SDGsアワード優秀賞 受賞

ニューズウィーク日本版による「SDGs アワード」の第1回にて、 サンカラが「地域課題部門賞」を受賞しました。世界遺産でのオーバーツーリズムが問題となっており、屋久島もその例外ではありません。 サンカラが屋久島の自然保護や地域貢献を目的に設立した「サンカラ 基金」を、近自然工法による登山道整備など、屋久島の自然保護に活用する仕組みが高く評価されました。

「近自然工法」第一人者の岡崎哲三氏により指導を受けた屋久島のガイドや有志たちにより、現在も登山道整備活動を続けています。屋久島の登山道がより歩きやすく、より魅力的なものとなるよう、サンカラは引き続きこの活動の支援を続けていく予定です。屋久島に訪れた際は、ぜひ登山道にもご注目ください。

<ニューズウィーク日本版 SDGsアワードとは>

小さな取り組みでも、メディアが広く伝えることで新たなアイデアにつながり、何をすべきかの参考になるはず――というコンセプトで昨年春に始まったプロジェクト。全国からプロジェクトに参画したパートナー 企業63社の77事例の応募の中から、「環境部門」「社会部門」「経済部門」そして、事例の数が多かった「脱炭素部門」と「地域課題部門」を設け、各部門賞を表彰しました。授賞式では工場で使われなくなった金型を再利用して制作した特別な「アップサイクル」トロフィーが授与されました。

 

ウミガメの保護活動

サンカラ基金では登山道整備の他にも、屋久島の貴重な自然を保護するため、さまざまな活動を行っています。その一つとして、3月2日 永田のいなか浜にて、ウミガメ保護に直結する松の植樹活動を実施しました。いなか浜周辺の松は、遮光林、防風林、砂浜を保護する重要な役割を果たしていましたが、数年前の台風の被害を受け、松枯れが進み、浜は無防備な状態となっていました。しかしこの度、NPO 法人屋久島うみがめ館や永田地区の方と協力し、300本の苗木と、鹿の食害から大切な苗を守る専用プロテクターを、サンカラ基金を利用して準備しました。

悪天候の中、絶滅の危機に瀕するウミガメを守るため、島内外から約80名の ボランティアとサンカラスタッフが参加しました。今後もサンカラは、ウミガメの保護活動を継続的に 支援していきます。

 

『samana hotel Yakushima』2024年4月26日オープン

sankara hotel&spa 屋久島のグループ施設として、『samana hotel Yakushima』が2024年4月26日にリブランドオープンしました。 『samana(サマナ)』はサンスクリット語で「調和」を意味します。 世界自然遺産屋久島の大絶景ロケーションと、天然温泉、そして旅には欠かせない美食などで、この土地との「調和」を感じていただけます。お一人様からお子様連れのファミリーまで、屋久島の魅力を満喫し、特別な時間をお過ごしください。

<施設情報>
温泉スイート:全室オーシャンビュー、源泉かけ流し展望風呂付き
スタンダードツイン:さまざまなアングルの屋久島の絶景が眼前に広がる、オーシャンビューとマウンテンビュー
The View Restaurant:地元の食材を使用した上質な料理をビュッフェスタイルで
The Traveler Lounge:旅の予定や思い出を語るゲストの憩いの場として、絶景に包まれるテラス席もご用意
屋久島温泉:地下800メートルから湧き出る「源泉かけ流し天然温泉」
アクティビティ:カヤック、ウィンドサーフィン、キャンプ、シュノーケリング、SUP など

 

6 月のおすすめプラン~森林浴で Deep Relax~

世界中で注目される森林浴を屋久島で体験するツアーが開催されます。 3日間で森林セラピーガイド/セラピストの杉下真絹子氏とともに森林浴を体験。また、医師である杉下智彦氏も、ツアー前後のアセスメント等、医学的な部分からもサポートします。ツアー後には、ホテルにて SPA やサウナ、そしてディナーはプラン限定の特別メニューをレストラン「ayana」でご堪能ください。2泊3日で心も体もディープ リラックス間違い無しです。

<ツアー日時>
2024年6月21日(金)~6月23日(日)
料金:43,000 円~(2泊3日、1名様分)

シックスセンシズは、2022年のサステナビリティに関する活動結果を発表しました。各プロパティから収集された定量的な数値は、シックスセンシズのホスピタリティ産業をリードするサステナビリティビジョンが、順調に進展していることを示しています。

サステナビリティビジョンの進捗状況

シックスセンシズ全体の積極的なサステナビリティ活動は、特に、電力と水の消費、絶滅危惧種の保護と生息地の保全、地域社会の活性化と文化遺産プロジェクトにおいて、ポジティブなインパクトを生み出しています。

地域社会や環境保護のための活動資金は、各プロパティの「Sustainability Fund(サステナビリティ基金)」がサポートしており、ゲストが支払う宿泊料金が基金の財源として貢献しています。シックスセンシズは、専用基金を活用した当仕組みにより、サステナビリティ分野において業界の先頭に立っています。

シックスセンシズのサステナビリティ担当副社長のジェフ・スミスは、2022年の実績について次のように述べています。「私たちは、NGO及び各地域コミュニティのパートナーと協力しながら、幅広い成果を達成できたことを大変誇りに思います。各プロパティは、目に見える大きなインパクトを生み出せるよう、各地域のニーズに則した独自のプロジェクトに取り組んでいます。私たちは、すべてのゲストと一緒に、これらのプロジェクトとパートナーシップを称えたいと思います。サステナビリティ活動の成果は、ゲストがホテルやリゾートに滞在され、継続的にサポーしていただくことによってのみ成し遂げることができます。」

<2022年サスティナブル活動の成果>

野生動物の保護と生息地の保全

ベトナムのシックスセンシズ コンダオでは、絶滅危惧種のアオウミガメの産卵地を保護するプロジェクトが進行中です。当プロジェクトの結果、6,929 匹の子ガメが海に向かいました。モルディブのシックスセンシズ ラームでは、115,000平方メートルの海草藻場 (サッカー場16個分の広さ)の保護活動を継続して実施しています。海草藻場は、魚類、エイ、サメ、アオウミガメを含む繊細な海洋生態系の維持に必要不可欠です。

海洋生物に加え、絶滅の危惧に瀕する陸生動物の保護にも取り組んでいます。ベトナムのシックスセンシズ ニンバンベイでは、153匹のラングール猿を“VIP住民”として保護しており、2022年には、42匹の赤ちゃんが生まれました。シックスセンシズ イビサでは、600匹の負傷したハリネズミを救助し必要なケアを行いました。ハリネズミは、ヨーロッパで急速に個体数を減らしています。ポルトガルのシックスセンシズ ドウロバレーは、ドンキーサンクチュアリと一緒に希少なミランダロバに関する保護活動を行っています。サンクチュアリでは、429頭のミランダロバの福祉を評価し、特別なケアを必要とする14頭を保護しました。

グループ全体として、合計23,391平方メートルに及ぶ生息地の保全と再生、そして、7種の絶滅危惧種と4種の絶滅寸前種の保護に取り組みました。

文化遺産の継承と発展

シックスセンシズ ジギーベイは、ゲストがオマーンのユニークな文化と伝統を体験することにより、さらなる発展につながる仕組みを確立しているほか、Dibba Women Association(ディバ女性支援協会)を通じて、地元の女性たちを支援しています。起業家精神あふれる彼女たちの事業が生み出す収益は、子供たちのための施設を含む地元のインフラ整備の資金にも使用されています。

20233にオープンしたシックスセンシズ ローマは、開業前から隣接するサンマルチェロアルコルソ教会の修復に取り組み、復元された教会の壮麗な外観がホテルの開業に合わせて披露されました。これは、当ホテル最初の文化遺産を守るプロジェクトです。このほか、ホテル内のアースラボの隣には、発掘調査で発見された貴重な4世紀の洗礼用の浴槽がガラス張りの床の下に展示されています。 

太陽光発電の活用

シックスセンシズ ニンバンベイは、2022年後半に、ベトナム初となるリゾート内太陽光発電所をオープンし、運用を開始しました。電力と温水の供給に加え、太陽光パネル下部の土地を活用し、オーガニック菜園「Solar FreshCuts(ソーラー・フレッシュカッツ)」を運営しています。丘の傾斜に沿って800枚の太陽光パネルが並べられ、野菜の成長に適した日射量と日陰を確保した農地が整備されています。

シックスセンシズ イビサは、再生可能エネルギーを自ら生み出し、2022年の実績として、CO₂の排出量を40%削減し、オリンピックサイズプールの10個分の節水を達成しました。

植林活動

シックスセンシズは、数千本にも上る植林を毎年実施するなど、創業以来、野生動物と人間の生存にとって重要な木々の保全と再生に取り組んできました。シックスセンシズ ニンバンベイでは、「Grow With Six Senses(自然の中で学ぶ情操教育プログラムを提供するキッズクラブ)」の一環として、果樹園で木を植えるアクティビティを開催しています。子供たちは、遊びを通じて、地球を大切にする方法を学ぶことができます。

シックスセンシズ フィジーでは、在来種の植林を進め、7,881平方メートルの野生動物の生息地を再生しました。沿岸部の防災機能を担い、海洋生物たちのシェルター(避難場所)を提供するマングローブの林を拡大するプロジェクトの一環として、600本のマングローブも植樹しました。

プラスチックフリー

シックスセンシズは、2022年末までにホテルとスパのオペレーションからプラスチックの使用を排除するという、非常に野心的な目標を意図的に掲げました。使い捨てのプラスチックや梱包用のプラスチックはもちろん、オペレーションのあらゆる面においてプラスチックフリーの可能性を追求しています(コンピューターからコンセントまで、すべての革新的なアイデアを検討し実践しています)。

シックスセンシズのプラスチックフリーに対する徹底した取り組みは、飲料水と炭酸水の容器をペットボトルからガラス瓶に切り替えたことから始まりました。再利用可能なガラス瓶を使用することにより、2022年には、170万本分ものペットボトルの使用を削減することが出来ました。このほか、自家栽培したアロエを原料に歯磨き粉を作ったり、竹や蔓を使用して鶏舎を建てたり、キッチンやバスルームで自然由来の容器を使用したり、サプライヤーに自然由来の包材を使用するよう協力を呼び掛けたりしています。シックスセンシズは、使い捨てプラスチックと新規プラスチック商品の使用を避けるためのイノベーションに引き続き取り組み、創造的なソリューションの導入を含め、プラスチックフリーに向けて1歩ずつ着実に歩みを進めます。

アースラボ

すべてのシックスセンシズのプロパティには、サステナブルな暮らしのヒントを提供する「アースラボ」が設置されています。アースラボでは、ゲストはもちろん、地元の方々も招いて、自然環境について理解を深めるためのワークショップを開催しています。サステナビリティ担当副社長のジェフ・スミスは、「シックスセンシズの各プロパティに設置されているアースラボに立ち寄ったり、ツアーに参加したりすることにより、サステナビリティについてより詳しく学んでいただけます。」と、アースラボへの訪問を勧めています。

アースラボでは、2022年の実績として、5,000kg以上のガラスと400kg以上の布やリネンを新しい製品にアップサイクルしました。また、ワックスを再利用し、4,300本のキャンドルも制作しました。

地域社会のより良い未来のために

地域社会への貢献活動は、各プロパティにて毎年継続されています。2022年の1年間だけでも、より良い教育の機会と技術研修を8,528人の学生に提供したほか、地域社会において113種類の仕事を創出しました(シックスセンシズのホテルでの雇用を除く)。地域社会にポジティブインパクトを生み出すイニシアチブには、9,590人の地域住民が参加しました。

スタッフが従事したボランティア活動は、合計4,900時間に上り、9,590人の地域住民に加え、19,403人のゲストも巻き込んだ様々なイベントを開催しました。活動の成果は、数字に表れています。各周辺地域の清掃活動で収集されたごみの合計は、33,9887kgにも達しました。シックスセンシズのイニシアチブにより、7,977人が改善された公共のごみ処理システムを、120,467人がきれいな飲み水を、17,545人がより良い医療を利用できるようになりました。