世界中で新型コロナウィルスに対する制限が緩和され、日本でも9月7日からワクチン3回接種者は帰国時のPCR検査が免除されました。そして、コロナ禍を経た今、旅行はもはや単に楽しむだけのものではありません。 Global Wellness Institute によると、「目的こそが今後の旅の姿」と言われています。目的ある旅行では、より深く特別な体験が叶い、自分自身、家族、そしてより広いコミュニティとつながることができるでしょう。

 

<最新の旅行トレンド>

DR. JASON CULP(チバソム自然療法部門の研究開発ダイレクター)による今後の旅行における重要性や目的の傾向をご案内します。

家族の絆

肯定的な記憶は、共有された経験の周りに構築され、家族や友人との旅行は強い絆を育みます。世代を超えた旅行は、家族全員の絆を強化し、精神的、感情的、社会的幸福を促進します。チバソムでは、家族の絆の重要性に注視し、チバソムが運営するカタールのズラル・ウェルネスリゾートでは家族向けのスペース、施設​​、体験を提供し、あらゆる年齢層の健康を向上させています。

目的の再定義

過去 2 年間は挑戦と苦労の連続であり、多くの人が自分の目標、優先順位、人生の意味について疑問を抱いていました。そして今、新しい目的を求めています。ウェルネス業界は、再定義と再構築に

導くさまざまなリトリートを提供しています。瞑想し、静かに熟考し、計画を立てる時間が、人生にとって必要なものと新たな目的を見つける助けとなるでしょう。

再生ツーリズム

環境を保護し、目的地への悪影響を防ぐための取り組み「エコツーリズム」にも注目されてきましたが、最新トレンドは、悪影響を防ぐだけでなく、訪れた環境や地域社会にプラスの影響を与えるリジェネラティブ(再生)ツーリズムに移行しています。チバソムはホアヒンのマングローブ再生プロジェクトを主導しており、海洋生物にとっての安全な繁殖地、地域には洪水による災害を防ぐ機能を提供しています。チバソムの多くのゲストが、環境活動として森林の清掃および植樹に参加しています。

自然の重要性

コロナ禍で肉体、精神両方における健康の重要性を誰しも学びました。森の散歩は炎症を抑え、血圧を下げます。土壌のマイクロバイオームは、私たち自身の内部の微生物生態系に影響を与え、健康な免疫機能を促進することができます。日光に当たれば、ビタミン D が生成され、気分が高まり睡眠サイクルが調整されます。このように自然から受ける健康への恩恵は今後ますます重要視されてゆくでしょう。

 

<旅行中に留意すること>

Dr. RUBIA AFZA SHARIFF(ズラル・ウェルネスリゾートのヘルス&ウェルネス・アドバイザー)からは、今後の旅行への注意点をアドバイスします。

体内時計の調整

体が旅行先の時間に慣れるには時間がかかります。日光に当たり、メラトニンを増やすことで睡眠を助け、体内時計の調整をスムーズにします。

水分補給を

水分補給は、デトックスだけでなく、健康を維持する多くの重要なシステムと機能にも不可欠です。

免疫力を高める

長時間のフライト後は、ビタミンが豊富な食品を多く取り免疫力を高めましょう。

エクササイズ

軽い運動をして、気分と健康を高めるエンドルフィンの分泌を促しましょう。

カフェイン摂取量を減らす

カフェインは睡眠サイクルを乱すので、特に時差ボケをしているときはカフェイン摂取を控えましょう。

私たちの体は、毎日さまざまな毒素にさらされています。食物や空気からの物理的毒素に加え、通常の生物学的プロセスを通じて内部で生成されることも。精神の毒素は、人間関係の摩擦、過度や長期のストレス、意味や目的の欠如からも発生することがあります。人体は常にこれらの毒素を蓄積しないよう、正常で健康的な機能を維持する努力をし続けています。

単発的なデトックスは、エネルギーの増加と短期間での減量には効果的ですが、常に体のデトックスシステムに栄養を与え年間を通して健康を育み、健康と長寿をサポートしましょう。ここでは、継続的にデトックスを促進するためのシンプルでありながら不可欠なヒントをいくつか紹介します。

 

<デトックスの基本>
By Dr. Jason Culp(チバソム自然療法部門の研究開発ダイレクター)

水分補給

水は生命のすべての活動に不可欠です。デトックスの役割は、主に、皮膚(汗)、腎臓(尿)、肺(呼吸)、腸(便)などのさまざまな経路を介して、代謝老廃物と毒素を体外に排出することですが、現在多くの人はある程度の脱水状態で一日を過ごしながら、更に過度の発汗、多くの会話、カフェイン入りの飲み物摂取、健康的な食事の欠如など、水分不足のリスクを抱え、デトックスに悪影響を及ぼしています。1日あたり少なくとも1.5リットルの水を飲み、脱水症状を防ぎデトックスをサポートしましょう。

適切な休息

睡眠はデトックスには不可欠です。夜の間、体は日中の活動の残った老廃物を浄化するために遅くまで働いています。脳でさえ、代謝老廃物と中枢神経系を取り除くリンパ系を活性化することによってデトックスを促進しています。毎晩7〜8時間の睡眠をとることを目標とし、継続させましょう。睡眠に問題がある場合は、信頼できる医師のアドバイスとサポートを求めてください。

肝臓のケア

肝臓はデトックス機能を担う主要な臓器です。肝臓は安全で効率的なデトックスのため常に準備をしていますが、不健康な食べ物の摂取、過剰な量のアルコール、喫煙、すべてが肝臓に悪影響を及ぼします。これらの習慣を改めることで、毎日体内に取り込まれる毒素が減り、デトックスシステムに必要な肝臓の休息が得られます。アーティチョーク、ブロッコリー、ビーツなどの肝臓に良い食品を毎日の食事に取り入れ、肝臓に栄養を与え活動をサポートすることによって、継続的なデトックスを促進することができます。

 

<食事によるデトックス>

by Chef Indrajit Sahaズラル・ウェルネスリゾートの総料理長)

新鮮なオーガニック食品は、体重増加、インスリンの急上昇、食後の気だるさ、老廃物による炎症を防ぎ健康を保ちます。ズラル・ウェルネスリゾートの総料理長がデトックスに理想的なメニューとおすすめのスーパーフードをご紹介します。

*デトックスメニュー例*

朝:レモン果汁入り白湯+グリーンスムージー+チアプリン+アボカド、トマト、フムス、キュウリを添えた全粒粉トースト

昼:野菜サラダ、スープ

おやつ:ナッツ、果物、スムージ

夕:豆カレー+ローストまたは蒸し野菜

*おすすめスーパーフード*

ニンニク

無数の健康問題の対処に役立つ抗酸化作用を含む

アボカド

グルタチオンという栄養素が、肝臓に悪影響を与える化学物質除去し、少なくとも30種類の発ガン物質をブロックする

カリフラワー

肝臓の解毒作用を高める抗酸化物質と、最も強力な抗酸化物質の1つであるビタミンCの源である硫黄含有栄養素(システイン)を含む

発酵食品

キムチやザワークラウトなどの発酵食品は消化と免疫力を高めるための優れたバクテリアを補給する

ブルーベリー

肥満、心臓病および他の慢性疾患の主要な原因の1つである慢性炎症の組織損傷効果を軽減する天然のアスピリンを含む

緑茶

脳機能の改善、脂肪の減少、ガン予防、心臓病のリスクの低下など、多くの利点がある抗酸化物質を含む

 

<フムスのレシピ>

材料:1人分(Note ヴィーガン、ナッツ含む、グルテンフリー)

ひよこ豆 500g、タヒニ(ごまペーストで代用)50g、ライム果汁 20g、オリーブオイル 20g、 塩 大さじ1/2、クミン 3g、氷4g

作り方:

  1. ブレンダーにひよこ豆、ライム果汁、オリーブオイル、塩、クミンを入れ攪拌する
  2. 途中氷を数回に分けて入れながら滑らかになるまで撹拌する
  3. タヒニを加え更に混ぜ合わせる
  4. 冷蔵庫で一晩休ませる
  5. カリフラワーなどお好みの野菜を添える

人間の脳は、他の生き物には見られない、非常に複雑なタスクを含む動作、学習や暗記などの活動を効果的に行うために連動していますが、年をとるにつれて、新しい記憶の形成と古い記憶の検索の精度が低下します。脳が最適に機能し続けるための適切な食事ご紹介します。

  

サケ、亜麻仁、キウイ、バターナッツ、クルミに含まれるオメガ3脂肪酸は、脳の機能にプラスの影響を与えます。これらの健康的な脂肪は、脳内の神経細胞を損傷から守り、神経再生を促進させます。

有色果物(特にブルーベリー)やカカオに含まれるバイオフラボノイドなど抗酸化栄養素は、脳の健康に良い影響を与えます。またイチョウ葉は、記憶力を高めるバイオフラボノイドのような抗酸化植物化合物を含むハーブです。ただし、特定の処方薬との薬物相互作用の可能性があるため、投薬中の方は、イチョウ葉服用時は、医師に相談しましょう。

反対に脳の機能と記憶に悪影響を与える栄養素もあります。飽和脂肪酸は体と脳の炎症を促進する性質があるため、大量に摂取すると記憶が損なわれることがあります。飽和脂肪酸を大量に摂取すると心血管疾患(心筋梗塞など)のリスクに繋がります。肉の脂身、生クリームやバターをたっぷり使ったケーキ、即席麺などが要注意でしょう。

十分なオメガ3脂肪酸、クルクミン、およびバイオフラボノイド(濃い色のベリー、有色野菜)を含む食品を積極的に摂取し、脳の機能と記憶にプラスの影響を与えましょう。そしてジャンクフードと大量の飽和脂肪酸を含む食事は改善していきましょう。脳の健康と機能を維持するための正しい食生活を始めるのに早すぎることはありません。

 

抗酸化栄養素をたっぷり含む「ミックスベリーのソルベ」レシピ

材料:

水 1000ml、新鮮な生のミックスベリー(ブルーベリー、イチゴ、クランベリーなどお好みで) 500g、ハチミツ 300ml

作り方:

  1. 材料全てをミキサー(ブレンダー)に入れ、スムーズになるまで混ぜる。
  2. アイスクリームメーカーに入れ、凍るまで混ぜる。

アイスクリームメーカーが無い場合は、材料を冷凍庫で凍らせます。この時少し凍ったら混ぜ、また凍らせる事を繰り返します。*凍らせる前に、材料を冷蔵庫で冷やして、温度を均一にしておくと、より美味しくできます。

 

By Chiva-Som Health & Wellness Advisor

ワクチンの摂取が進み海外旅行への期待も高まってきましたが、来年の旅行、そしておそらく今後数年間は以前とは大きく異なり、旅行中の健康と安全を考えることが最優先となるでしょう。来年以降の旅行の健康ヒントをご紹介します。

旅のストレス対策

混雑した空港や過密なスケジュール等、旅行中においてストレスを感じる状況は少なくありません。ストレスは免疫系に悪影響を及ぼし、風邪、インフルエンザ、コロナなどの感染症に対する防御力が低下します。旅ストレス軽減の最善の方法は、移動に十分な時間を確保できるよう事前に準備することです。それでも予期せぬアクシデントに陥った場合は、少し時間を取って呼吸に集中し、気持ちを整え、落ち着いた心で改めて状況に対応しましょう。

免疫機能をサポートする食事

体を病気から守るために免疫機能をサポートする栄養を摂取しましょう。ナッツとシードのミックス、ベビーキャロット、白糖を最小限に抑えたプロテインバーなどバッグに入れて持ち運べる手軽な食品を準備しましょう。又、毎日のマルチビタミンは旅行中の栄養補給に役立ち、ドライチェリーは天然メラトニンを含むため時差ボケ時の睡眠に役立ちます。機内持ち込み手荷物におやつのドライチェリー、チェックインする荷物に濃縮チェリージュースを入れて到着後飲むのもおすすめです。

水分補給

水分補給は常に不可欠です。旅行中は特に水分補給を忘れがちなので、マイボトル(水筒)を持参し、セキュリティ通過後、空港ターミナル内で充填するのがおすすめです。特に暑い時期の旅行、又は熱帯地域に向かう時は常にマイボトルを携帯しましょう。頭痛や疲労感・無気力を防ぐ助けになります。

マスクをする

マスクが感染拡大を防ぐことは誰もが知っていますが、旅行の時は、不織布のマスクを使用、または不織布と布またはN95マスクで二重にすることもお勧めです。

睡眠を計画する

睡眠は免疫システム(および他のすべての体の機能)の健康を維持する重要な役割を果たし、睡眠不足や質の悪い睡眠は体の免疫力を弱めます。時差のある旅行や日頃から睡眠障害に苦しんでいる人は、更に睡眠パターンが混乱する可能性があります。最初の数日間は旅行計画に「睡眠回復」をスケジュールし、目的地に到着したら十分な休息をとり、普段と同様の睡眠ルーチティンを心がけましょう。メラトニンなどの睡眠補助剤(*医師の許可が必要な場合があります)や、ラベンダーのようなリラックスできる香りで、安らかな眠りへの誘いを助けることもおすすめです。

座らずに歩く

長時間座っていることを避け、旅行中も体を動かすようにしてください。長時間フライトの場合は、頻繁に席を立ち通路を歩きましょう。フライトを待っている時も同様に、携帯電話を見ながら座っていてはいけません、立ち上がり歩きましょう。

日光に当たる

日光は体内時計に重要な影響を与えます。日光を浴びることで、旅行地のタイムゾーンに慣れ、快適に過ごせるきっかけとなります。

By Dr. Jason Culp(チバソム自然療法部門の研究開発ダイレクター)&

ズラル・ウェルネス・リゾート・バイ・チバソムの専門家による

最も日本人(に限らず世界中の人)に人気の筆頭にあがる国の一つ、イタリア。
その中でもローマの人気は、その世界遺産の数もさることながら、歴史を感じる遺跡が普通に街の一部となっている、ワン・アンド・オンリーな場所であるが故でしょう。コロナ禍じゃなければ、スペイン広場周辺も、ハイブランドのブティックやオシャレなカフェが並ぶコンドッティ通りも、人、人、人で溢れます。だから人混み多い昼間を避けて、あえて夜スペイン広場に行ってみると、まるで違う景色と空間を味わうことができます。つまり、徒歩で移動可能な、便利なロケーションのホテル選びが重要だ、という話です。

 

2013年からドーチェスター・コレクション傘下となったホテル・エデンはスペイン広場から歩いて3分という恵まれた立地に立ち、2019年に130周年を迎えた歴史あるホテルです。2017年の大型リノベーションを経て、随所に最新技術を導入し、明るいモダンな雰囲気にしつつ、歴史を感じさせる、オールド&ニューの融合の成功例です。

年が明けたら、アフター・コロナの旅プランをそろそろ考えたい時期ですね。ローマまで直行便があるアリタリア・イタリア航空も、日本発着は現在運休中ですが、2021年の3月から週3便、4月からはデイリーフライトを復活させる予定だそうです(2020年12月7日現在)。ローマへの旅をお考えの方に、ホテル・エデンの魅力をその特徴的なスイートや、フェデリコ・フェリーニがお気に入りだったルーフトップのレストラン&バーの情報を交えてご紹介させていただきます。

ホテル・エデンの正面玄関はファサードが美しく、常にイケメン(?)のドアマンに守られており、彼らに迎え入れられるように入館すると、半円を描く書棚に囲まれた美しいロビーラウンジが目の前に広がります。おもわず小走りにラウンジに入り、(急ぐ必要は全くない)早くも携帯写メの連写です。ホテルスタッフにチェックインの手続きをしてもらっている間に、なんと、ウェルカムアイスクリームが。ああ、ローマ!さらに、スタッフからラウンジの秘密の仕掛けを教えてもらうと興奮せずにはいられない状況となりました。書棚の一部の扉を開くとイタリアの人気紅茶ブランド「ラ・ヴィア・デル・テ」のテイーコレクションがお目見えします。もちろん、ロビーラウンジで、お茶をゆっくり楽しむことができます。さらに秘密の扉を開けると、バーのセットが飛び出す仕組みです。これは夕方以降限定ですが、お茶もカクテルも似合う、素敵なラウンジに思わず拍手せずにはいられませんでした。

さて、次は、ホテル・エデンのルーフトップにご案内します。丘の上とも言える立地の屋上ですから、素晴らしいパノラミックビューは、ローマ市街からバチカンまで見渡し、夕暮れ時のカクテルタイムに最高のロケーションです。最上階には、ミシュラン1つ星の「ラ・テラッツァ」、オールデイダイニングの「イル・ジャルディーノ」があります。この「ラ・テラッツァ」こそが、かのフェデリコ・フェリーニのお気に入りであり、かつて、チャールズ皇太子がローマに行くと必ず予約した席があったことは有名でした。両レストランを統括している総料理長はシェフ・ファビオ・シエルヴァで、彼は大学で栄養学を学び、論理的な食の研究に余念がなく、ただ単に美味しいイタリアンではなく、健康と栄養を重視したイノベーティブなメニューを目指しています。そのせいか、厨房を研究所(ラボラトリー)と呼び、その研究所で紹介されたスーシェフは、ナント、管野百合子さんという日本人でした。健康的で栄養満点な日本食の情報がスーシェフからインプットされ、シェフ・ファビオのメニューに反映される日も来るかもしれません。

ラ・テラッツァの隣に位置するイル・ジャルディーノにはテラス席もあり、サンサンと降り注ぐ直射日光をものともせず、オシャレなイタリア人達がアルフレスコダイニングを楽しむ姿は、ファッション雑誌の1ページを見ているようでした。外席の気持ちがいいことは一般的な旅行者にとっても同じ! シャンパングラスを片手でバチカンの方向に持ち、景色と一体化したショット(インスタグラマブル!)は、国籍問わず誰もが一度は撮りたくなる撮影風景でした。そして、イル・ジャルディーノのお勧めは何と言ってもピザ。いわゆるローマ風の生地が薄くてパリパリ食感のものとは違い、シェフ・ファビオがピザの9種類の具ごとに4種の小麦粉を彼独自の配合で混ぜて作る生地なのです。彼はなんと元体操の(しかも吊り輪)選手で、沢山たべても胃がもたれない(そう、つまり沢山食べられる)ヘルシーなピザを考案していました。確かに厚手の生地なのに、美味しいこともあり、かなり沢山食べられますよ!

ホテル・エデンの代表的なスイートを2つご紹介します。まずは、ドルチェヴィータ・スイート。フィリーニの代表作の一つ、1960年公開の「甘い生活」(ドルチェヴィータ)を冠したスイートです。リビングのレコードプレイヤーには、イタリア映画のサウンドトラックを集めたヴァイナル(レコード)「La Dolce Vita」が置かれています。さらに、室内にはこの映画の数々のシーンの写真や、写真集も展示されており、どっぷりとドルチェヴィータに浸ることができます。さらに女性を魅了するウォークインクロゼットがありました。中央に置かれた素敵なケースの中にはMEMO Paris の14種類ものフレグランスが並べられています。女優気分で、お気に入りの香りを身にまとえる・・・なんて贅沢な、まさにドルチェヴィータな体験ですね。

 

 

そして、もう一つのスイートは、メディチ・プレジデンシャルスイート。ホテルに隣接するボルゲーゼ公園内にあったヴィラ(邸宅)の名を冠したスイートで、ジョンFケネディJrなどの高官が数多く宿泊しています。このスイートには6つもバルコニーがあり、その豪華さは、家具、壁、床のディテイルに及びます。スノーホワイトマーブルと呼ばれる大理石がまばゆいバスルームは、ゴールドのアクセントで、豪華さに磨きがかかります。バスルームと言えば、ホテル・エデンのバスルームアメニティは全室ボッテガヴェネタ。世界で最初にボッテガヴェネタのアメニティーを採用したのがホテル・エデンでした。

Texts by Yuki Obara / Photos by Hiro Matsui

ヨーロッパ(イギリス、フランス、イタリア)とアメリカに9軒のみのラグジュアリーホテルを所有・運営するドーチェスター・コレクション。ロンドンの旗艦ホテル(ザ・ドーチェスター、ロンドン)以外はすべて歴史を背負うとも言える独自の名称のため、ホテルグループとしてのブレンド名が目立ちませんが、ドーチェスター・コレクション=その土地を代表するレジェンド・ホテル、であることを語らせていただきますね。9のホテルはテーマカラーが決まっており、ミラノのホテル・プリンチペ・ディ・サボイアは水色。客室のメモ帳、ギフトを入れる紙のバッグも水色に統一。そうそう、レオナルド・ダ・ヴィンチの幅5センチもあるハードカバーの本と一緒にギフトとして部屋に届いたカエルのぬいぐるみも水色でした。その統一感とこだわりも好き。全ホテルのディレクトリーもこんな風に色分けされています。目次最後のドバイ2020年は、新型コロナの影響もあり、2022年に開業が延期されています。左はドーチェスター・コレクションの栞。

さて、ミラノのホテル・プリンチペ・ディ・サボイア。1927年開業の老舗です。

荘厳とも言えるクラシカルな建物は歴史を感じさせます。エントランスに停まっているメルセデスのストレッチリムジンは、ホテルとシティーセンターを往復しているシャトルサービスです。今までみた中で最も豪華なシャトルでした。

 

クラッシックな造りであることはいうまでもありませんが、ホテルの内部はモダンな照明などのしつらえや、アートが彩りを添えており、客室に完備されたWi-Fi環境、バスルームの水回りなど最新設備が快適さをお約束しています。

女子が気になるバスルームアメニティーはミラノブランドのアクア・ディ・パルマ。ベネチアンガラスで有名なシチスのモザイクが際立つモザイク・ルームは普通の客室でありながら、ちょっと魅せられますよ。

こちらはインペリアルスイート。客室に送られる様々なアワードを多数受賞している、著名な建築家 Celeste Dell’Anna (チェレステ・デッランナ)のデザインによる優雅でスタイリッシュ、そして現代アートもマッチする豪華なスイートです。ここの天蓋付きベッドは、快眠お約束の定評があるとか。モザイクが美しいバスルームの深めのバスタブは、ミラノのベストタブとも言われています。

そして、プリンチペスイート。プリンチペは英語のプリンス。つまり王子のスイートという名の通り王侯貴族気分になれる優雅なインテリアです。重厚なカーテンはモスクワのボリショイシアターなど各国のオペラハウス、劇場で使われているベニスの名門、Rubelli(ルベリ)のもの。当ホテルのカーテンはすべてルベリですが、特別なスイートとリビングエリアのカーテンはその重厚さが地会います。靴のイラストもミラノらしさを感じますね。シャワールームの背景となっているモザイクの豪華さには息を呑みました。

極めつけは、プレジデンシャルスイート。なんと、このホテルの最上階の半分をプレジデンシャルスイートで占めています。このスイート専用エレベーターで12階まであがり、スイートの扉を開くと、天井はフレスコ画、通路に見えるほど長い廊下が目に飛び込む。すでにプレジデンシャルスイートの一部で、リビングエリアへと続きます。当然、セレブリティー御用達のスイートですが、某有名ハリウッドスターがこのスイートの宿泊した時、この廊下をボウリングのレーンに見立て、球状の大理石の飾り(決してボールではありません)でまさにボウリングに興じ、けっこうな損害(弁償)が発生したらしいですよ。ベッドルームもリビングルームもダイニングルームも圧巻ですが、一番感激したのはプレジデンシャルスイート専用のプール!自然光を取り入れる天井にも美しく壮大な絵画が飾られ、プールの底にしつらえたモザイクが神秘的な光の交差を彩ります。このプールを独り占めできるのは、やはりセレブリティーか国家主席クラスですかね・・・

レストランは、オールデイダイニングのIl Salotto とシグニチャーレストランのArcanto Restaurant がありますが、是非ともお勧めしたいのがIl Salotto のロビーラウンジ。このラウンジでは朝食と共にビジネスミーティングが始まり、地元の人がお茶とおしゃべりに興じ、セレブリティー達にも愛されていた憩いの場所です。パバロッティが愛してやまなかったパスタには彼の名前が付いているほど。ミラネーゼ気分でいただくランチタイムを盛り上げてくれたが、モダンアートの作品です。定期的に展示作品を変えていますが、ゲストは気に入った作品を購入することもできます。

 

レストランやロビーラウンジと同じフロアーにあるプリンチペ・バーは食前のアペリティフにも、食後の一杯にも是非とも足を運んでいただきたいスペースです。中央の天井を飾るのは豪華なシャンデリアで、ナント3000ピースの作品。そのシャンデリアを真下から眺めた形状をカクテルにした「プリンチペ・アニバーサリー」は人気のオリジナルメニューです。たびたび地元のサッカーチームの有力者などが打ち合わせやプライベートパーティーに来店するそう。また、フィレンツェ発祥の「ネグローニ」が2019年で100周年を迎え、イタリアではリバイバル流行中。日本ではあまり知られていないネグローニですが、プリンチペ・バーでも、ネグローニのカクテルを何種類かお試しいただけます。

Texts by Yuki Obara / Photos by Hiro Matsui

全室ヴィラ、プライベートプール付きの隠れ家リゾート。いまでは良く聞くどころか、ラグジュアリーリゾートの基本条件かも?とすら思えますが、2014年にトリサラがオープンした時は画期的でした。しかもメインの部屋タイプ、オーシャンビュー・プールヴィラは240㎡という広さで、まさに究極のラグジュアリーリゾートの誕生でした。さらに付け加えると、トリサラのヴィラは全室オーシャンビュー、これはなかなか実現出来ないチャレンジ項目です。そして、プライベートビーチの存在。タイの浜は個人所有できないので、有名リゾートといえどもビーチにはノンゲストが入ることを禁ずることができません。トリサラの立地が外からの進入が不可能にしており、トリサラのビーチは完全プライベートなのです。

アマン第一号、アマンプリの総支配人を皮切りに、エイドリアン・ゼッカ氏の右腕として10軒ほどのアマンのオープンに携わったのちに独立して、理想のリゾート「トリサラ」を創り上げたアンソニー・ラーク。彼が語るラグジュアリーの定義は「スペース、プライバシー、そしてビスポーク(テイラーメイド体験)」でした。ヴィラの広さや造りを見ればスペースとプライバシーは一目瞭然です。

レストラン以外では、誰にも会わずに終日すごせるスペースと贅沢なランドスケープです。ではビスポークの体験は? リサラならではの体験をいろいろご紹介したいと思います。ちなみにアンソニーは総支配人の席をカリム・イルガンクにバトンタッチし、現在はオーナー会社の上級役員として、第二のトリサラの開発に携わっています。

トリサラのスパ(Jara Spa)では、3人のセラピストが同時に施術を行う、6ハンドマッサージという仰天のメニューがあります。これも、単なるリゾートスパではない、トリサラならではのスパ体験と言えるのですが、スパに特化したジャーナリストも施術にうなるレベルで、私などは、あまりに調和のとれたマッサージのテンポに、「本当に3人(6本の手)でやってるの?」と聞いてしまったぐらいです。また、リゾート内にあるDDEN(ディレクターズDEN)は経験豊かなフォト&ビデオグラファー、デジタルアーティストによる制作スタジオで、思い出のフォトアルバムや動画をまるで雑誌や映画のように仕上げてくれる、他に類をみない体験を提供しています。また、リゾートのヴィラが点在するエリアから少し離れたところ(メインエントランスには近いところ)にテニスコートと共にボクシングのリングがあり、本格的なムエタイのレッスンが受けられることはあまり知られていません。(ちょっともったいない!)

トリサラは、継続的に体験の充実を図っていますが、特に食の分野におけるユニークな体験メニューは目を見張るものがあります。トリサラはリゾートから車で20分ほどのところにオーガニック農園を所有しており、野菜、ハーブ、フリーケージで鶏、アヒルも育てています。この自家農園「プル・ジュンパ」や地元の農家からの食材を用いて、プーケット初の「Farm to table(菜園から食卓へ)」コンセプトのレストラン「PRU」をオープンしたのは才能あふれる若きシェフ、ジミー・オーフォスト。そしてこのPRUは2019年、2020年と連続でミシュラン一つ星を獲得。プーケット初にして、唯一のミシュラン星付きレストランです。地元産のワインも含む、ワインペアリングのディナーは、シェフ・ジミーの創造性を満喫できる楽しく美味しい体験です。

昼間のアクティビティーとして、プル・ジャンパの見学と、野菜の収穫体験をした上で、農園内の簡易レストランで食体験も可能です。ちなみにPRUとはPlant(植えて)、Raise(育てて)、Understand(理解する)から命名された名称です。

タイのリゾートにいる限り美味しいタイ料理がたべタイ。誰もが望みますよね。トリサラのタイ料理「シーフード@トリサラ」は(タイの他のホテルやリゾートと比べても)レベル高し、と断言できますが、ある意味、ユニークなタイ料理でもあるのです。タイ人の総料理長、シェフ・クラが考案したタイ料理メニューの一部にある「ママレシピ」は、昔からの家庭料理の定番で、みんな大好きなメニューなのに、最近レストランで見かけない懐かしい味を集めたもの。実際にシェフ・クラと彼のチームが地元のママさんやグランマ達に直接聞き、シェフ・クラのテクニックを駆使し、新鮮かつ良質の食材で完成させたメニューなのです。確かに始めてお目にかかるメニューばかり。日本でいうところの「昭和の味」なんでしょうね。

さらにシェフ・クラと彼のチームによる、シェフズ・テーブルも素敵な体験です。トリサラには3~7ベッドルームまであるレジデンシャルヴィラ(分譲用で、各ヴィラにオーナーがいます)24棟あり、オーナーが使用しない期間は、レンタル利用が可能です。2ベッドルームのレジデンシャルヴィラは、プールも大きく、プールサイドもちょっとしたレストランの外席ぐらいあるため、そこに簡易キッチンをセットし、6~8人用のダイニングテーブルを置き、目の前でシェフ達が料理したものをいただける特別なディナーです。プーケットでしか採れない食材をふんだんに使い、シーフード@トリサラのメニューに無いプーケット料理も体験できる特別なダイニング体験はシェフ・クラに脱帽!

トリサラが2年ほど前から始めたユニークな食&ローカル体験も一押しです。トリサラのタイ人スタッフにエスコートされ、冷えた水やジャスミンが香るおしぼりも完備されたエアコンの効いたトリサラの車で、プーケットのオールドタウンへいざ出発。このローカルグルメツアーは、地元の朝食専門の食堂を巡り、何種類もの朝食を少しずつ食べ歩くもの。シェフはもちろん、マネージャー達も試食を重ねてセレクトした地元の名店揃いで、いずれもミシュランのビブグルマンにリストアップされています。通常観光客を相手に商売していない店が多く、メニューはタイ語のみ、お店の人も英語はダメ、というケースも少なくありません。だから、タイ人のスタッフの存在が重要。メニューの説明、選び方、食べ方など丁寧に教えてくれますし、お店のオーナーや料理人に質問もできます。ロティと呼ばれるパンケーキ専門店、スープヌードル専門店、チキンライス専門店など、「うわっ、美味しい!」を連発してしまう、B級グルメ体験です。

3軒終えたところで、お腹いっぱいになり4軒目は諦めましたが、ゲストが希望すれば4軒目、5軒目とずっと食べ続けるそうです。締めはプラナカンスタイルのショップハウス造りの家で、プーケットの伝統菓子のデザートをいただきながら、プーケットの歴史の話をオーナーの流暢な日本語で聞いてグルメツアーは終了。レストランの場所はそれぞれけっこう離れていたりするのですが、車で移動するので楽ちんですし、すべてのお支払いもエスコートのトリサラスタッフにお任せで、何の心配も苦労もなく、楽しくてたまらない体験でした。このツアーじゃなければ、たどり着けないお店ばかりです!

Texts by Yuki Obara

Photos by Hiro Matsui

 

新型コロナの感染拡大で行動制限が出る前、ギリギリのタイミングで訪ねたバリ島、ウルワツのSix Senses をご紹介。思えばこの2月末の旅が今年最初で最後の海外旅行ということか?なんとも悲しい世の中になりました。アフターコロナの旅プランの参考にしていただければ幸いです。

バリといえばビーチリゾートのイメージですが、ここ、ウルワツ地区は島の最南端の半島に位置し、ウルワツ寺院(この寺院は夕陽とペアの被写体としては美しいですが、わざわざ行っても、観光客が多いだけで感動しないことを体験済みだったので今回はパス)の存在ゆえにスピリチャルな場所といわれています。シックスセンシズ ウルワツの最大の特長は切り立った崖に立つロケーション。砂のビーチはありませんが、リゾートから見下ろすオーシャンビューは「ダイナミック」の一語に尽きます。断崖絶壁ギリギリの所に位置する「ザ・クリフ・バー」から眺める夕陽は圧巻で、インスタ映えの瞬間を撮りたいゲスト間の座席の取り合いも!(事前の予約をお勧めします)夕暮れ時のカクテルタイムにこれ以上のロケーションは無いと言っても過言ではないでしょう!

 

シックスセンシズといえば、サステナビリティの取り組みや、敷地内で育てるオーガニック食材の充実ぶりにも定評があります。ウルワツでも野菜、ハーブ農園、マッシュルームハウス(原木で栽培)、ストレスフリーの養鶏場(栄養価の高い卵生産専用)、残飯や雑草の処理にも活躍するヤギの飼育など多岐に渡ります。

サステナビリティを学ぶリゾート内ツアーや、農園で摘んだ野菜を使ってのインドネシア料理のクッキングクラスもアクティビティーの一つとして体験できます。いろいろなホテルやリゾートでクッキングクラスを体験して来ましたが、他と比べても、シックスセンシズ ウルワツでのクッキングクラスはかなり楽しかった(美味しかった)のでご紹介します。2種類のサンバル(インドネシア料理には欠かせない薬味)と魚の串焼き「サテ」、さらに白身魚の蒸しものの全4品。私は魚のつくねのサテをシェフの隣で見よう見まねで一緒に作ったのですが、その美味しさにびっくりでした。その上、様子を見に立ち寄った総料理長が、食事にはこれがないとね!とバリ島産のHATTENワインをすかさず用意してくれて、なんとも楽しいランチとなりました。

美味しいといえば、この旅を通じて、インドネシア料理の美味しさを再発見できた気がしました。特に、オールデイダイニング「Rocka」はスタッフもみな明るく、嬉しくなるほど元気で気がきき、朝食の麺料理やソトアヤムは毎日食べたくなる味で、本当に毎日オーダーしました。ランチ、ディナー時にはMYサンバルを作ってくれるサービスがあり、スーパーなどの瓶詰めとは異なり、生(マタ)のサンバル・マタは、すべてのお料理にマッチし、その美味しさに思わずみな笑みがこぼれるほど。

また、崖の上というロケーションならではの素敵なセッティングは、大海原に流れこむインフィニティープール。バリのライステラスを思わせるような段々(3段)に連なるデザインで、インスタに縁の無い人でも、写真に収めずにはいられない絶景です。そしてプールサイドにはオシャレなチェアが並ぶ屋外シアターも。星空の下で映画鑑賞も思い出に残る体験でしょう。シックスセンシズのリゾートにはすべて屋外シアターが完備されているのですが、ウルワツのロケーションが、このスターライト・シアターをとても特別な空間に演出していました。

お部屋も気になりますよね。リゾートではお籠もりしたくなるような部屋が望ましい。もちろん、プライベート付き、オーシャンビューのクリフヴィラ(全75棟)があなたをお待ちしています。(4階建ての本館にも28のスカイスイートがありますが、やはりヴィラをお勧めしたい)1ベッドルームヴィラで198㎡あるので広々としていることはもちろんですが、木のぬくもりを感じつつ、落ち着いた色調でくつろげる空間です。プラスティックフリーをいち早く展開しているシックスセンシズですから、ソープ、シャンプーなどのバスルームアメニティーはすべて陶器か紙の箱に入っています。コーヒーメーカーも備えられていますが、使用済みのコーヒー(豆)は農園の肥料で再利用するという徹底ぶりにも感心しました。ヴィラでのんびりすごす為に数日分の冷えたビールを頼んでみたところ、木製の大型ワインクーラーにたっぷりの氷と一緒に届きました。このワインクーラーはバリの職人にオーダーメイドしたらしいのですが、水滴が外に付かない優れもので、もちろん保冷効果も抜群でした。

今やバリの全リゾートでて提供しているともいわれるフローティング・ブレックファスト。定番と思いつつも、一度はオーダーしたい。量が多いので、ブランチ向きかもしれません。インヴィラダイニングとして朝8時から夕方5時までオーダーできるそうです。プールに入って食べるのか?はたまたプールからバスケットごと取り上げてプールサイドのテーブルで食べるのか? プールにこぼしたら申し訳ないので、私は後者を選びましたが、水に浸りながらいただくのがフローティング・ブレックファストの醍醐味かも!?

ロケーション、アクティビティー、食事、ヴィラ、と満足のリゾート体験を提供してくれるシックスセンシズ ウルワツですが、特筆すべき点は素晴らしいスタッフとそのサービスでした。メインダイニングのRockaのスタッフが元気いっぱいのナイスなサービスであることはすでにご紹介しましたが、Rockaのスタッフに限らず、フロント、スパ、ショップ、どこで会うスタッフも素敵な笑顔と気持ち良い(心地良い)サービスを提供してくれました。ゲストサービス兼バトラーの業務を行うGEM (Guest Experience Maker)の存在は、さらに私達の滞在を心地良く内容の濃いものに仕上げてくれたことはいうまでもありません。我がGEMのSeva君は驚くほど気が効く青年で、朝から晩まで本当に良く動き回り、アシストしてくれました。再訪する機会があったら、ぜひともSevaを指名したいと思います。食事が美味しく、スタッフンお笑顔を絶やさない素晴らしいサービスがあったら、その滞在はほぼ完璧なものとなり、ゴージャスなヴィラやその他の施設も素晴らしいのですが、二の次だな、と感じる旅でした。

Texts by Yuki Obara

Photos by Hiro Matsui

モルディブのアイコン、アミラフシは今年も南アジアトラベルアワードにて“リーディング・ウェルネス&スパリゾート”に輝き、2年連続で素晴らしい名誉を勝ち取りました。

Javvu Spa Team

2019年9月20日にスリランカのアマリ・ガルで華やかな表彰式が開催され、多くのプロパティが熱望する人気部門に於いて、モルディブの代表としてシルバー賞を受賞しました。

南アジア各国の観光産業関連協会が協賛する南アジア初のトラベルアワード(SATA)は、同地域内の優れた施設やサービスを表彰するものです。ホスピタリティ産業の発展に寄与する団体を称えることにより、地域内の観光産業に於けるサービス水準の向上を目的としています。10の領域、36部門にわたる募集に対し、合計500団体の推薦が、モルディブ、スリランカ、インド、ネパール、ブータンから集まりました。

アミラフシの「ジャヴースパ」は、ガジュマルの木に包まれた静穏な敷地内に、10棟の木造りトリートメントポッド(施術室)に加え、最新の機材が揃うジムを備え、さらにヨガパビリオン、ウェットエリア、プライベートスタジオも完備しています。世界最先端のセンサラー色光線セラピーや、ウェルビーイングを考慮したダイニング「ウェルネス・カフェ」も今年新しく登場しました。スパメニューは、結果を重視したワールドクラスのスパプロダクトと、伝統的なエナジーヒーリング療法をベースに特別に監修されており、至福のトリートメントを受けながらホリスティックな健康も手に入れることができるウェルネスの安息地を感じさせる場所です。また、CBD(カンナビジオール)と活性化ヘンプをベースとするプロダクトを組み合わせた、治療効果が期待できるトリートメントをモルディブで初めて導入したスパとしても有名になりました。

Amilla Spa - 13

輝かしい受賞歴を誇るジャヴースパは、厳選したパートナーと協力し、真の極上ウェルネス体験を提供しています。セラピストのトレーニングには、世界的に有名なマッサージ専門家のベアタ・アレクサンドロヴィチ氏が考案した「Pure Massage Spa Training Method(ピュア・マッサージ・トレーニング・メソッド)」を採用しています。ベアタ氏はTwelve Principles of Massage(12種のマッサージ原則)を独自に確立し、最新のマッサージコンセプトに基づく高度なトレーニングを世界各地のスパに提供しています。スパのトリートメントには、天然ヒーリング成分を独自にブレンドしたトップブランドの「Ila(イラ)」とメディカルコスメ「QMS 」を使用し、肌とボディのリフレッシュと回復を促します。

最上級のプレミアムプロダクトを取り揃えたネイルサロン、ヘアー&ビューティーラウンジ、バーバーでも至福のトリートメントをお楽しみいただけます。ハンドとフットのトリートメントは、ワールドクラスの「 Margaret Dabbs(マーガレット・ダブス)」を使用し、肌年齢を若返らせ、滑らかな肌へと回復を促します。ヘアケアには、レッドカーペットのヘアアレンジに愛用されている「Balmain Hair Couture(バルマン・ヘアクチュール)」と「Gentlemen’s Tonic(ジェントルマンズ・トニック)」を用いて洗練されたスタイルに仕上げます。

ジャヴースパは、今年のザ・ワールド・ラグジュアリー・スパ&レストラン・アワードにて、インド洋の“ベスト・ラグジュアリー・ジャングルリゾートスパ”にも選ばれています。今年で4年連続の受賞となり、2018年はインド洋の“リーディング・ラグジュアリー・ビーチスパ”、2017年はインド洋の“リーディング・ラグジュアリー・ビューティースパ”の称号を受けています。

Skyhouse with Bubble - day shot 6

昨今注目を集めているモロッコ、アメリカ版コンデナスト・トラベラー読者投票において2018年度の世界No.1ホテル、およびアフリカのNo.1ホテルを獲得したマラケシュのラ・マムーニアよりホテルステイとマラケシュの有名ゴルフコースどちらも楽しむパッケージが登場しました。
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ラ・マムーニアの客室、スイートにご宿泊の間ホテルがオススメするコースより、お好きなコースを選びテイラーメイドのステイをお楽しみいただけます。

<ゴルフコース>
・The Royal Golf
・Amelkis Golf
・Assoufid Golf
・Royal Palm
・Al Maaden Golf

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<ゴルフ・エクスペリエンス by ラ・マムーニア>オファー
お部屋タイプによって価格が異なります。(ご予約は3、4、5泊から)

デラックス・ルーム: MAD18,700〜(1人1部屋)/ MAD34,101〜(2人1部屋)
スイート: MAD22,300〜(1人1部屋)/ MAD25,400〜(2人1部屋)
エグゼクティブ・スイート:MAD30,100〜(1人1部屋)/ MAD33,200〜(2人1部屋)

<このオファーに含まれるもの>
*空港送迎
*ル・パヴィリオン・ドゥ・ラ・ピスィンでの朝食ビュッフェ
*グリーンフィー(ご宿泊数によって変更あり、最低2コースから)
*ラ・マムーニア・マッサージ(60分)
*ホテル、ゴルフコース間送迎

Spa La Mamounia 2016