人間の脳は、他の生き物には見られない、非常に複雑なタスクを含む動作、学習や暗記などの活動を効果的に行うために連動していますが、年をとるにつれて、新しい記憶の形成と古い記憶の検索の精度が低下します。脳が最適に機能し続けるための適切な食事ご紹介します。

  

サケ、亜麻仁、キウイ、バターナッツ、クルミに含まれるオメガ3脂肪酸は、脳の機能にプラスの影響を与えます。これらの健康的な脂肪は、脳内の神経細胞を損傷から守り、神経再生を促進させます。

有色果物(特にブルーベリー)やカカオに含まれるバイオフラボノイドなど抗酸化栄養素は、脳の健康に良い影響を与えます。またイチョウ葉は、記憶力を高めるバイオフラボノイドのような抗酸化植物化合物を含むハーブです。ただし、特定の処方薬との薬物相互作用の可能性があるため、投薬中の方は、イチョウ葉服用時は、医師に相談しましょう。

反対に脳の機能と記憶に悪影響を与える栄養素もあります。飽和脂肪酸は体と脳の炎症を促進する性質があるため、大量に摂取すると記憶が損なわれることがあります。飽和脂肪酸を大量に摂取すると心血管疾患(心筋梗塞など)のリスクに繋がります。肉の脂身、生クリームやバターをたっぷり使ったケーキ、即席麺などが要注意でしょう。

十分なオメガ3脂肪酸、クルクミン、およびバイオフラボノイド(濃い色のベリー、有色野菜)を含む食品を積極的に摂取し、脳の機能と記憶にプラスの影響を与えましょう。そしてジャンクフードと大量の飽和脂肪酸を含む食事は改善していきましょう。脳の健康と機能を維持するための正しい食生活を始めるのに早すぎることはありません。

 

抗酸化栄養素をたっぷり含む「ミックスベリーのソルベ」レシピ

材料:

水 1000ml、新鮮な生のミックスベリー(ブルーベリー、イチゴ、クランベリーなどお好みで) 500g、ハチミツ 300ml

作り方:

  1. 材料全てをミキサー(ブレンダー)に入れ、スムーズになるまで混ぜる。
  2. アイスクリームメーカーに入れ、凍るまで混ぜる。

アイスクリームメーカーが無い場合は、材料を冷凍庫で凍らせます。この時少し凍ったら混ぜ、また凍らせる事を繰り返します。*凍らせる前に、材料を冷蔵庫で冷やして、温度を均一にしておくと、より美味しくできます。

 

By Chiva-Som Health & Wellness Advisor

認知機能の低下は、健康と幸福の両面に大きな悪影響を及ぼします。脳の健康と認知機能を促進する簡単で実用的な方法、さらに実際に「脳を成長させる」のに役立つライフスタイルを実践してみませんか?認知症対策にもなるでしょう。

<その1:脳を元気にする5つの方法> By Dr. Jason Culp

脂肪摂取の注意トランス脂肪は損傷脂肪の一種です。大量に含む食品を過剰に摂取すると、脳の記憶貯蔵センターである海馬の神経新生が大幅に減少する可能性があります。逆にオメガ3、6、9などの不飽和脂肪を多く含む食事は、脳内の新しいニューロンの生成を促進します。オメガ脂肪は、サーモン、マグロ、生のクルミ、コールドプレスされたオリーブオイル、挽きたての亜麻仁に含まれています。

身体活動:運動は気分を高め、認知力も向上させます。1日30分の持続的な有酸素運動は神経成長と脳機能にプラスの影響を及ぼします。他の身体活動は、認知症の発症に対する防護効果はありますが、持続する有酸素活動のみが神経新生を促進します。

十分な睡眠:睡眠は新しい脳神経の成長を促進します。推奨される適切な睡眠の量は、6〜8時間の中断のない睡眠です。

非利き手エクササイズ:利き手でない手を使用して、歯を磨く、コーヒーを飲む、携帯を操作するなどの簡単な動きをすると、新しい神経接続を形成するのに役立ちます。 「ニューロビクス」としても知られるこれらの認知運動は、脳内の神経細胞間のつながりを強化します。さらに、利き手以外の手の運動の実践は、感情的な健康と衝動調節を改善することが示されています。

楽器を学ぶ:音楽は大昔から人間の脳にプラスの影響を与えてきました。動きと音や視覚パターンの組み合わせは、脳神経の強化にもつながります。

 

<その2:脳の健康と認知機能をサポートするブルーベリー> By Dr. Tal Friedman

ブルーベリーは多くの栄養科学的研究で証明されているスーパーフードです。すべての種類のベリーは優れた抗酸化物質ですが、特にブルーベリーは、アントシアニン(ベリーに特徴的な濃い紫色を与える)やフラボノイドと呼ばれるさまざまな抗酸化化合物が豊富です。

加齢に伴う記憶力の低下は当然ですが、ブルーベリーが私たちの記憶力をサポートするのに役立つようです。ワイルドブルーベリーのジュースを高齢者に12週間補給すると、記憶機能が大幅に改善されました。別の研究では、68歳以上の軽度認知障害の参加者が、凍結乾燥したブルーベリーパウダーまたはプラセボパウダーを16週間摂取すると、記憶力を改善し、単語や概念へのアクセスを改善し、認知能力と全体的な脳機能を改善した例もありました。

食事療法にブルーベリーを含めることにより抑うつ症状が大幅に軽減されたこと、また別の研究では、ブルーベリーを食べることで、うつ病や心的外傷後ストレス障害の背後にある遺伝的および生化学的要因を減らすことができることがわかりました。

ブルーベリーはフレッシュでも冷凍したものでも同じ効果があります。ブルーベリーは、他の多くの冷凍果物や野菜とは異なり、冷凍する前にブランチングや処理を行わないため、ブルーベリーに含まれる化合物の多くがそのまま残ります。

ブルーベリーは驚くほどパワフルで美味しくてユニークなフルーツです。ぜひ毎日の食事の一部としてブルーベリーを取り入れて脳の健康と認知機能のサポートに役立ててください。ブルーベリーのレシピ(マフィン)も是非お試しください。

 

<おまけ:ヴィーガン・ホールウィート・ブルーベリーマフィンのレシピ>

材料:1個分(Note ヴィーガン、大豆含む)

全粒粉 1カップ、薄力粉 1カップ、塩 小さじ1/4、ベーキングパウダー 小さじ1、重曹 小さじ1/2、砂糖(未精製のもの) 1/2カップ、ライスミルク 1カップ、米油 1/3カップ、ブルーベリー 小さじ4

作り方:

  1. ボウルに全粒粉、薄力粉、塩、ベーキングパウダー、重曹を入れ混ぜる
  2. 別のボウルに砂糖、ライスミルク、米湯を入れ砂糖が溶けるまでよく混ぜる
  3. 1に2を入れよく混ぜ合わせる(練りすぎに注意)
  4. ブルーベリーを加えよく混ぜ、型に入れる
  5. 180℃のオーブンで約15分焼き色が着くまで焼く