シックスセンシズは、グローバル・サステナブル・ツーリズム協議会(GSTC)が認定する認証機関、Control Union(コントロール・ユニオン)による最高レベルの認証を取得しました。シックスセンシズのプロパティ*は、持続可能な計画、環境負荷の軽減、文化遺産の活性化、地域コミュニティの社会的・経済的な利益の最大化の4分野において、Control Unionによる厳格な審査を受け、高く評価されました。
シックスセンシズ ホテルズ リゾーツ スパのサステナビリティ担当副社長、ジェフ・スミスは、「GSTC認証は、サステナビリティ(持続可能性)における信頼と信用の証です。シックスセンシズが取得したグループ認証は、世界各地の各プロパティとサステナビリティチームの努力の賜物であり、大変誇りに思います。最高のホスピタリティ、環境に配慮したオペレーション、卓越したゲスト体験、高いチームワーク、地域コミュニティへの貢献を実現するために積極的に取り組む姿勢が認められました。」と、コメントしています。
GSTC認証は、ホスピタリティ産業における“グリーンウォッシュ”(実態が伴わないにもかかわらず、環境に配慮していると主張すること)を抑制する役割を果たしています。GSTCが定める国際的な認証基準は、サステナビリティを実現するための取り組みに信頼性を与えることを目的としており、各項目は測定可能な内容で、効果的な行動によって維持されることが求められます。第三者審査の結果に基づき認証の可否が決定され、継続的な改善と説明責任の履行を促すために、3年間の有効期限が設定されています。
ジェフ・スミスは、「1995年の創業以来、シックスセンシズの文化にサステナビリティが根付いています。サステナビリティは、ホテルの運営方法から、建築・内装デザイン、アメニティ・備品の選定、プラスチックフリーの追求、地域コミュニティとの関わり、野生動植物の保護、ゲスト体験に至るまで、あらゆる意思決定の重要な要素です。」と、付け加えています。
サステナビリティのための取り組みを目に見える成果へ
GSTC認証基準は、持続可能な計画、環境負荷の軽減、文化遺産の活性化、地域コミュニティの社会的・経済的な利益の最大化の4つの分野で構成されています。
シックスセンシズの各ホテルとリゾートは、サステナビリティの取り組みを推進し、成果を測定する体制を整備しています。専任のサステナビリティ・ディレクターが陣頭指揮を執り、専用の施設「アースラボ」にて、海洋保護、林業や農業への取り組み、太陽光やバイオマスによる再生可能エネルギーの活用、ガラスボトルでの飲料水の提供など、プロパティ内外で実施している様々な活動を紹介しています。
さらに、宿泊予約から直接得られる総売上額の0.5%をサステナビリティに特化したシックスセンシズのファンドの資金に充て、地域コミュニティのプロジェクトを支援しています。
地球のための持続可能な計画
シックスセンシズは、全ての新規開業プロジェクトでLEED(建築や都市環境の環境性能評価システム)のシルバー認証を最低限取得することを目指しています。シックスセンシズ サザンデューンズ 紅海は、サウジアラビアで初めて最高レベルであるプラチナ認証を取得しました。シックスセンシズ ヴァーナは、インドで初めてLEED認証を取得したリトリート施設となり、ユネスコに登録されている歴史的建造物「パラッツォ・サルヴィアーティ・チェージ・メリーニ」をリノベーションしてオープンしたシックスセンシズ ローマは、ゴールド認証を獲得しました。グリーンビルディング認証機関(GBCI)が発行するLEED認証は、厳格な第三者審査の結果に基づきます。
産業全体を動かす環境への取り組み
シックスセンシズの環境への取り組みは、ブランド内にとどまりません。昨秋には、「Six Senses Journey to Plastic Freedom Playbook(プラスチックフリーを実現するためのシックスセンシズのプレイブック)」を公開。試行錯誤を重ねて確立した、ホテル運営の主要4部門におけるプラスチックフリーのための82のノウハウをホスピタリティ産業全体と共有しました。1990年代にプラスチック製のアメニティの使用を避け、ガラスボトルによる飲料水の提供に切り替えることから始まったプラスチックフリーへの歩みは、産業全体の取り組みとして進展しています。
本物体験による文化遺産の活性化
地域の伝統文化に触れられる本物体験の提供が、文化遺産の活性化に貢献しています。ブータンでは、僧侶と一緒にバターランプに火を灯したり、アーチェリーやツェチュ祭りを楽しんだり、サウジアラビアでは、歴史的・経済的に重要な意味を持つサドゥ織りを学んだり、フィジーでは、ヤコナを飲みながら戦士と踊ったりと、伝統文化や行事を地元の人々と一緒に祝うことができます。地元の人々や文化とのつながりを感じられる体験が、より深い理解と一体感を生み出します。
地元の人々を主役とする地域コミュニティの社会的・経済的な利益の最大化
シックスセンシズでは、環境問題と同様に、社会的責任と地域コミュニティの社会的・経済的な発展も重視しています。地元住民の雇用や地元企業・生産者からの調達をはじめ、地産の食材を主役にした食事メニュー、地元の芸術品や工芸品の購入、地元の職人を招いたイベントの開催など、その取り組みは多岐にわたります。
経済的な効果を高めるために、地元のNGO、学校、病院などと提携し、地域サービスの拡充を図り、きれいな水や教育など生活に欠かせないものへのアクセスが改善されるよう支援しています。現地での技能訓練の実施は、長期的な利益を地域コミュニティにもたらす波及効果が期待できます。
IHGのサステナブル戦略の実現をサポート
シックスセンシズは、IHGホテルズ&リゾーツファミリーの他のブランドと共に、「Journey to Tomorrow」計画の一環として、人々とコミュニティ、そして地球環境のためにポジティブな変化を推進することをミッションとして掲げています。サステナビリティの先駆者であるシックスセンシズは、各プロパティ内での取り組みはもちろん、地域コミュニティへの貢献を優先しながら、卓越したゲスト体験を提供しています。
*この度取得したGSTCグループ認証は、運営中のシックスセンシズ全ホテルとリゾートが対象です。審査が実施された時点で審査対象に該当しなかった京都とグレナダの新規開業ホテルと、進行中の全ての開発プロジェクトにおいても、シックスセンシズ共通のサステナビリティ基準を採用しており、次回の審査において認証を取得予定です。
また、シックスセンシズ カプランカヤとシックスセンシズ コヂャタシュ マンションは、トルコ政府の「サステナブル・ツーリズム・プログラム」の枠組みの中でGSTC認証を取得しているため、グループ認証の対象には含まれませんが、GSTC基準とシックスセンシズのサステナビリティ基準を遵守しています。