ロンドンの中心部メイフェアに位置するコンテンポラリーなラグジュアリーホテルとして人気の45パークレーンは、2023年7月1日に、カウンター席13席を備えた「鮨かねさか」がオープンすることを発表しました。

45パークレーンに誕生する支店は、2018年よりミシュランの2つ星を維持し続ける東京の名店「鮨かねさか」グループが、アジア太平洋地域外で初めて開業する店舗となります。金坂真次シェフが率いるおまかせスタイルの寿司屋は、伝統的な技による本物の鮨を楽しめるレストランとして多くのお客様から支持を集めています。

鮨かねさかの新店は、45パークレーンのスタイリッシュかつラグジュアリーな館内にひっそりと設けられた扉の先に居を構え、ロンドンにおけるおまかせ寿司をより高いレベルへと昇華するべく、熟練の板前が細部までこだわり、伝統的かつ純粋な江戸前寿司を提供します。ゲストは、厳選した材料をその状態を見極めながら高い技術で握られた最高品質の鮨をご堪能いただけます。完璧を追求する金坂シェフは、当店のために、8名のシェフ、ソムリエ、接客スタッフから成る精鋭チームを結成しました。その内の多くは、高い評価を受ける既存店舗より集められています。

最高品質の旬の食材を使用し丁寧に仕上げられた最大20品からなるコースは、伝統と現代性を兼ね備えた最上のおまかせ体験を求める美食家のニーズに応えます。ワサビや米といった主要な食材(山形県産の金坂シェフ独自のブレンド米も使用予定)は、長年にわたり取り引きしている仕入先から調達する一方、イギリスやその他のヨーロッパ産の特選の魚介も使用します。魚は活け締めして鮮度が保たれているほか、季節に合わせた新鮮で高品質な食材を取り揃えます。

おまかせコースは、酒、ワイン、ビール、日本産ウィスキーとのペアリングもお楽しみいただけます。特に酒のセレクションはこだわり抜かれており、古来より日本で嗜まれてきた酒の魅力を再発見していただけるでしょう。飲み物に使用される「堀口切子」の切子グラスは、ミニマルな美しさを備え、間接照明により繊細な輝きを放ちます。ウィスキーは、伝統と職人の技を大切にし、世代を超えて継承されてきた匠の技により製造された「響」、「山崎」、「白州」などの銘柄をご用意しています。

ロンドンで本物のおまかせ体験を提供するべく特別にデザインされた店内は、9席のカウンター席と隣接する個室内の4席のカウンター席の計13席で構成されています。両スペースには専任の寿司職人がそれぞれつき、熟練の技を披露しながら、鮨かねさか流のおもてなしでゲスト1人ひとりを魅了します。接客は、伝統に従い、当店での体験が唯一無二の特別なものになるよう、女将のナナミさんを中心に行われます。女将は、日本独自のおもてなし文化を象徴する存在です。

店内デザインを含むゲスト体験のすべての要素は、江戸前寿司の精神を体現するために考え抜かれ、心が尽くされています。花崗岩が敷き詰められた通路から、ハイドパークのサーペンタイン池に着想を得た組子細工に至るまで、調和と静寂の美を表現したインテリアは、日本料理店のマスターのイタイ氏が手がけました。カウンターは、1枚の木曽檜から作られています。店内を飾る壺は、有名な陶芸家の辻村史朗氏が鮨かねさかのために特別に制作したものです。さらに、江戸時代に寿司職人が初めて使用した氷で冷やす冷蔵庫も設置されています。氷で冷やす冷蔵庫は、魚の温度を適温に保つことができます。

金坂シェフは、この度の開業にあたり次のように述べています。「東京の鮨かねさか出身の寿司職人とスタッフを含むチームと共に、ロンドンにて日本の伝統的な食文化と私たちの鮨に対する情熱をご披露できることを大変光栄に思います。活気あふれる銀座の街で、伝統的なおまかせ寿司店が持つ静寂を楽しむという、東京の鮨かねさかの魅力をロンドンで再現します。最高品質の食材に伝統の技を施し、献身的な職人によって丁寧に準備される江戸前寿司の真髄をお見せできることに興奮を隠しきれません。おまかせ寿司は、カウンターをはさんで寿司職人とお客様の間に生まれるつながりを楽しめる、大変ユニークでありスペシャルな体験です。」

45パークレーンの総支配人のリー・ケリーは、次のように述べています。「金坂真次シェフにとってヨーロッパ初進出となる支店が45パークレーンにオープンし、金坂シェフをお迎えできることを大変嬉しく思います。私は、かねてより憧れていた金坂シェフに東京で実際に会い、最高品質の味を堪能する機会を得ました。鮨かねまさは、ロンドンの中心部メイフェアで、江戸前寿司の芸術と精神を体現し、真のおまかせ体験を提供します。ロンドンのお客様は、まるで東京にいるかのような、極上の鮨体験をお楽しみいただけるでしょう。今からオープンが待ちきれません。」

ご予約は、sushikanesakalondon.com  より承ります。

ザ・ドーチェスターは、改装により新しく生まれ変わった客室とスイートを初公開し、ロンドンを代表する名門ホテルの歴史に新しいマイルストーンを刻みます。ホテル1階部分は、大改装第1フェーズの完了に合わせ2023 年 1月に既に再オープンしており、改装を完了した客室とスイートは、この度の公開と同時に予約受付も開始します。

著名なインテリアデザイナーのピエール・イヴ・ロションが、新しい時代に向けて伝統をアップデートするというビジョンに基づき手がけた新しい内装は、ザ・ドーチェスターのDNAとして継承されてきた1930年代当時の華やかさとエッジの効いた現代性をシームレスに融合しています。歴史あるホテルは、ロンドンの中心地メイフェアで、ハイドパークも至近距離という素晴らしい立地環境を称え、ホテルの個性を新鮮な色使いを通して遊び心いっぱいに表現したデザインにより、一段とその輝きに磨きがかかりました。イギリスの舞台美術家のオリヴァー・メッセルらしい豪華なスタイルなど、ホテルの歴史を象徴する要素を大切にしながら、ゲストエクスペリエンスを高める居心地の良いモダンな空間へと進化を遂げています。

細部までこだわりぬかれた新装の客室とスイートは、淡いリーフグリーンとローズフォグピンクからヘザーブルーとレモンイエローの組み合わせまで、イングリッシュガーデンに着想を得た色彩が印象的な明るい空間です。従来の特徴的なカーペットデザインに合わせた特別仕様のスペイン産アラルウールのカーペットが室内と廊下に敷かれているほか、一部のスイートにはドゥグルネイの手描きのヘッドボードが付いています。そして、クラシックな英国スタイルの魅力で知られるコレファックスとファウラーの花柄のファブリックが、すべての客室の壁やヘッドボードに取り入れられ、優雅な雰囲気を引き立てています。

また、改装を機に総客室数を当初の250室から241室に減らし、豪華な私邸のような雰囲気を備えたより広々とした空間を実現しています。スイートを含めた客室タイプは、スーペリア、デラックス、エグゼクティブ・パークビュー、エグゼクティブ・ジュニアスイート、ドーチェスター・スイート、ハイドパーク・スイートなど、19種類をご用意しています。これまで大切に保存され、1953 年当時の洗練されたスタイルが今に残るオリバー・メッセル・テラススイートも、モダンな快適性を備えるためにアップデートされています。

ピエール・イヴ・ロションは、客室だけでなく、優雅なレストラン「ザ・プロムナード」を含むホテルのメインエリアのリデザインと、煌びやかな「アーティスト・バー」の新設も担当しました。館内を行き来するゲストが、“renouveau(リニューアル)の感覚を感じることができ、配色によってパブリックとプライベートな空間の間に自然な継続性が生み出されることを意図した新しいデザインは、厳選されたアートコレクションと共に、それぞれの空間に新しい命を吹き込んでいます。

快適性と機能性を高めるために最先端設備を導入し、ホテル全体の防音、空調、配管システムを改善することも、この度の改装の目的でした。ゲストは、新しい吸音材により、外部の騒音に邪魔されることなく、より静かで落ち着いた滞在をお楽しみいただけます。カスタマイズ可能な温度調節機能を備えた空調システムは、快適な滞在環境を実現します。最新の配管システムは、機能性の向上はもちろん、節水技術や環境に優しい機能を搭載しており、サステナビリティにも配慮しています。

ザ・ドーチェスターは、2023 年 1月に、前庭、庭園、ロビー、「ザ・プロムナード」、伝説的デザイナーのマーティン・ブラドニツキがデザインを担当した「ヴェスパー・バー」の新装と、新設の「アーティスト・バー」を公開し、1階部分の営業を再開しています。そして、3月には、ピエール・イヴ・ロションがデザインを手がけた「ケーキ&フラワー」ブティックが、4月には、「ザ・ドーチェスター・スパ」がオープンしています。2024 年には、イベントやパーティーに最適なペントハウス・スイートが改装後に再オープンし、ルーフトップでのサービスが常設となる予定です。

1931年以来、ロンドンの中心地メイフェアで、ハイドパークも至近距離という絶好のロケーションに立つザ・ドーチェスターは、ホテルとディルニーストリートの角に専用エントランスを備えた、豪華なパティスリーとフローリストの「ケーキ&フラワー」ブティックを2023年3月23日にオープンします。当ホテルの社内フラワーデザイナーのフィリップ・ハモンドと、エグゼクティブ・パティシエのマイケル・クワンのコラボレーションにより実現しました。

鏡、大理石のカウンター、モザイクの床が、光り輝く優雅さと豪華さがあふれる雰囲気を作り出し、パリを拠点とするデザイナー、ピエール・イヴ・ロションによるこの宝石のようなインテリアは、生きる喜びを刺激します。ショーウィンドウは、当ホテルの情熱と熟練を示す魅力的な傑作で飾られ、ディスプレイからゲストが直接手に取れるように設計されています。  棚やケースの中は、シックなパッケージに入った特製ケーキ、ユニークなギフトバスケット、花のブーケ、厳選されたシャンパンと職人のチョコレートなどが並び、見ているだけでも嬉しくなってしまうでしょう。

フィリップ・ハモンドは、2010 年以来、息をのむようなフラワーアレンジメントを担っており、当ホテルの代表的なバラの品種であるドーチェスター・ローズの創作にも携わってきました。 フィリップの特注の手作りブーケと美しい花束は、「ケーキ&フラワー」ブティックで購入できるほか、事前注文、及びオンラインでもオーダーでき、ロンドン中心部内へのデリバリーが可能です。

マイケル・クワンは 2022 年 1 月に当ホテルチームに加わりました。受賞歴に輝く彼は、繊細でありながら鮮やかなケーキをデザインします。 メニューのハイライトには、ドーチェスター・ローズのケーキ版とも言える、特製のバラとジャスミンクリーム、圧縮洋ナシとココナッツクランチにマッチするまばゆいばかりのケーキが含まれ、さらに、柚子とベルガモットのメレンゲ、シトラス コンポート、オレンジ ブロッサム クリーム、コンフィ シトラスを添えたシトラスとオレンジ ブロッサムのパブロバなどがあります。 マイケルの代表的なケーキ、ザ・ツリーケーキは季節ごとに変わり、桜茶のムースやサワー チェリーなどのフレーバーが人気です。

ザ・ドーチェスターの「ケーキ&フラワー」ブティックの詳細は

https://www.dorchestercollection.com/en/london/the-dorchester/cake-and-flowers/をご覧ください。

世界最高峰クラスのラグジュアリー・ホテル、ザ・ドーチェスターの大改装第1フェーズが完了し、3つのダイニングとバーが新装オープンしました。

ヴェスパー・バー

2023 年1月23日、世界的に有名なデザイナー、マーティン・ブラドニツキによって設計された新しいカクテルの聖地、ヴェスパー・バーがオープンしました。 ヴェスパー・バーという名前は、ドーチェスターとジェームズ・ボンドとの長年にわたる多くのつながりに因んでいます。 ヴェスパー・マティーニを発明した原作者のイアン・フレミングは、1940年代から 1964年に亡くなるまでの生涯を通じて当ホテルに滞在していました。 彼の45歳の誕生日もザ・ドーチェスターのスイートで迎えています。60年代から70年代にかけて、ジェームズ・ボンド映画の制作会社 EONは当ホテルにオフィスを構え、何十年にもわたり、同シリーズのプロモーションイベントをザ・ドーチェスターで開催してきました。6人のジェームズ・ボンド全員、14人のボンドガール、4人の エム(M)、さらに9人のボンドの敵役がホテルのゲストとして滞在しています。

ヴェスパー・バーでは、映画スターの様なルックスで、才能溢れるバーテンダーがゲストをお迎えします。カクテル メニューには、受賞歴に輝くヘッドバーテンダーのルシア・モンタネッリがキュレーションした、時代を超越したカクテルとシグネチャーカクテルの両方を提供しています。 シグネチャーカクテルは、ロビーに飾られたソフィー・コリンドンの新しいアートワークにインスパイアされた「ザ・ギルディド・スリー」(The Gilded Three)、リベラーチェのステージネームでもあった、バスターキーズ(Busterkeys)や、当ホテルで最も愛されたゲストの 1人であるエリザベス・テイラー (エリザベス テイラーは生涯を通じて37回当ホテルに滞在し、ハーレクイン・スイートのバスルームで「クレオパトラ」の契約書に署名しました) に敬意を表した、ベッシー・メイ(Bessie Mae) などです。

またバーにはファッション写真業界に多大なる影響を与えたセシル・ビートンと当ホテルとの長年にわたる繋がりに因み、彼の一連の作品が飾られています。ビートンの原画と有名人の写真の一部は、ビートンと当時のエネルギーの両方に触発されたロージー・エマーソンなどの現代アーティストの作品と組み合わされています。グラス・オブ・ファッション(Glass of Fashion) カクテルは、彼の最も有名な本の名前に由来しています。

新装されたインテリアは、礼儀作法がまだ重要でありながら騒乱の時代でもあった1930年代のスピリットとエレガンスにインスパイアされています。 新しいレイアウトにより、専用のパークレーン側のエントランスと、ハイドパークの景色を望む屋外テラスが加わりました。30年代のパラジウム箔(リーフ)の天井など、華やかなデザインがバー全体に広がり、夜のマティーニアワーに移行する際には温かみを生み出しています。 バーの上部の個室エリアは、雰囲気を損なうことなく、ワンランク上のプライベート空間を提供します。

 

ザ・プロムナード

ロビーの先の豪華なダイニング、ザ・プロムナードが、高い評価を得ているデザイナー、ピエール・イヴ・ロションによる完全な変革と、業界で最も熟練した料理人の一人、料理ディレクターのマーティン・ネイルが監督する新しいモダンな英国料理のメニューとともに戻ってきました。

ザ・プロムナードは、時代を超越したザ・ドーチェスターの新しいロビーに足を踏み入れた瞬間からゲストの想像力をかき立てます。 ピエール・イヴ・ロションによるインテリアは、ホテルの魅力的な奇抜さを包み込みながら、英国の風景にインスパイアされた新鮮な色の調和をもたらします。 空間の奥行きに沿って印象的な柱が並び、繊細な白と柔らかなセージグリーンの天井は、金箔のアクセントで仕上げられています。

英国のアーティストによる現代アートのオリジナルコレクションが、プロムナード全体で公開されます。 ユニークで個性的な作品はすべて、自然に対する新しい見方を提供し、完璧にキュレーションされ、イングリッシュ ガーデンを散歩しているような感覚を呼び起こすように作られています。調度品は、ダークオーク材のテーブルの周りにきちんと配置された青いソファと、香ばしい黄色と濃いピンクの椅子で空間のドラマを完成させます。

ザ・グリルのモダンなブリティッシュメニューからミシュラン3つ星のアラン ・デュカスのフランス料理、チャイナ・タンの有名な広東料理まで、並外れた美食に囲まれたザ・プロムナードが、常にお客様をお迎えするドーチェスターのセンターに戻ってきました。

 

アーティスト・バー

アーティスト・バーは、シャンパン、シーフード、エンターテイメントの楽しい夜を満喫する魅力的で光り輝くエリアです。 インテリアは、オリジナルデザインのラリッククリスタルと、細心の注意を払って復元された “世界が恋したピアニスト” リベラーチェの伝説的なミラーピアノが輝いています。 特注のワゴンでテーブルサイドにてサーブされるカクテルは、劇場を彷彿とさせ、壁を飾るアートワークのコレクションを反映します。バーに展示される英国で活動するアーティストによるオリジナルのアートワーク コレクションは、独自の個性を持ち、さまざまな技法を組み合わせた作品で、ホテルに関連する著名人を描写しています。コレクションのハイライトには、エリザベス女王2世の郵便切手にインスピレーションを得たアン・キャリントンの作品が含まれます。この作品は、手作業で丹念に縫い付けられたマザー・オブ・パール・ボタンのみを使用し、晩年のエリザベス女王の大きなシルエットを作り出しています。 バーの反対側の作品は、ユアン・イーソンがドーチェスターを中心に、全体を金箔でレンダリングした、ロンドンのハイドパーク地区の航空写真都市地図を作成したものです。

アーティスト・バーで提供される6つのシグネチャー カクテルは、各作品にちなんで名付けられており、カクテルの材料は、各アーティストが作品を作成するために使用したリファレンスと影響を反映しています。

プロムナードの端に位置するアーティスト・バーのインテリアも、ピエール・イヴ・ロションがてがけました。 ゲストが到着した瞬間から、このバーの長さに沿って印象的な柱が並ぶドラマチックな鏡張りの天井に魅了されるでしょう。パステルブルーの座席がバーに沿って点在し、壮大なクリスタルのシャンデリアを囲み、特徴的な模様のカーペットが足元で渦巻いています。

1931年以来、ロンドンの中心部で、ハイドパークに隣接という絶好のロケーションにあるザ・ドーチェスターは、メイフェアに高くそびえ立ちます。ザ・ドーチェスターの改装計画は、最初に 1 階の新しいインテリアを公開し、2023年3月には客室とスイートへ続きます。

長年に渡り人も羨むラグジュアリーなホテルやリゾートとつきあってきたので、ちょっとやそっとでは驚かない、言い換えると滅多に感動できないと思っていた。が、このエステート(敷地全体をエステートと呼ぶ)は違った。40室オンリーのスモールラグジュアリーホテルと素晴らしいガーデン、と思って行ってみたら、その規模は1000エーカーという想像を超えたものだった。ちなみに、USJは96.4エーカー。1000エーカーとは東京ドーム87個分に相当するが、USJ10個いれてもまだ余るというほうがリアリティーありか?(いや、無いだろう)2泊3日という限られた時間だったが、ニュートが持つ特異性、何度来ても足りないと思うかもしれない際限なき可能性、そしてエステートの魅力をお伝えしたい。ただ、あまりにも語りたいことが多すぎて、普通にトラベルブログとして書くのが難しく、ザ・ニュートにいくべき11の理由にまとめてみた。

 

  1. サマセット自体が人気のエリア。ロンドン人が移住したい地域のトップ。実際に近年ロンドンより移住をしてきている人が多い。車で僅か2時間程度の距離だが、ロンドンの喧噪からは考えられない田園風景。さらに英国ならではのカントリーロードと景観も気軽に楽しめる。〜 プラチナジュビリーの祝賀イベントで、エリザベス女王と登場してその存在が再び有名になったパディントンベアがいるパディントン駅から列車旅でニュートに行く予定だったが、あいにくのストライキで車での移動となった。まさに英国らしい田園風景の中を車で移動するのも悪くなかった。しかも途中、ストンヘッジを通るため、要望遠レンズではあったが、世界遺産を見ながらの道中となった。複数の動物と共に自然に囲まれた一軒家に住むことができるエリアはいくらでもあるが、サマセットはその中で、ダントツに人気を博している。

  1. 敷地内の至る所にいるリス、ウサギ、羊、山羊、鹿など出会う。そして、癒される。 なにしろ巨大な敷地だ。森も林もある。羊と山羊はある程度囲いのある野原に飼われているが、リスやウサギはエステートの住人だ。鹿公園と称する広大なエリアには71頭のアカシカ、50頭のダマジカが群れを成して生活している。公園のスタート時はつがいの鹿を購入したそうだ。ペット以外の動物にそこらじゅうで会うことが癒される気分になることを知った。

 

  1. 17世紀末に建設された歴史ある建造物。1785年にジョージアン様式の美しい外観となった本館が魅力あふれる〜 1785年から2013年まで当エステートを所有していたホブハウス家の功績は大きい。庭園も本格的に管理され、一般公開に至った.本館内のレストラン、ボタニカル・ルームはカントリーハウスのキッチン風。クロケットフィールドを望むハドスペン・バーでは、夜はジャズの演奏も楽しめる。

  1. 1000エーカー(東京ドーム87個分)もの広大な敷地は、庭園やホテルのレベルを越えて一大エンターテイメント・テーマパークのよう〜 エンターテイメントに関してはこれから触れていきます。

  1. 本館にも別館にも温水プール、ジャクージ、サウナを完備。季節を問わず心身共にリラックスできる。 厳密には本館となりの元牛舎だった建物がリノベーションによりスパに生まれ変わっている。大型温水プールに加え、屋内外にハイドロプールも備える。別館、ファームヤードには、かつての納屋がハイドロセラピープール付きの屋内プールに変身している。水着は忘れずに持参すべし。

 

  1. 英国のグレードII指定建造物として保存されつつ、リノベーションでモダンな設備を完備するジョージアン様式の客室(本館・ハドスペン・ハウス)。一方、18世紀に建設された酪農場を改装した建造物群の別館・ファームヤードは、カジュアルでのんびりした雰囲気が居心地良い。〜 2022年にオープンしたファームヤードは建築家のリチャード・バーと、ザ・ニュートの現オーナー、カレン・ルースがデザインを手掛けた。オリジナルの酪農場が建設された当時の様子と歴史を模写した文学作品から多くのインスピレーションを得たという。Garden-to-kitchenのファームヤード・キッチンや、すべての飲み物が無料で提供されるガーナー・バーは、シンプル、コンテンポラリーでスタイリッシュなデザインだが、居心地の良さが突出している。

 

  1. 庭園中央部のウォールガーデン「パラボラ」はバロック式迷路で、300品種以上、460本のリンゴの木が圧巻。キッチンガーデンの新鮮な野菜やハーブはGarden-to-tableスタイルの食体験を提供してくれる。〜 7メートルの塀に囲まれた迷路のようなパラボラを起点として、様々なガーデンや温室を散策するのはガーデンファンならずとも楽しいにちがいない。散策中に出会う遊び心のあるちょっとしたオブジェも思わず微笑んでしまう。

 

  1. ホームメイドのチーズ、ミルク、蜂蜜、パン、サイダー(リンゴ酒)が常に新鮮で美味しい。〜 元々サマセットはリンゴ酒の産地だったそう。農夫達が大きなグラスで飲む、お世辞にも優雅は無いお酒だったようです。ザ・ニュートの特徴の一つはサイダー造り。ここでは砂糖、水をくわえない低温発酵法で丁寧にサイダーを造り、ワイングラスで優雅に飲むスタイルを提唱しています。サイダーツアーでは試飲も楽しめますし、各客室のミニバー、レストラン、バーにはもちろん完備され、ショップでの購入も可能だ。ニュートの果樹に欠かせないのが蜜蜂。養蜂を行うと同時に、体験型の蜜蜂専門エキシビション(ここもミュージアムレベル)「ビーザンチウム」で、蜜蜂の生態や養蜂の歴史などすべてを教えてくれる。音声ガイド(日本語)のおかげでちょっとした蜜蜂博士になれる施設だ。植物ごとに異なる味をもつ蜂蜜のテイスティング体験も面白かった。

  1. 日本人庭師、石田麻衣子さんによるガーデンツアーが嬉しい。専門用語も詳細も完璧に理解できる。〜 彼女はガーデニングのプロだ。日本式ガーデンの造成中だが、ガーデンに関するすべての知識がすばらしく、一緒に話していて楽しい人柄。なんでも聞きたくなる。彼女との出会いにも感謝。

  

  1. 本物のミュージアム! ローマ時代の英国、世界のガーデンも見られるガーデニングのすべてを正真正銘のミュージアムで体験型展示を楽しめる。(日本語の音声ガイド有り)〜 本格的なミュージアムが2つもあった。エステート内で発掘されたローマ時代の遺物や遺構が最新技術を交えて保存・展示されているミュージムだけでもすごい事なのに、なんと、ローマ時代の邸宅を残存する断片のみで再現してしまった!ローマンヴィラ・エクスペリエンスである。しかもヴィラ内には当時のシステムによる微温浴室と高温浴室まである。浴室のフレスコ画はイタリアから招いた専門家が制作したそうだ。当時の衣装を着たスタッフの登場には、思わず「どんだけ〜!」と叫びそうに。もう一つのミュージアムは「ストーリー・オブ・ガーデニング」VRを活用し、庭園や園芸の全てを学べる。いや、遊びながらいつの間にか学べる場所だった。

 

 

  1. 英国の紳士淑女が集まるカントリーライフを垣間見て体験できる。紳士淑女を迎えるザ・ニュートのスタッフはみな暖かくユーモアにあふれる。さらにスペシャリストが揃っており、いろいろ学べる。〜 ニュートの庭園やミュージアムに何度でも訪れることができる1年間有効のメンバーシップがあり、多くの英国人が入会して定期的に訪れている。カントリーライフの楽しみ方を心得ている優雅な人々を大勢みた。スタッフもゲストに劣らず紳士淑女揃いだった。ちょっとしたおしゃべりを楽しくしてくれる人達。サイダー造りを極めているスペシャリスト、蜜蜂を知り尽くしたスペシャリスト、園芸や鹿のスペシャリスト、考古学者・・・・一大エンターテイメントのテーマパークと呼びたくなることをわかっていただけたのでは?

Texts: Yuki Obara / Photos: Hiro Matsui (一部除く)

大規模改装プロジェクトの第一フェーズを終え、ザ・ドーチェスターのザ・プロムナードとアーティスト・バーが装いも新たに、再デビューを飾りました。

  

ザ・プロムナードのピエール・イヴ・ロションによるインテリアは、ホテルの魅力的な奇抜さを包み込みながら、空間の奥行きに沿って印象的な柱が並び、繊細な白と柔らかなセージグリーンの天井は、金箔のアクセントで仕上げられています。

英国のアーティストによる現代アートのオリジナルコレクションが、プロムナード全体で公開されています。ユニークで個性的な作品はすべて、自然に対する新しい見方を提供し、完璧にキュレーションされ、イングリッシュガーデンを散歩しているような感覚を呼び起こすように作られています。

ザ・グリルのモダンなブリティッシュメニューからミシュラン3つ星のアラン・デュカスのフランス料理、チャイナ・タンの有名な広東料理まで、並外れた美食に囲まれたザ・プロムナードが、常にお客様をお迎えするザ・ドーチェスターのセンターに戻ってきました。ここでは、ロブスターのキャセロールとバターミルクのパンケーキが主役となる贅沢な朝食から、季節の食材を使ったトロリーを添えたたっぷりのスーパーフードサラダ、エレガントなアフタヌーンティーまで、贅沢にお楽しみいただけます。

一方、アーティスト・バーは、メイフェアの新しいランドマークとして、シャンパン、シーフード、エンターテイメントの楽しい夜を満喫できる、魅力的できらめくエリアとして再デビューを果たしました。プロムナードの端に位置するアーティスト・バーのインテリアも、ピエール・イヴ・ロションがてがけました。ゲストは到着した瞬間から、このバーの長さに沿って印象的な柱が並ぶドラマチックな鏡張りの天井に魅了されるでしょう。パウダーブルーの座席がバーに沿って点在し、壮大なクリスタル シャンデリアを囲み、特徴的な模様のカーペットが足元で渦巻いています。

アーティスト・バーに展示される、英国で活動するアーティストによるオリジナルのアートワーク コレクションは、独自の個性を持ち、さまざまな技法を組み合わせた作品で、自然と都会の風景を融合させたロンドンの祭典であり、ホテルに関連する著名人を描写しています。

コレクションのハイライトには、エリザベス女王2世の郵便切手にインスピレーションを得たアン・キャリントンの作品が含まれます。

この作品は、手作業で丹念に縫い付けられたマザー・オブ・パール・ボタンのみを使用し、晩年のエリザベス女王の大きなシルエットを作り出しています。バーの反対側では、ユアン・イーソンが、ドーチェスターを中心に、全体を金箔でレンダリングした、ロンドンのハイドパーク地区の航空写真都市地図を作成しました。

アーティスト・バーでは、見事なアートワークとシグネチャーカクテルのインスピレーションが同期しており、各作品にちなんで名付けられた6つのシグネチャーカクテルをご用意しています。カクテルの材料は、各アーティストが作品を作成するために使用したリファレンスと影響を反映しています。

1931年以来、ロンドンの中心部という絶好のロケーションにあるザ・ドーチェスターは、メイフェアに高くそびえ立ち、ハイド パークに隣接しています。当ホテルは最初に一階の新しいインテリアを公開し、2023年3月に客室とスイートの再設計を発表する予定です。ドーチェスターは、大規模な改装中も引き続き営業しています。

ザ・ドーチェスターは、過去30年において最大規模となる改装工事の第1フェーズの完了に先駆けて、今年12月に「ヴェスパー・バー」をオープンすることを発表しました。

 

著名なインテリアデザイナーのマーティン・ブルニツキ氏が、伝説的なカクテルの名店「ザ・バー」の改装を手がけ、「ヴェスパー・バー」としてリニューアルします。映画の舞台のような雰囲気が広がり、才能に溢れたバーテンダーがゲストをもてなす新しいバーでは、大人のための楽しいひと時をお楽しみいただけます。カクテルメニューは、輝かしい実績を誇るヘッド・バーテンダーのルチア・モンタネッリが監修しており、時代を越えて愛され続ける定番カクテルからシグネチャー・カクテルまで、殊玉のカクテルを幅広くご堪能いただけます。

新しい内装は、紳士淑女としてのマナーを重視しながらも賑やかなナイトライフが広まった30年代のイギリスの精神と品格からインスパイアを受けています。華麗なインテリアが店内全体を飾り、30年代スタイルのパラジウムの天井が、カクテルにピッタリな夕刻から夜へと流れていく大人の時間を演出します。2階のエリアと居心地の良いʻsnugʼ(個室)では、高いプライバシーを確保しながら、ヴェスパー・バーならではの世界観をお楽しみいただけます。新しいレイアウトは、パークレーンからの専用入り口とハイドパークを望む屋外テラスも完備します。

店内には、ザ・ドーチェスターとゆかりの深い写真家兼デザイナーのセシル・ビートン氏(1904 年―1980 年)が描いた絵画やセレブリティを被写体にした写真、さらにロージー・エマーソン氏を含む現代美術アーティストたちによるビートン氏の作品や彼が活躍した時代にインスパイアを受けた作品が展示されます。一連の作品が、往年の華やかな時代を彷彿とさせます。

店名のヴェスパーは、ザ・ドーチェスターと『ジェームズ・ボンド』シリーズとの長年にわたる深いつながりに因んでいます。「ヴェスパー・マティーニ」を発明したことでも知られる原作者のイアン・フレミング氏は、1940年代から亡くなる1964年まで、当ホテルに滞在し、食事をしていました。ボンド・シリーズを引き継いだウィリアム・ボイド著の『ソロ』では、ボンドが45歳の誕生日の朝をザ・ドーチェスターのスイートで迎えるところからストーリーが始まります。ジェームズ・ボンドの映画制作会社EONは、60年代から70年代にかけてホテル内にオフィスを構えていたほか、何十年にもわたり、同シリーズのプロモーションイベントを当ホテルで開催してきました。また、ザ・ドーチェスターは、6 人のジェームズ・ボンド全員、14人のボンド・ガール、4人の M 、9人のボンドの敵役をホテルゲストとしてお迎えしました。

新しい新装は、12月にお披露目予定です。ザ・ドーチェスターは、改装期間中も営業を継続しています。

公式ホームページ内の大改装に関する特別ページも合わせてご覧ください:dorchestercollection.com/en/london/the-dorchester/new-beginnings/

2023年春、ザ・ラナ、ドーチェスター・コレクション、ドバイが開業

ドーチェスター・コレクションとして10軒目となるホテル「The Lana, Dorchester Collection, Dubai(ザ・ラナ、ドーチェスター・コレクション、ドバイ)」が、2023年の春にオープンし、中東への初進出を飾ります。

活気に満ちたビジネス・ベイに位置するザ・ラナは、ドバイ不動産開発大手のオムニヤット社との共同開発プロジェクトです。デザインは、国際的に輝かしい実績を誇るフォスター+パートナーズが手がけています。華やかな同地区で存在感を放つ30階建ての超高層ビルに、スイートルームを含む225室の客室を備え、比類のないウルトララグジュアリー体験を提供します。ゲストは、地域性を反映した素晴らしいデザインに加え、高層から望む開放的なパノラマビュー、ワールドクラスのダイニング、広々としたスパとプールエリアをお楽しみいただけます。

ザ・ドーチェスター、ロンドン

ザ・ドーチェスターは、世界最高峰クラスのラグジュアリー・ホテルです。1931年の創業以来、ハイドパークを望むロンドン・メイフェアのアイコン的存在として親しまれてきました。現在、著名な建築デザイナーたちを起用した改装工事が進行中です。ピエール=イヴ・ロション氏が、ホテルのエントランス、客室とスイート、ザ・プロムナード、ケーキ&フラワー・ブティックを、マーティン・ブルニツキ・デザインスタジオが、ザ・バーを担当しています。過去30年において最大規模となる当改装工事は、今秋に完了し、新装が披露されます。

ザ・ドーチェスター・スパは、美容医療の世界的な権威であるDr. Uliana Gout(ドクター・ウリアナ・グウ)との独占的なパートナーシップを最近発表し、大きな注目を集めています。Dr. Goutは、科学的根拠に基づく美容医療のパイオニアであり、世界的なリーダーです。ザ・ドーチェスター初となる美容医療メニュー「LAM Luxe」をDr. Goutが監修しているほか、ザ・ドーチェスター・スパにてDr. Goutの診療を受けていただけるようになりました。

ザ・ドーチェスター・ルーフトップは、昨年夏の好評を受け、地中海をコンセプトにしたテラスレストランとバーを再開しました。「アラン・デュカス・アット・ザ・ドーチェスター」のエクゼクティブ・シェフを務めるジャン-フィリップ・ブロンデがコンセプトを考案し、ヘッド・シェフのバスティアン・ベルタイナが腕を振るいます。

ロンドンの景色を一望できるルーフトップに64席の客席をご用意し、ジャン-フィリップが幼年期を過ごしたリビエラから着想を得たフレーバーを取り入れた地中海料理と、クルボアジェとのパートナーシップによる多彩なカクテルを提供します。

45パークレーン、ロンドン

ロンドンの中心部に建つ45パークレーンは、英国の現代アートを発信する拠点として存在感を示すモダンなホテルです。9月6日まで、画家エイミー・ジャッドの「Efflorescence展」が開催されました。ジャッドの作品を集めた展示会として過去最大規模で、ジャッドの画風に対する新しい視点を提供しました。

また、人気のレストラン「CUT」が拡張し、「CUT テラス」が新しくしくオープンしました。毎日正午より営業を開始するCUTテラスでは、ランチとディナーをお楽しみいただけます。パークレーンとカーゾンストリートが交わる角に位置するレストランCUTと隣接する当テラスレストランは、ホテルの正面玄関からアクセスしていただけます。ハイドパークの緑豊かな木々をパークレーン越しに楽しめるのも、この立地ならではです。22席の客席には、リーバ製ヨットのエレガントなミッドセンチュリーデザインから着想を得た「キャプテンズ・テーブル」の6名様用ソファー席も含まれています。外部との仕切りに使用されているガラス製のスクリーンは、自然光がテラスに降り注ぐことを可能にしながら、45パークレーンの洗練された外観デザインに影響を与えることなく、ダイニング空間を保護するシェルターとしての役割を果たしています。

カワース・パーク、イギリス・アスコット

「ザ・スパ・アット・カワース・パーク」は、Germaine de Capuccini(ジャーメイン・ド・カプチーニ)と提携し、5つの新しいトリートメントをローンチしました。

新トリートメントには、フェイシャルとボディトリートメントを組み合わせた「ラディエンス・ビタミンC・フェイス&ボディ・シグネチャーセラピー」のほか、ビタミンCとLEDセラピーを組み合わせた「カワース・パーク・ルミネッセンス・シグネチャーフェイシャル」、ラベンダー、オリーブ、シトラスの香りから選べる「メディテレーニアン・キャンドルマッサージ」、5種類のアロマオイルからゲストに適したオイルを選び、古代中国の自然哲学に基づいて行う「エレメンツ・インスパイヤード・マッサージ」が含まれます。

ホテル・プラザ・アテネ、パリ

ホテル・プラザ・アテネは、パリ8区の高級ファッションブランドが立ち並ぶモンテーニュ通りに面する名門ホテルです。昨年9月にオープンしたレストラン「Le Relais Plaza(ル・ルレ・プラザ)」の成功に続き、今年初めに、ファインダイニングの「Jean Imbert au Plaza Athénée

(ジャン・アンベール・オ・プラザ・アテネ)」が待望のオープンを果たしました。開業からわずか9週間でミシュランの星を獲得したことは、プラザ・アテネが提案する新しい食体験の始まりを象徴する快挙でした。

さらに、今夏には、シェフ・ジャン・アンベールがプロデュースする3軒目のレストラン「La Cour Jardin(ラ・クール・ジャルダン)」がオープンしました。80席の客席を備えた当レストランは、ホテル中央の中庭にて夏季限定で営業されます。「鯛とレモンの塩漬け」、「プライムリブのチミチュリソースとパプリカ・ストリートコーナー・ポテト添え」、「ザ・グレート・ニソワーズ」などの新しいメニューは、フランス産の旬の食材を生かし、シンプルでありながら料理に対する情熱が一皿一皿に表現されています。自然光が降り注ぐ中庭レストランのラ・クール ジャルダンは、ご友人とのリラックスしたランチや、ロマンチックなディナーに理想的な場所です。

ル・ムーリス、パリ

著名な芸術家や思想家たちに愛されてきたパリのホテル、ル・ムーリスは、ドーチェスター・コレクションの「In the footsteps of legendary artists walking trails(伝説的な芸術家の⾜跡をたどる散策シリーズ)」の一つとして、印象派モネの非凡な⼈⽣と作品に触れる散策ツアーを開始しました。経験豊富なガイドと 1 対1または少⼈数のプライベートグループで催⾏されるこの散策ツアーは、参加者に合わせて毎回カスタマイズされます。参加者は、モネの⼈⽣にまつわる逸話を学びながら、ゆっくりと美しいパリを楽しむことができます。

モネのほか、ピカソの足跡をたどる散策ツアー「Picassoʼs Montmartre(ピカソが暮らしたモンマルトル)」もご用意しています。この散策ツアーでは、なぜピカソの傑作『アヴィニョンの娘たち』が長年にわたりアトリエに丸められたまま放置されていたのか、ピカソはラパン・アジルでの飲み代をどのように支払っていたのか、なぜルーブル美術館での窃盗事件に関与したのか、興味深いエピソードを掘り下げ、疑問を解き明かします。

2023年の春には、ル・ムーリスの散策ツアー第3弾となる「Rodin: Love and Torment(ロダンの愛と苦悩)」がスタート予定です。

ホテル・エデン、ローマ

今夏、ホテル・エデンは、3つの新しい郊外型アクティビティを発表しました。スポーツカーに乗り、ローマの北に位置する魅惑的な田園地帯へと向かうドライブの旅、ティレニア海に浮かぶポンツァ島とパルマローラ島の海岸線を巡るセーリングの旅、一般公開されていない国立21世紀美術館(MAXXI、マキシ)の地下収蔵庫を、美術品の修復保存専門家でもある美術史家と見学するツアーは、いずれも冒険心を刺激するユニークな体験です。

また、ドーチェスター・コレクションの「伝説的な芸術家の⾜跡をたどる散策シリーズ」は、ル・ムーリスでの成功を受け、ホテル・エデンでも開催が決定しました。ホテル・エデンが主催する散策ツアー第1弾は、カラヴァッジオの劇的な人生をたどる「Caravaggio: Rebel and Rome(異端児カラヴァッジオとローマ)」です。この散策ツアーでは、彼が故郷と呼んだローマの街を舞台に、裕福なパトロンから、賭博師、モデル、占い師に至るまで、魅惑的な人々と出会い、無一文から富豪になったカラヴァッジョの破天荒な人生を深く掘り下げます。非常に短くも波乱に満ちた生涯の中で、どのように“西洋美術に革命をもたらした“と評される画期的な作品を生み出したのか、彼が描いた絵画と同じようにドラマチックで異彩を放った天才画家の素顔に迫ります。

ホテル・プリンチペ・ディ・サヴォイア、ミラノ

ホテル・プリンチペ・ディ・サヴォイアは、ミラノとロンバルディア州全体の魅力を余すところなく集めた多彩な8つのアクティビティをご用意しました。当ホテルのゲストだけが体験できるエクスクルーシブなアクティビティは、同州の奥深い魅力を堪能できるユニークな機会を提供します。

その一つが、世界で最も有名で影響力を持つ壁画の 1 つ、巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』のプライベート・ビューイングです。1490年代作の当壁画は、ミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会に併設するドメニコ会修道院の壁に今も飾られています。この唯一無二の大変ユニークな体験は閉館後に行われるため、混雑や時間の制約を受けることなく、この傑作を楽しむことができます (通常の見学時間は最長20 分です)。

このほか、オペラ座の舞台裏ツアーなど、ミラノが誇るランドマークを通常とは異なる切り口で見学できる体験を取り揃えています。さらに、ミラノ郊外でのアクティビティもバラエティ豊かです。バローロやフランチャコルタのワインテイスティングから、リーバ製ヨットでのイゼーオ湖クルーズ、ヴァルテッリーナでのランチが付いたイタリアン・アルプスを空から眺めるヘリコプター遊覧飛行、アンティークバイオリンとリュートの貴重なコレクションで有名なクレモナのストラディヴァリ博物館訪問まで、どれ一つとして見逃したくないものばかりです。

ミラノは、デザインの街としても有名です。ヴィコ・マジストレッティ財団とアキッレ・カスティリオーニ財団のスタジオミュージアムの専門ガイドが案内するツアーは、ミラノの素晴らしいデザイン空間を解説付きで巡ることが出来ます。ツアーには、イタリア初のデザイン・ミュージアムであるラ・トリエンナーレへの訪問と、ラ・テラッツァでのランチが含まれます。さらに、ゲストのご要望に合わせて、パトリシア・ウルキオラやニーナ・ヤシャールといった有名デザイナーのアトリエや、ラボラトリオ・パラヴィチーニの陶芸工房へのプライベート訪問もアレンジします。

ビバリーヒルズ・ホテル、ビバリーヒルズ

ビバリーヒルズ・ホテルは、開業110周年を迎える今年、ハリウッドで最も光り輝く場所として歩んできた歴史を称え、記念イベントや記念メニューなど様々な活動を実施しています。

ゲストは、ホテルのアイコニックなバナナの葉のデザインをモチーフにしたネイルアートから、「ポロ・ラウンジ」のアニバーサリーカクテル、夏季限定のプールサイド映画上映会、ロビーでの「バート・スターン写真展」まで、多岐にわたる特別企画をお楽しみいただけます。映画上映会では、ホテルがロケ地となった『Troop Beverly Hills(邦題:ガールズスカウト-ビバリーヒルズ版)』を、写真展では、ホテルの常連客だった大女優エリザベス・テイラーを被写体にした作品を取り上げ、ホテルの華やかな歩みを振り返ります。また、ポロ・ラウンジの有名な「マッカーシー・サラダ」は、ベルナルドの特注のサラダボールに盛り付けられ、ドン・ペリニヨンとのペアリングを楽しめる特別バージョンで提供されます。このサラダボールは、お持ち帰りいただけます。さらに、記念品として筆記用具もご用意しています。この特別な筆記用具を用いて書いていただいたゲストからのレターは、ビバリーヒルズ・ホテルがこれから歩んでいく歴史の一部となります。

ホテル・ベルエア、ロサンゼルス

「ウルフギャング・パック・アット・ホテル・ベルエア」の豪華なバーベキューパーティーが、9月6日に帰ってきました。カラフルな庭の芝生の上に大きなテーブルが並べられた会場で、セレブシェフたちが腕を振るいます。マスター・シェフのウルフギャング・パックとエクゼクティブ・シェフのコナー・マクヴェイに加え、フランシス・マルマン、ナンシー・シルバートン、エリック・ワーナー、アダム・ペリー・ラング、バート・バックマンといったスターシェフたちが招聘されます。

定期的な美術展の一つとして、9月1日~11月23日までの期間、セス・キンモントによるエキシビションを開催します。一連の小型彫刻作品を通して、何百年も先の未来へとゲストをお連れします。アルミニウム鋳造によるこれらの彫刻群は、これまでの彼の作品の中でも、特に他の現代美術家たちから高い評価を受けている、気候の変動によって変形された示唆に富む形をした作品の幾つかを反映しています。エキシビションは一般公開されており、無料でご覧いただけます。また、展示されている作品はお買い求めいただけます。収益は、未来のアーティストを支援するコロッサス財団に寄付されます。

ザ・ニュート、サマセットは、61日にオープンした別館「ファームヤード」を公開しました。800エーカーの広さを誇るエステート内の旧酪農場を改装した当別館は、本館からリンゴ園を越えて直ぐの谷にひっそりと佇み、旧母屋と旧牛小屋に17室の客室を備えています。敷地内の各エリア・施設へのアクセスが良いロケーションに位置しながら、静かで落ち着いた環境が整い、オークの木々と家畜がのんびりと過ごす風景が、心身をリフレッシュさせます。

 

ファームヤードは、23室の客室を擁するジョージアン様式の本館「ハドスペン・ハウス」と比べ、よりリラックスした雰囲気が特徴です。カジュアルスタイルのバーや、薪オーブンで焼き上げた大皿料理を取り分けて提供するオールデイダイニングを完備し、自然との触れ合いを大切にした農場エリアらしい滞在をお楽しみいただけます。本館との行き来には、自転車や電動バギーをご利用いただけます。

18 世紀に建設された農場内の歴史的建造物群の改装は、建築家のリチャード・パーが、ザ・ニュートのオーナー兼デザイナーのカレン・ルースと協力しながら手がけました。脱穀場、チーズ貯蔵室、サイダー(シードル)醸造所、厩舎は、原形のバランスを保ちつつ、建物の歴史を称えるスタイリッシュな空間に生まれ変わりました。近くの採石場で採れた蜂蜜色のハドスペン石、ブルー・ライアス、コーニッシュ・スレート、森林大理石、オーク材、ガラスなど、広域のエステート内から調達した建築材を活用し、ナチュラルな色調でシンプルにまとめられています。また、きれいに澄んだ冷水が湧き出る水源が多く存在する谷は、チーズとクリームの生産地として理想的な場所でした。改装後の池と小川を取り入れたデザインは、豊かな水の恵みを表現しています。

農場施設としての歴史を持つユニークな建造物群は、既存のホテルデザインとは一線を画す新しいスタイルを作り出すことを可能にしました。カレン・ルースは、トーマス・ハーディ著の『遥か群衆を離れて(原題:Far From the Madding Crowd)』など、農場が建設された当時の様子と歴史を描写した文学作品からデザインのインスピレーションを受けました。建物の控えめな雰囲気に合わせたエレガントなコンテンポラリースタイルの内装は、新旧の絶妙なバランスを実現しています。石畳の床とオリジナルの暖炉が、黒青銅のバスルーム備品とさわやかな羽目板と見事に調和しています。ハドスペン・ハウスと同様に、客室はそれぞれ異なる内装が施され、

可能な限り英国の工芸品や素材が使用されています。かつて納屋として使用されていた建物は、ハイドロセラピープールが付いた屋内プールにリノベーションされました。地元の職人が手がけた木組みの天井が特徴的な広々とした空間です。

 

オールデイダイニング「ファームヤード・キッチン」は、ザ・ニュート全体の食のアプローチである“garden-to-table”(菜園から食卓へ)スタイルのシンプルなメニューを提供します。敷地内の菜園から届く新鮮な食材を使用した季節限定メニューをお召し上がりいただけます。「ガーナ―・バー」は、談笑しながら各種ドリンクを楽しめる居心地の良い空間です。そして、屋外炉を備えたゲームルームと屋内プールでは、牧歌的な雰囲気の中でリラックスした時間をお過ごしいただけます。

ファームヤードに宿泊されるゲストは、ザ・ニュート自慢の数エーカーにわたる美しい庭園から、2軒のレストラン、ハーブ園を併設した最新のスパまで、敷地内の全てのエリアをご利用いただけます。ご滞在中、リンゴ園の散策、サイダー醸造所の見学、専門家による解説付きツアー、体験型ミュージアム「ストーリー・オブ・ガーデニング」訪問など、充実したアクティビティを通じて、ザ・ニュートの魅力を満喫していただけます。さらに、森でのサイクリング、モーニング・ヨガ、芝生の上でのクリケットやバトミントンなど、スポーツもお楽しみいただけます。また、ファームヤードは、最大34名様で貸切り利用も可能です。ご要望に合わせてカスタマイズした多彩な体験をご用意し、特別なステイをお届けします。

ファームヤードの宿泊料金は、1部屋2名様ご利用で2* £950~です。宿泊料金には、朝食のほか、庭園を含む敷地内の各エリアへのアクセスと、12ヶ月有効のメンバーシップ(有効期間中何度でも無料でエステートへの入園が可能)が付いています。

*ファームヤードの最低宿泊日数は2泊です。

ザ・ドーチェスターは、世界最高峰クラスのラグジュアリー・ホテルです。1931年創業以来、ハイドパークを望むロンドン・メイフェアのアイコン的存在として親しまれてきました。

 

開業91年目を迎える今年、著名な建築デザイナーたちを起用した改装工事が進行中です。ピエール=イヴ・ロション氏が、ホテルのエントランス、客室とスイート、ザ・プロムナード、ケーキ&フラワー・ブティックを、マーティン・ブルニツキ氏率いるデザインスタジオが、ザ・バーを担当しています。

長い歴史を大切に守りながら、絶え間なく変化する時代に合わせて進化を遂げるザ・ドーチェスターは、すべての中心にゲストを置いて考える姿勢を徹底しています。この度の大改装では、時代を切り拓く人々のためのロンドンの拠点として新章の幕を開けるべく、既成概念にとらわれない好奇心を重視し、上品ながらも気取らないシンプルなスタイルを追求しています。

客室とスイート

ピエール=イヴ・ロション氏のビジョンは、明るくフレッシュな印象の客室とスイートのデザインに表現されています。細部に至るまで考え抜かれた内装は、淡いリーフグリーンとローズフォグピンクの組み合わせから、ヘザーブルーとレモンイエローの組み合わせに至るまで、イギリス式庭園に着想を得た配色が特徴的です。レジデンススタイルの新しいシグネチャースイートとジュニアスイートは、広々とした居心地の良い空間です。

到着

ザ・ドーチェスターの有名なファサードは、国際都市としてダイナミックに変化するロンドンにおいて、90年以上に渡りランドマークとして愛され続けてきました。ロション氏が手がける改装により、外観の魅力をより高める照明が施され、ゲストを歓迎する温かな雰囲気がパークレーン全体に広がります。美しい緑の花崗岩が敷き詰められた前庭には、有名なプラタナスの木が植わり、緑豊かな植栽がその周りを囲みます。

ホテルの前庭に到着したゲストは、自然光が降り注ぐ開放的なロビーへと進みます。ロビーに展示された素晴らしい2点の芸術作品は、それぞれ独自の手法を用いて、1931年以来、ロンドン屈指の高級エリアであるメイフェアの街並みの一部として歩んできたザ・ドーチェスターの歴史を表現しています。

ザ・プロムナード

ロビーの先には、ザ・プロムナードの豪華なダイニング空間が広がっています。想像力をかき立てる芸術的な店内で、ザ・ドーチェスター自慢のアフタヌーンティーをお楽しみいただけます。店内の奥に新設される特別なエリアは、シャンパン、シーフード、エンターテインメントを取り揃え、美しく光り輝くナイトライフを演出します。

イギリス人アーティストによる現代美術作品を集めたオリジナルのコレクションも、見所の一つです。多彩な技法を駆使し、様々な媒体を通じて表現された個性的な作品群は、ゲストに自然に対する新しい視点を提案し、まるでイギリスの原風景の中を散策しているかのような感覚を与えます。

ザ・バー

ホテルの伝説的なバーの改装は、マーティン・ブルニツキ氏が担当しています。映画の舞台のような雰囲気のある空間と、才能に溢れたバーテンダーがゲストをもてなし、大人のための楽しいひと時をお過ごしいただけます。

ザ・バーの新しい内装は、紳士淑女としてのマナーを重視しながらも賑やかなナイトライフが広まった30年代のイギリスの精神と品格からインスパイアを受けています。新しいレイアウトは、パークレーンからの専用入り口とハイドパークを望む屋外テラスを備え、華麗なインテリアが店内全体を飾ります。30年代スタイルのパラジウムの天井が、カクテルにピッタリな夕刻から深まる夜へと流れていく豊かな時間を演出します。そして、2階のエリアと居心地の良い‘snug’(個室)では、高いプライバシーを確保しながら、ザ・バーならではの世界観をお楽しみいただけます。

店内には、ザ・ドーチェスターとゆかりの深い写真家兼デザイナーのセシル・ビートン氏(1904年―1980年)が描いた絵画やセレブリティを被写体にした写真、さらにロージー・エマーソン氏を含む現代美術アーティストたちによるビートン氏の作品や彼が活躍した時代にインスパイアを受けた作品が展示されます。一連の作品が、往年の華やかな時代を彷彿とさせます。

ケーキ&フラワー・ブティック

新しいケーキ&フラワー・ブティックは、洗練された魅惑的な世界へとゲストを誘います。ディーナリー通りの角に位置するブティック専用の入り口は、テイクアウトに便利です。ショーケースには、ホテル専任のフラワーデザイナーであるフィリップ・ハモンドと、エグゼクティブ・パティシエのマイケル・クワンによる傑作の数々が並びます。パティシエが情熱を注ぎ、卓越した技術を用いて創り上げた特製のペストリーやケーキに加え、ユニークなギフトバスケット、ブーケ、厳選されたシャンパンと技巧を凝らしたチョコレートのセットもご用意します。

新しい内装は、2022年9月初旬にお披露目予定です。ザ・ドーチェスターは、リノベーション中も営業を継続します。美しいオーキッドルームで人気のアフタヌーンティーをお楽しみいただけるほか、ザ・ドーチェスター・ルーフトップで夏季限定の地中海メニューをお召し上がりいただけます。近年改修を完了したザ・グリル、アラン・デュカス、チャイナタンの3軒のレストラン、さらにザ・ドーチェスター・スパも通常通り営業します。パークレーンからの専用入り口を備えたボールルーム、様々な用途に使用可能なペントハウス&パビリオン、シェフズ・テーブルは、引き続き企業向け及びソーシャルイベントにご利用いただけます。

公式ホームページ内の大改装に関する特別ページも合わせてご覧ください:dorchestercollection.com/en/london/the-dorchester/new-beginnings/