ベルモンド初のアートコレクション『インスピレーションズ・オブ・アイルランド』は、アイルランド唯一の豪華寝台列車、ベルモンド グランド・ハイバーニアンの列車にて発表されます。このアートコレクションにはアイルランド共和国と北アイルランドの豊かな歴史、コンテンポラリーな文化、雄大な景色をユニークな視点からとらえた刺激的な作品が並び、アイルランドが誇る多様でクリエイティブな逸材を紹介します。
ベルモンドのアートコレクションを総括するのは、ベルファスト出身で国際的に活躍しているアートコンサルタント、ケイティ―・ケネディー・ペレスです。ペレスは新人気鋭のアーティストから著名なアーティストまで、それぞれが描き出す個性的かつ印象的なアイルランドのイメージをセレクトしました。何年にもわたる経験、そしてアートへの情熱、さらにはデスティネーションに関する知識をもとに、ペレスは次のように語っています。「今回アートワークがしっかりと場所にちなんでいて、さらに興味深い話を鑑賞する者に語りかける力を持ち、ゲストがデスティネーションについてより詳しく知ることができることは必要不可欠でした。豊富なアイルランドの人材から才能を発掘し、このようにユニークな方法でアイルランドの現代文化をご紹介することができて、本当に嬉しく思っています。」
写真、油絵、水彩画等、多様な作品が揃うコレクションは、ゲストと旅とデスティネーションの感情をより強くつなぎます。アート作品は「外の景色を車内へ」持ち込むような工夫が
こらされており、アイルランドの動植物にインスピレーションを受けた列車のインテリアに見事にマッチしています。
列車が駆け抜ける風景を切り取ったような作品もあります。サミュエル・ローレンス・クネーンが撮影したアナログ写真のシリーズは特殊な光の下で珍しい植物をとらえていますが、これは彼の出身地でもあり、列車が立ち寄るケリーの町でしか見られないものばかりです。アメリア・スタインのモノクロ写真『ザ・パーム・ハウス・シリーズ』は完成までに二年を要した作品ですが、これは列車の旅が始まるダブリンの町にある国立植物園の中のビクトリアン様式のガラスハウス(温室)のエキゾチックな植物を記録したものです。
アイルランド出身の人気コンテンポラリー・アーティスト、ミック・オディーは自分が住む町、メイヨー州北部海岸地域にあるPortacloyの大自然の中にイーゼルを立て、天気によって変わりゆく色をありのままに映し出した風景画を描いています。旅をするゲストの皆さまにもその変化し続ける美しい風景を、まさにメイヨー州を走行する車両から見ていただけることでしょう。
ドロシー・クロスは『ウォームホールI~VI』と題された写真シリーズで、ゲストにアイルランドの知られざる自然の奇跡へとお連れします。歩いてしか行くことのできないこの10m × 25mの天然の長方形プールは岩が浸食されてできたもので、イニシュモア島でしか見ることのできない自然の地形が作り出した現象です。
ベルファスト生まれのローレンス・リデルが、ぼやけたようなタッチでギャロップする馬を描いた油絵『ムーン・カクタス』は、アイルランドの農村生活の中で重要な存在である馬とアイルランドの豊かかつ複雑な関係にインスピレーションを受けています。トレインズ&クルーズ ベルモンドのマネージング・ディレクター、ゲリー・フランクリンは「ベルモンド初となるアートコレクションを展示するのに、このように素晴らしい自然美にあふれる島を巡る、美しく飾られた列車が選ばれたことは大変ふさわしかったように思います。ベルモンドとゲストの皆さまのエキサイティングなアートの旅は始まったばかりです。」とコメントしています。それぞれのアーティストの作品は車両毎に展示され、エンスイート・キャビンの壁やレストラン・カーの『スライゴ』と『ウェックスフォード』等で見ることができます。コレクションの全作品は、ゲストのお土産として特別に編纂された『インスピレーションズ・オブ・アイルランド』のブックレットにてご覧いただけます。
ベルモンド グランド・ハイバーニアンは、2泊、4泊、6泊のスケジュールで列車のホームタウンとなるダブリンを起点にベルファスト、コーク等、アイルランドの北も南もめぐる鉄道の旅をご提案しています。