれて、いざプライベートプログラムへ…というシステム。

プライベートヨガレッスン

陽の光が差し込むトリートメントルーム

 

 

 

プライベートプログラム以外の空いている時間は、プールに浮かぶも良し、ジムやハマムで汗をかくも良し、自室でくつろぐも良し、ライブラリーで読書にふけるも良し。
とにかく心身ともにリラックスし、ストレスを解放することに専念できます。

ハイドロテルマルプール

テクノジムの最新機器

ハマム

ライブラリー

なお、リゾート内ではデジタルデトックスも推奨されています。他のゲストのプライバシーを守る理由もありますが、「暇さえあればついスマホやカメラを手に取ってしまう現代人の習慣からも解放されよう!」という意味合いが強いです。
と言っても、「スマホを触れないことが逆にストレスになる」という方や、「どうしても仕事の都合でしばしばメールを確認しなければいけない…」という方は、自室内であれば使用できます。(無料のWi-Fiも繋がっています。)

また、リトリートプログラムに含まれているプライベートレッスンの他に、グループレッスンやアクティビティも日替わりでプログラムがあり、前日(空きがあれば当日でも)までに予約をすればそれらに参加することも可能です。

リンギングボールを使った瞑想

サンセット・ビーチウォーク

 

 

さて、ズラルにおいて特筆すべき、食事について。

まず、ズラルのレストランは以下のとおりです。
アル・シドル(ズラル セレニティ側のオールデイ・ダイニング)
アイゾーン(ズラル ディスカバリー側のオールデイ・ダイニング)
アカシア(ファインダイニング ※ディナータイムのみ)
マリブ(ビーチ沿いのレストラン ※夏季は休業)
サークル・オブ・トラスト(バーベキューレストラン ※ディナータイムのみ)

アル・シドル

アイゾーン

ズラルでは「ウェルネス・キュイジーヌ」と呼ばれる健康に良い食事が朝昼晩と、全て宿泊料金に含まれています。「健康に良い食事」と聞くと、「味が薄くて美味しくない」、「量が少なくて食べた気がしない」という「病院食」のようなものをイメージされがちなのですが、まるっきり違います。
パンは全てグルテンフリー、中には消化と脂肪吸収を助けるべく炭が練り込まれたものもあります。サラダは全て小鉢での提供で、キヌアが入ったものや、野菜、海藻などの食物繊維が豊富なもの、消化を促進させるフルーツサラダなど、好みのものをブッフェ台から好きなだけ(適量)食べられます。他にはうずらの卵を使った小さい目玉焼きや、豆のスープや野菜のスープなどが日替わりで提供され、メインには食塩の代わりに岩塩やハーブを使って味付けされた白身魚のグリルや牛肉のステーキ、マイルドな味付けでグルテンフリーの焼きそばやタイ料理、デザートには炭を練り込んだアイスや、砂糖を使わずにロイヤルハニーというハチミツで味付けされたケーキなど、今これを書きながら思い出して生唾を飲むほどに美味しい、多種多様な食事を楽しむことができます。
健康に良いのは当然として、さらに味も見栄えも良く、量も自分で調整できるのです。
実際、今回のズラル滞在は経験豊富なトラベルライターさん達6名を連れたプレス向け研修旅行だったのですが、目も舌も肥えた皆様からも絶賛されたことを考えると、決してオーバーに書いているのではないと自信を持ってお伝えできます。
「ウェルネス・キュイジーヌにしては美味しい」ではなく、「美味しくてさらに健康にいい!」ということです。

ブッフェスタイルで自由に選べる前菜

パンは全てグルテンフリー

朝食で人気のロイヤルハニー

キンパ風キヌアをキャロットソースで

グルテンフリーの焼きそば

炭を練り込んだアイスクリーム

火を囲んでのバーベキューディナー

チキン、ラム、ビーフと野菜のグリル

なお、ズラルではアルコール飲料の提供は一切ありません。もちろんカタールというお国柄、宗教的な観点もありますが(※注:カタール国内でも、インターナショナルチェーンのホテルのレストランやバーではアルコールを提供しているところもあります。)、健康増進を一番の目的とするリゾートですので。
ただ、「美味しい食事には美味しいお酒があったらもっといいのに…」とは、お酒好きな方なら誰でも思うところ。
普段アルコール漬けの私も実際行く前はそう思っていたのですが、不思議と滞在中や食事中にアルコールを欲することがありませんでした。「暴れたところでないものはない」という諦めもあったかも知れませんが、主に考えられる理由は2つ。
1つは、滞在中に適度な運動をし、体に良い食事を摂り続けることで体内環境が良化し、ストレスが軽減した事によってアルコールを必要としなくなったこと。
もう1つは「モクテル」と呼ばれるノンアルコールカクテルが日替わりで楽しめること。フルーツベースのものの他に、人参やハーブ、生姜などを絶妙にブレンドしたものなど、毎日飽きることなく楽しむことができました。

爽やかなオレンジモクテル

リラックス効果のあるジンジャー&ハーブモクテル

帰国後…社会復帰するとどうしても日々の生活の中でストレスは溜まっていきます。スマホとにらめっこの日々を送り、混雑する通勤電車に揺られ、運動不足にはなるし、お酒も飲むし、体を壊すこともあります。
そんな時はズラルでの体験を少しでも思い出し、ハーブティーを飲んでみたり、瞑想にふけってみたり、ストレッチしたり、アルコール抜いてみたりしていますが、そのように考えるようになって実践しているということは、行って体験、勉強したことは間違いなく今後の自分の生活にプラスになっているのだな、と実感しています。
それでもやっぱりまた近いうち、時間を作って心身のリセットに再訪したい。
そう思わせてくれるリゾートでした。

Texts by Daisuke Nakano
Photos by Daisuke Nakano / Ms. Yuuki Tadokoro (Professional Photographer) / Zulal Wellness Resort by Chiva-Som

タイ王国ホアヒンに位置する世界的なウェルネスデスティネーション、チバソム・インターナショナル・ヘルスリゾートと中東カタール最大のウェルネスデスティネーション、ズラル・ウェルネスリゾート by チバソムは、7 月 26 日の「マングローブ生態系保護の国際デー」を記念し、マングローブの苗木を植樹しました。

ズラル・ウェルネスリゾート by チバソム

200本のマングローブの苗木を植樹、活動を通して海岸線と生物多様性の保全に貢献

UNESCO(UN Educational, Scientific and Cultural Organization)が2015 年に制定したマングローブ生態系保護の国際デーは、2016年より毎年開催され、今年で8回目を迎えました。貴重なマングローブに対する意識を高め、持続可能な保護管理と活用の促進を目的としています。マングローブは、豊かな沿岸生態系の維持に不可欠なだけでなく、海岸を浸食や浸水から守る防壁、水質を改善する濾過装置、気候変動の影響を緩和する炭素吸収源としての役割も果たしています。

総支配人のホルガ―・グレイサーは、「ズラル・ウェルネスリゾートでは、自然環境・天然資源の保全に積極的に取り組んでいます。新たに200本のマングローブの苗木を植えたことは、アル・ルワイスと周辺地域における自然環境の回復と拡大を図るための活動の一環です。大切な自然をより持続可能な方法で保護し維持するためには、リゾートスタッフやゲストの意識を高める取組みも重要だと考えています。今後も継続して、環境保護をはじめとする地域貢献活動を幅広く展開してまいります。」と、コメントしています。

国連の持続可能な開発目標に賛同するズラル・ウェルネスリゾートは、サステナビリティ(持続可能性)をリゾート運営の中心に据えています。リゾート内のマングローブ教育センターにおいて、カタール国内のマングローブや、マングローブ生態系の重要性について紹介するほか、マングローブの植林体験も提供しています。このアクティビティは、お子様を含むすべてのゲストを対象としており、マングローブに対する知識を深めながら、サステナビリティの重要性を再認識していただけます。

先駆的なウェルネスのパイオニアとして世界をリードするチバソムが運営を手がける当リゾートは、“環境の健康”が、私たち一人ひとりのウェルビーイングに密接に関係していると考えています。エネルギー消費量を抑え、再生可能な資源を最大限に活用し、リサイクルを徹底することにより、環境への影響の最小化に努めています。

世界各地で進む海岸部の開発や土地利用の転換に伴い過去半世紀で急減したマングローブの再生は、“環境の健康”を守るための重要な取組みの一つです。

 

チバソム

今年もマングローブ生態系保全のため500本の苗木を植樹

2024年、チバソムは地元の若者たちとともに、マングローブの森「クライラー・ニウェー」に500本のマングローブの苗を植えました。毎年行われるこのマングローブの植林活動は、チバソムのサステナビリティへのコミットメントを強調し、ホアヒンや世界の生態系を保護する上でマングローブが果たす重要な役割を浮き彫りにしています。

クライラー・ニウェー・マングローブ生態系保全プロジェクトにマングローブの苗を植樹することを長年続けてきたチバソムは今年、地元コミュニティの若者と活動に参加することで、その取り組みをさらに強化しました。これは、若い世代に自然保護意識を育むことを目的とし、この日の活動には、総支配人のヴァイパーニャ・コングワンユエン氏、オペレーション・マネージャーのウィン・ロジャナスティエン氏、チバソム・ホアヒンのサステナビリティ・チーム、そしてプリザーブ・ホアヒンのメンバーも参加しました。

チバソムは創業以来30年近く、「ウェルネスはサステナビリティとともにあるべき」というビジョンを掲げてきました。このビジョンは、リゾートでのゲストの滞在だけでなく、日々の運営や地域コミュニティへの支援活動にも浸透しています。

中東カタール最大のウェルネスデスティネーション、ズラル・ウェルネスリゾート by チバソムは、この夏、暑さが和らぐ夜にお楽しみいただける「Nighttime Wellness(ナイトタイム・ウェルネス)」プログラムをご用意しました。夜に開催する利点を最大限に活かしたウェルネスリチュアルとアクティビティで構成されたプログラムを通して、「ストレスホルモン」とも呼ばれるコルチゾールのレベルを低下させ、睡眠の質の向上とウェルビーングの総合的な増進を図ります。

ペルシャ湾の穏やかな海岸沿いに佇むズラル・ウェルネスリゾートは、ご自身の内面と向き合い、大切な人たちや周囲の自然との絆やつながりを深めながら、より健康的なライフスタイルを築いていただける場所です。新しいNighttime Wellnessプログラムでは、海岸沿いの開放的な環境の中、リラックスと回復、そして心身のバランスを整えるホリスティックなセッションをご体験いただけます。プログラムには、フローティング瞑想、シンギングボウル・サウンドヒーリング、星空観察、変化を促すフルムーン・ヨガなどが含まれます。

Floating Meditation at Sunset – 料金125 QAR(30分/人)

夕方に行う「サンセット・フローティング瞑想」は、心が穏やかになる体験としておすすめのアクティビティです。水に浮かびながら行う瞑想は、マインドフルネスと自己認識を高め、不安やストレスなどのネガティブな思考の軽減に役立ちます。より良い睡眠や、創造力・集中力の向上にもつながり、1日の終わりに行うリチュアルとして最適です。

Evening Singing Bowl Sound Healing Session – 料金530 QAR (50分/人)

深いリラクゼーションをご要望のゲストは、シンギングボウルの音色が心地よい「イブニング・シンギングボウル・サウンドヒーリング」をご体験ください。心をリラックスさせバランスを整えることにより、睡眠の改善、不安やストレスの軽減、集中力や思考力の向上を図ります。

Stargazing Sessions 料金200 QAR(50分/人)

ズラル・ウェルネスリゾートは、美しい星空が見られるスポットでもあります。天体観測の専門家による解説付き「星空観察」は、ゆっくりと夜空を眺めながら、壮大な宇宙とのつながりを感じていただける魅惑的な体験です。

Full Moon Yoga 料金250 QAR(50分/人)

月に一度開催される「フルムーン・ヨガ」は、満月のエネルギーを活用して心身を癒す特別なヨガです。繊細なエネルギー体である体の緊張をほぐし、自然とのつながりを深め、気づき、直観力、感情の解放を高めます。

Evening Meditation 料金 150 QAR (50分/人)

イブニング瞑想」は、心をリラックスさせ、安らかな眠りを促します。コルチゾールのレベルを下げることは、睡眠の質の向上につながります。睡眠不足は、コルチゾール値の上昇と関連していることが多く、就寝前にストレスを軽減することは、睡眠不足の解消に役立ちます。

Nighttime Wellnessプログラムの各セッションは、ズラル・ウェルネスリゾートのリトリートに追加してご利用いただけます。

運動によって強さと回復力を養い、瞑想によって現在のバランスを整えるなど、健康的な朝の習慣を身につけ、健康とウェルビーイングを改善する方法をご紹介します。健康的な朝の習慣を取り入れ理想的な1日を始めましょう。

身体の健康のために

栄養価の高い朝食と、1日のエネルギー源となる十分な水分補給から始めましょう。ストレッチやヨガなどの運動は体の緊張をほぐし、自然の中でのジョギングは、エネルギーとセロトニンのレベルを高める他、多くの利点があります。新鮮な空気を体に取り込むことで、血液に酸素を供給し、日光は免疫システムと睡眠の質を改善し、自然の景色や音は心を和ませる効果があります。ヨガを通じて、または単独で行うマインドフルな呼吸は、血圧、コルチゾールレベル、炎症を低下させ、同時に気分と覚醒力を向上させます。 

心の健康のために

毎日少しでも時間を作り、自分の心と向き合う事で心が充電されます。定期的な瞑想は健康的な考え方を導き、ストレスの多い状況や困難な人間関係への対処に役立ちます。感謝の気持ちを日記に書く事で、物事を大局的に捉え、精神バランスの回復を促します。ポジティブに肯定する気持ちを文字にするこで、内面の強さと回復力を養うことができます。

理想的な朝の習慣

理想的な朝の習慣は体調や気分によって異なりますが、身体的・精神的要素を組み合わせて行うことをお勧めします。筋力増強エクササイズを組み込んだ簡単なワークアウトから始め、その後、心を落ち着かせるヨガでバランスを高めます。深い深呼吸でマインドフルネス取り入れ、感謝を綴る日記で感情的な強さを育みます。

チバソムの朝

チバソムのビーチフロントロケーションは、朝の習慣に最適です。海と日の出を眺めながら健康的な朝食をお楽しみいただけます。ウェルネス体験に不可欠な、太極拳、ヨガ、ストレッチなどの無料のグループ レッスンが7:00 から開始され、エネルギー レベルを高めるための HIIT (高強度インターバルトレーニング)やブートキャンプなどのより活発なクラスへと続きます。

おすすめリトリート:ヨガ・フォー・ライフ リトリート

ヨガの哲学と実践は、認識力を高め、体の若返りと心の平穏、そして魂の癒しをもたらします。ヨガのグループレッスンや個人セッションに加え、瞑想、呼吸法、伝統的なメソッド実践を通じて、ヨガの知識とスキルを磨きます。自己発見、より良いウェルネス、心の安らぎへと到達していただけるでしょう。

**アドバイザー:DR. JASON CULP(リサーチ&デベロップメント ダイレクター)

過去 10 年間、チバソムで上級自然療法医を務め、ゲストとの自然な健康に関するコンサルティングを行っています。自然療法医としての役割に加え、研究開発部門の創設者兼ディレクターでもあり、ホリスティック・ウェルネスにおけるエビデンスに基づく自然療法の評価と探求を実行しています。ウェルネスをテーマに国際的な公演活動も行っています。彼の哲学は、「持続可能な健康を創造するためには、ゲストが自分自身のウェルネス・プロセスに完全に関与し、積極的に参加しなければならない」というものです。チバソムでは、健康目標を含めたゲストのニーズを理解し、ゲストの健康能力向上アシストを優先しますが、結果としてそれぞれのゲストは、自分自身で健康を持続するために必要な事を十分理解して自宅に戻っていけるようサポートしています。

2024 年を活力とやる気に満ちた健康的な年にするため、健康への新たな決意を持って新年をスタートするのに役立つ 7 つのヒントをご紹介します。

  1. 振り返りと目的の設定

まずは昨年を振り返ってみましょう。健康のために効果的だったこと、改善できたことは何でしょう?引き継続したいポジティブな習慣を認識し、今年の現実的な目標を設定します。よりアクティブなライフスタイルを採用する、睡眠を優先する、マインドフルな習慣を取り入れるなど、明確な目的を設定することで、より健康な自分への道標となるでしょう。

  1. 睡眠を優先する

健康に質の高い睡眠は欠かせません。一貫した睡眠スケジュールを立て、毎晩十分な休息取りましょう。就寝前少なくとも1時間は、照明を落とし、スクリーンの光を避け、静かな就寝前のルーティンを作ります。十分な睡眠は身体的な健康を高めるだけでなく、精神的な明晰さと感情的な回復力を高め、今後の活気に満ちたエネルギッシュな1年への準備を整えます。

  1. 栄養豊富な食品を取り入れる

健康的で栄養価の高い食品で栄養を取り入れることを心がけ、食物繊維の豊富な果物、野菜、全粒穀物、赤身のタンパク質、ヘルシーな脂肪を積極的に摂りましょう。カラフルで風味豊かなレシピを試して、健康的な食事が楽しい時にするのも良いでしょう。水分補給も同様に重要なので、全身の健康のために、1 日を通してたくさんの水を飲みましょう。

  1. 運動習慣を確立する

定期的な運動は、健康を維持し、慢性疾患を予防する強力な方法です。ウォーキング、サイクリング、ダンス、ヨガなど、楽しめる運動を見つけ、日課に取り入れてください。中強度の運動を週150分以上、筋力トレーニングを週2回以上行うことを目標にしましょう。運動はフィットネスレベルを向上させるだけでなく、気分やストレス管理にも効果的です。

  1. マインドフルネスとストレス軽減を育む

日常生活のストレスは、精神的健康や感情的なウェルビーイングに負担をかける可能性があります。瞑想、深呼吸、ヨガなどを日課に取り入れて、マインドフルネスを優先しましょう。これらの活動は、ストレスを軽減し、集中力を高め、心の平穏を促進します。自分を見つめ直し、リラックスする時間を持つことは、よりバランスのとれた安定した生活へのアプローチにつながります。

  1. ポジティブな社会的つながりを育む

人と人とのつながりは、健康全般にとって不可欠です。友人や家族と充実した時間を過ごすことで、社会との絆を深めましょう。周囲からの励ましは、やる気を与えてくれます。長期的な健康と幸福をもたらす環境を整えましょう。

  1. 柔軟性を保ち、適応する

人生はダイナミックで、健康へのアプローチもダイナミックである必要があります。必要に応じて、目標や戦略を調整できるようにしましょう。特定の運動習慣がうまくいかない場合は、別の活動を模索してください。同様に、変化する目標や願望との整合性を確認するために、定期的に栄養や健康のあり方を見直しましょう。柔軟な考え方は、持続可能なライフスタイルの変化を可能にし、課題に直面したときの回復力を促進します。

2024 年が、より健康で幸せな1年、そして再生、成長、充実の年となりますように。

**アドバイザー:DR. JASON CULP(リサーチ&デベロップメント ダイレクター)

過去 10 年間、チバソムで上級自然療法医を務め、ゲストとの自然な健康に関するコンサルティングを行っています。自然療法医としての役割に加え、研究開発部門の創設者兼ディレクターでもあり、ホリスティック・ウェルネスにおけるエビデンスに基づく自然療法の評価と探求を実行しています。ウェルネスをテーマに国際的な公演活動も行っています。彼の哲学は、「持続可能な健康を創造するためには、ゲストが自分自身のウェルネス・プロセスに完全に関与し、積極的に参加しなければならない」というものです。チバソムでは、健康目標を含めたゲストのニーズを理解し、ゲストの健康能力向上アシストを優先しますが、結果としてそれぞれのゲストは、自分自身で健康を持続するために必要な事を十分理解して自宅に戻っていけるようサポートしています。

タイ王国ホアヒンに位置する世界的なウェルネスデスティネーション、チバソム・インターナショナル・ヘルスリゾートは、タイ、ホアヒンのチバソムとカタールのズラル・ウェルネス・リゾートBY チバソムにおいて、優れたウェルネスへの取り組みを評価され複数の賞を受賞しました。

ウェルネスとスパ・ツーリズムにおけるチバソムとズラルのワールドクラスの評判は、今シーズン獲得した数々の世界的な賞と称賛によってさらに確固たるものとなり、この 2 つのウェルネス リゾートは、世界多くの組織や団体から認められることとなりました。

1995 年の創業以来、チバソムは、地元文化に根ざした科学的根拠に基づく伝統的なウェルネス哲学、最新のウェルネス研究とテクノロジーを融合させ、オーダーメイドの革新的なヘルス&ウェルネスで業界をリードしてきました。国連グローバル・コンパクトのメンバーであるチバソムは、マングローブ保護と環境ウェルネス・プロジェクトであるクライラー・ニウェーを率先し、バンコクに本拠を置くチバソム・インターナショナル・アカデミーで次世代のウェルネス専門家への投資を含め、持続可能な開発目標に向けた試みを実践しています。

チバソムはウェルネスとサステナビリティに対する比類のない取り組みが評価され、第14回タイ・ツーリズム・アワードのベスト・ウェルネス&スパ・リトリート部門で金賞を受賞しました。タイ国政府観光庁が主催し、9月に発表されたこの賞は、高い国際基準を満たした持続可能で信頼できる観光をサポートするタイの事業者を表彰するものです。

チバソムのワールドクラスのウェルネス専門家チームは、腸の健康、フィットネス、持続可能な体重管理から偏頭痛(クレイニアル・リリース)や高血圧(テンション・リリース)といった特定の症状からの回復をサポートするものまで、ウェルネスの目標をサポートする15のリトリートプログラムを提供しています。当リゾートは、ウェルネス・サービスの卓越性を反映し、インドを拠点とするグローバル・スパ・アワード 2023 でベスト・メディカル・ウェルネス・リトリートも受賞しています。グローバル・スパ・アワードは、ウェルネス・ツーリズムの卓越性を称え、その功績を称えるものです。

ウェルネス・ブランドのパイオニアであるチバソムは、2021年にカタール最大のウェルネス・デスティネーションであり、中東初のウェルネス・リゾートであるズラル・ウェルネス・リゾートをオープンさせ、提供するサービスを拡大しました。ズラルでは、1000年にわたるウェルネスの伝統と 21 世紀の専門知識とテクノロジーを組み合わせ、伝統的なアラビア・イスラム伝統医学 (TAIM) をベースとした世界初の現代的なリトリートプログラムも提供しています。このリゾートが、業界の卓越性の究極の証として世界的に認められている有名なワールド・トラベル・アワードによって、2023年ワールド・リーディング・リトリート、中東のリーディング・リトリート、そしてカタールのリーディング・リゾートに選ばれたのも不思議ではありません。 10月に開催された第9回ワールド・スパ・アワードでは、3年連続でカタールのベスト・ウェルネス・リトリートにも選ばれました。

ホリスティックなウェルネスに特化したズラルは、栄養の力によってゲストが望む総合的なウェルビーイングの状態を達成するサポートも行います。食品科学と料理の芸術性を融合したこのリゾートでは、味わい深いだけでなく、幸福感、活力、長寿を高めるよう考えられた栄養豊富な食事を提供しています。その料理は、2023年のデスティネーション・デラックス・アワードでウェルネス・キュイジーヌ・オブ・ザ・イヤーに選ばれ、「アル・シドル」レストランは、ワールド・クリナリー・アワードで2023年のワールド・ベスト・ウェルネス・ホテル・レストランに選ばれました。さらに、カタール政府観光局と国連世界観光機関から卓越したサービスに対して、2023年に「5つ星ホテル賞」を授与されました。

この受賞について、チバソムの会長兼CEOであるクリップ・ロジャナスティン氏は、「業界の専門家や世界中のゲストからこのような幅広い評価をいただき、光栄に思います。これらの功績は大切なゲストの声を反映した結果です。また、チバソムとズラルのアドバイザー、スペシャリスト、施術者といったチームにもスポットライトを当てたいと思います。なぜなら、私たちが提供するウェルネスの卓越性を評価するこれらの賞は、彼らの努力とゲストへの献身の直接的な結果だからです。」と述べています。

2023年11月9日にアメリカのマイアミで開催された「第17回グローバル・ウェルネス・サミット(GWS)」に、チバソム・インターナショナル・ヘルスリゾートの会長兼CEOのクリップ・ロジャナスティンが出席し、世界中のウェルネス、旅行、ホスピタリティ業界の専門家が一堂に会する場で、チバソムのブランドビジョンについてスピーチを行いました。

クリップは、ウェルネスはサステナビリティと両輪で取り組まなければならないというチバソムの考えの方、そして、現在世界が直面する気候変動と私たち人間の健康という2つの課題に対処するために、迅速な変化が必要であること、さらに、この2つの課題の関係性について語りました。

これらの課題に対する危機感が、社会構造にウェルネスとサステナビリティを根付かせるためのチバソムの取り組みを加速させます。ズラル・ウェルネスリゾート by チバソムのファミリー向けプログラムは、家族が一緒にホリスティックなウェルネスライフスタイルを体験することにより、家族の絆を深めながら、一人ひとりがより良いライフスタイルを実践できるようサポートしています。また、予防医学と自然と調和したライフスタイルの重要性を、次世代に伝えることも目的としています。

GWSは、次世代のためにより良い世界を築くために、ウェルネス産業が担うべき役割について議論し、取り組みを強化するためのプラットフォームです。チバソムは、今年のサミットにおいて、変化を感じられるウェルネスへの取り組みを引き続き牽引していく決意を改めて表明しました

クリップは、「人間が引き起こしてしている気候変動は、水不足から、健康への脅威、海洋酸性化に至るまで、様々な問題につながっています。知らないうちに自然界に拡散されているマイクロプラスチックなどによる汚染は、海洋生物のみならず、生物の多様性、人間の健康にとっても脅威です。世界保健機関(WHO)のデータによると、世界人口のほぼすべて(99%)が、WHO の空気質ガイドラインの基準値を超えた、高濃度の汚染物質を含む空気を吸っています。また、崩壊した食料システムは、工業型の農業・畜産業に特権を与え、消費者を本来の食物連鎖から切り離しています。肥満と、肥満が引き起こす命にかかわる病気は、世界各地で記録的なレベルに達しています。世界肥満アトラス2023は、2020 年の時点で 肥満人口はすでに26 億人以上、2035 年までに 40 億人を超える可能性があることを指摘しています。2019 年に国連が発表した世界人口予測によると、人々の寿命は延びており、60歳以上の世界高齢者人口は、2050 年までに20億人を超えることが見込まれています。私たちの健康を守るために、環境を保護し、きれいに保ち、自然と調和した生活に戻らなければなりません。と、述べました。

さらに、「ウェルネスに関する知識と理解を深め、生涯にわたり継続できるよう、早期教育に組み込むことが非常に重要です。私たちの業界は、保護者や教育者と一緒に、多世代のウェルネス(ファミリーウェルネス)というコンセプトを定着させ、浸透させることに貢献できると信じています。 私たちは、経験と知識が豊富な専門家として、すべての年齢層の心身の健康に関する支援とガイドラインを提供することができます。そして、地方自治体による政策立案、教育機関とリソースへの財政的支援を行うことを後押しすることができます。 私たちは、社会が抱える慢性的な課題を解決するための役割が期待されており、業界の専門知識を広く共有することが求められています。行動を起こす時が来たのです。私たちの取り組みを世界と共有する時が来ました。」と、会場に集まったリーダーたちに呼びかけました。

クリップは、幼少時代からウェルネスライフスタイルを実践しています。彼の父である故ブーンチュ・ロジャナスティンが、タイを代表する保養地ホアヒンに創業したチバソムと共に育ちました。2007年に、変化を感じられるウェルネスプログラムで世界的に高く評価されている同ブランドをファミリービジネスとして引き継いだ後、“サステナブルウェルネス”という新しい概念を提唱し、ウェルネスブランドとしての世界的な地位をさらに高めました。

2022年には、中東カタールにズラル・ウェルネスリゾート by チバソムをオープンしました。カタール北部カソーマの美しい海岸に佇む当リゾートは、サステナブルウェルネスのコンセプトを全く新しいマーケットに向けて紹介します。世界で初めて現代的に再解釈したアラブ・イスラム伝統医学(TAIM)の施術と、ファミリーウェルネスのプログラムを提供する中東で最大級のウェルネス特化型リゾートです。

GWSは、年に1度、数兆ドル規模のウェルネス産業のリーダーたちが一堂に会する重要なサミットです。産業の未来を形作るために、世界トップレベルの代表者たちが集まり議論を行います。17 回目を迎えた今年のGWSには、旅行・ホスピタリティ業界の世界的な専門家から、スポーツとウェルネスのつながりを重視するエリートアスリート、最先端の長寿医療に取り組む研究者まで、講演者全員がサミット会場に出席し、ウェルネスエコノミーや未来のウェルネスの在り方について、幅広い視点から意見を交わしました。

タイ王国ホアヒンに位置する世界的なウェルネスデスティネーション、チバソム・インターナショナル・ヘルスリゾートより健康に役立つウェルネス ストーリーとそれに伴うおすすめのリトリートをご紹介します。

<精神的健康と感情的健康の違い>

精神的健康は心の健康と考え方に関係し、感情的健康は感情の状態、つまり感じ方を表します。しかし、考え方と感じ方はお互いに影響を与え、感情は思考にも影響を与えます。

<精神的健康について>

自分自身、他人、過去、現在、未来について、また良いことや悪いことが起こったときについて考えることで思考の質についての認識を高めることができます。思考はどこからともなくランダムに表面化していると思われがちですが、ほとんどの場合は幼少期に遡る過去の経験に基づいて形成された自動的なパターンに従っています。自分の思考に気づくことで、より俯瞰的な視点が得られ、負のサイクルを断ち切ることができます。また、自己調整を補い、ネガティブな思考からネガティブな感情になるのを防ぎ、必要に応じ専門家の助けを求めることもできます。

<感情的健康について>

感情的健康は精神的健康と同等に重要です。感情は信号機のように自分自身や他人に影響を与えます。自身から発せられる信号を認識したら、その信号の発生源を追跡することが大切です。幸せを感じたら、自身の考えが由来か、または他者からの影響か、このポジティブな感情を再現し、共有する方法はあるか考えましょう。ネガティブな感情も同様に追跡し、理解することで感情コントロールの役に立ちます。それは、自身の中に、特定の経験に対してまだ敏感な部分があることを示している可能性があります。

感情を追跡できなかったり、感情的な負担が重すぎると感じるときは、一緒に耐え、また中立的な視点を提供できる、大切な人からのサポートが最も重要です。

ポジティブな感情もネガティブな感情も、感情は表現されなければなりません。表現されないと、私たちの思考や肉体にダメージを与える可能性があり、抑圧された感情は人間関係にも影響を与えます。

感情は他者に何かを伝える手段であるため、感情を押さえつけると誤解が生じることがあります。自分の感情を他者に表現する健全な方法と、誰かがあなたに感情を表現したときに耳を傾ける方法を紹介します。

<精神的および感情的なバランスを達成する方法>

呼吸:深呼吸は、心と体の両方に落ち着きをもたらす、シンプルで実証済みの方法です。

リリース: 日記、友達と長電話、泣いたり笑ったりすることで自分の考えや感情を放出しましょう。抑圧された思考や感情は毒素として捉え、表現することでそれらをデトックスします。

耳を傾ける: 他人があなたと感情を共有できる、批判のない状況を作りましょう。これにより、他者との協力的な環境が育まれます。またその過程で、あなたは一人ではないことに気づくかもしれません。

動く:歓喜の感情やストレスの感情は、エネルギーの高まりを伴うことがあります。そのエネルギーは、運動、ダンス、ジャンプ、ランニングなどを通じて解放します。

よく食べる:気分を司るホルモンは食べ物から作られます。さまざまな繊維、タンパク質、脂肪、十分な微量栄養素をしっかり摂取します。

<結論>

心と感情は、私たちの人生経験を映し出すレンズです。そして、課題に直面したとき、反応を決定するのは自身の心と感情であり、ネガティブな結果にもポジティブな結果にもつながります。精神的、感情的なバランスが整えば、身体の健康だけでなく、人間関係、キャリア、生活全般も良くなります。

*おすすめリトリート*

  • ナチュラル・リニューアル・リトリート

ベストな状態でないと感じている方のためのリトリート。肉体的、感情的、精神的に消耗した時、再び前進するための方法を見つけ、「再生」するための機会としてご利用ください。再生には、考え方と行動の完全な切り替え、モチベーション、人生の目的に関する理解が必要です。チバソムの専門家達が、本来の自分と心の平穏を取り戻していただけるよう、不調を引き起こしている原因を見つけ出し、総合的な回復と再生のためのプログラムをご提案します。

ライフスタイルの変化を感じられる先駆的なウェルネスとサステナビリティで世界をリードするチバソム・インターナショナル・ヘルスリゾートは、2023年7月26日の「マングローブ生態系保護の国際デー」を記念し、フラッグシップリゾートが位置するタイ王国ホアヒンと、ズラル・ウェルネスリゾート by チバソムが位置する中東カタールにて、マングローブの植林、チャリティーディナー、啓蒙活動、ビーチの清掃を実施しました。

毎年7月26日は、マングローブ生態系保護の国際デーです。UNESCOが2015年に、消滅の危機に瀕する貴重なマングローブに対する意識を高め、持続可能な保護管理と活用を促進するために制定しました。

マングローブは、沿岸生態系の維持に必要不可欠であることはもちろん、多様な海洋生物が身を守るためのシェルター、海岸浸食や浸水を防ぐための防壁、水質を改善する濾過装置としての役割も果たしています。しかし、海岸部の開発や土地利用の転換に伴い、過去半世紀で世界のマングローブは急減しました。

チバソムは創業以来、「ウェルネスはサステナビリティと共に取り組まなければならない」という考えに基づき、約30年にわたりサステナビリティ活動に取り組んできました。その取り組みは、日々のオペレーションにとどまらず、ゲストが体験するウェルネスプログラムに取り入れたり、山岳民族を支援したりするなど、年々広がりを見せています。

タイ王国ホアヒンに位置するフラッグシップリゾートは、マングローブ生態系保護の国際デー当日に、同地域唯一のマングローブの森「クライラー・ニウェー」にて、チバソムの会長兼CEOでありホアヒン保護活動グループの会長も務めるクリップ・ロジャナスティンによる陣頭指揮のもと、植林活動を実施しました。植林活動には多くの方が集まり、スタッフ、ゲスト、地元の学生、サポーターたちに加え、サステナブル観光の振興を目的としたキャンペーン「フレンズ・オブ・チバソム」のアンバサダーとして女優のスクアン・ブラクル氏と、ミシュランシェフのダン・バーク氏も参加しました。

チバソムが長年取り組んでいるクライラー・ニウェーの再生プロジェクトでは、2013年より植林活動を継続して実施しており、これまでに植林した苗木数は、11,000本以上に上ります。また、自然の癒し効果を感じながらマングローブの森の中を散策できる、1キロメートルの高架式遊歩道も整備されています。

そして同日の夜、チバソムのエグゼクティブ・シェフ、シンチャイ・スリーウィパーと、「ケイデンス by ダン・バーク」のオーナーシェフ、ダン・バーク氏によるチャリティーディナーが、リゾート内レストラン「テイスト・オブ・サイアム」にて開催されました。参加者たちは、華やかなムードの中、楽しいひとときを過ごしました。ディナーの利益は、クライラー・ニウェーのマングローブ保護プロジェクトに全額寄付されました。

姉妹リゾートのカタールに位置するズラル・ウェルネスリゾートでは、スタッフを対象に、マングローブの保護に対する意識の向上と積極的な関わりを促すセッションを開催しました。セッション後、マングローブ保護活動として、実際に藻の除去活動を実施し、約100キロの藻を収集したほか、80本の新しい苗木も植樹しました。