タイ王国ホアヒンに位置する世界的なウェルネスリゾート、チバソム・インターナショナル・ヘルスリゾートは、2020年6月4日に、「アグリカルチャー・サーティフィケーション・タイランド(ACT-IFOAM)」が定める有機農業規格に適合した生産が認められ、有機農業認証を取得したことを発表しました。ACTは、タイ国内及びアジア圏内に於いて、有機農業に関する検査と認証を行う独立した非営利団体です。ACT-IFOAMの有機農業規格と認証制度は、ドイツのボンに本部を置く世界的な組織、国際有機農業運動連盟「International Federation of Organic Agriculture Movements (IFOAM)」から認定されています。
チバソムは、直営のオーガニック菜園で栽培している80種類近くの野菜、果物、ハーブを対象に、“農作物生産”の分野に於いて有機認証を受けました。バナナ、グアバ、ドラゴンフルーツ、アロエ、バジル、セロリ、白菜、生姜、緑茄子、マンゴー、ホウレン草などが含まれています。
チバソムのサステナビリティ&コンプライアンス担当取締役のDilshan David(ディルシャン・デビッド)は、次のように述べています。「この度の有機農業の認定は、長期にわたる土壌環境の整備に加え、数多くの現地調査と試験を繰り返してきた成果です。ウェルネスなライフスタイルに対する強いコミットメント、そして、サステナビリティに関するイニシアティブを実施してきた結果として、有機認証を受け取ることができ、大変光栄に思います。オーガニック菜園の運営は、有機農産物の栽培にとどまらず、持続可能な生産と廃棄物の管理を徹底し、自給自足を実現すること、さらに、気候変動と闘うことを目的としています。チバソムのウェルネス・キュイジーヌは、自家菜園で栽培した新鮮で栄養豊富なオーガニック食材をふんだんに使用しています。今後、自家菜園の有機農産物を主な食材として使用する取り組みをさらに発展させ、チバソムが提供するサービスのあらゆる面に於いて、人と自然のつながりを高め、より健康で幸せな暮らしの実現をサポートします。」
さらに、デビットは、次のように付け加えています。「化学的に合成された肥料や農薬の使用を避け、リゾートから届く有機性廃棄物を活用して栄養豊富な肥料を作り、非常に優れた品質の野菜、果物、ハーブを栽培する菜園スタッフの努力を高く称賛したいと思います。環境保護はもちろん、私たちの総合的な健康とウェルビーイングを守ることにもつながっています。」
チバソムのウェルネス・ガイドラインは、植物性食品を中心とした食事を勧めています。オーガニック菜園直送の新鮮な野菜、果物、ハーブは、料理に豊かな風味を与えてくれるほか、飽和脂肪とコレステロールが少なく、より健康な体をつくるための幅広い栄養素を含んでいます。肉中心の食生活が引き起こす様々な健康問題を避けることにも役立ちます。チバソムでは、動物性食品の提供を制限しており、ゲストは、厳選された鶏肉、魚、シーフード類をメニューからお選びいただけます。全世界の肉の消費量は、温室効果ガスの排出量に大きく影響しています。そして、畜産が必要とする大量の水や飼料、大量に発生する畜産廃棄物により、二酸化炭素、メタン、亜酸化窒素がより多く生成されています。ベジタリアン料理は、ヘルシーな生活を提供するだけでなく、地球温暖化による気候変動との戦いにも貢献します。
また、ローカルコミュニティへの貢献を経営理念に掲げるチバソムは、地元の人々が、ウェルネス・キュイジーヌの考えに触れ、理解できるよう、直営のオーガニック菜園で収穫した新鮮なハーブ、果物、野菜、花のデリバリーサービスを提供しています。スイートバジル、ミント、レモングラスなどのハーブから、茄子、オクラ、ケールなどの野菜まで、バラエティ豊かな食材を届けています。