シックスセンシズは、2022年のサステナビリティに関する活動結果を発表しました。各プロパティから収集された定量的な数値は、シックスセンシズのホスピタリティ産業をリードするサステナビリティビジョンが、順調に進展していることを示しています。

サステナビリティビジョンの進捗状況

シックスセンシズ全体の積極的なサステナビリティ活動は、特に、電力と水の消費、絶滅危惧種の保護と生息地の保全、地域社会の活性化と文化遺産プロジェクトにおいて、ポジティブなインパクトを生み出しています。

地域社会や環境保護のための活動資金は、各プロパティの「Sustainability Fund(サステナビリティ基金)」がサポートしており、ゲストが支払う宿泊料金が基金の財源として貢献しています。シックスセンシズは、専用基金を活用した当仕組みにより、サステナビリティ分野において業界の先頭に立っています。

シックスセンシズのサステナビリティ担当副社長のジェフ・スミスは、2022年の実績について次のように述べています。「私たちは、NGO及び各地域コミュニティのパートナーと協力しながら、幅広い成果を達成できたことを大変誇りに思います。各プロパティは、目に見える大きなインパクトを生み出せるよう、各地域のニーズに則した独自のプロジェクトに取り組んでいます。私たちは、すべてのゲストと一緒に、これらのプロジェクトとパートナーシップを称えたいと思います。サステナビリティ活動の成果は、ゲストがホテルやリゾートに滞在され、継続的にサポーしていただくことによってのみ成し遂げることができます。」

<2022年サスティナブル活動の成果>

野生動物の保護と生息地の保全

ベトナムのシックスセンシズ コンダオでは、絶滅危惧種のアオウミガメの産卵地を保護するプロジェクトが進行中です。当プロジェクトの結果、6,929 匹の子ガメが海に向かいました。モルディブのシックスセンシズ ラームでは、115,000平方メートルの海草藻場 (サッカー場16個分の広さ)の保護活動を継続して実施しています。海草藻場は、魚類、エイ、サメ、アオウミガメを含む繊細な海洋生態系の維持に必要不可欠です。

海洋生物に加え、絶滅の危惧に瀕する陸生動物の保護にも取り組んでいます。ベトナムのシックスセンシズ ニンバンベイでは、153匹のラングール猿を“VIP住民”として保護しており、2022年には、42匹の赤ちゃんが生まれました。シックスセンシズ イビサでは、600匹の負傷したハリネズミを救助し必要なケアを行いました。ハリネズミは、ヨーロッパで急速に個体数を減らしています。ポルトガルのシックスセンシズ ドウロバレーは、ドンキーサンクチュアリと一緒に希少なミランダロバに関する保護活動を行っています。サンクチュアリでは、429頭のミランダロバの福祉を評価し、特別なケアを必要とする14頭を保護しました。

グループ全体として、合計23,391平方メートルに及ぶ生息地の保全と再生、そして、7種の絶滅危惧種と4種の絶滅寸前種の保護に取り組みました。

文化遺産の継承と発展

シックスセンシズ ジギーベイは、ゲストがオマーンのユニークな文化と伝統を体験することにより、さらなる発展につながる仕組みを確立しているほか、Dibba Women Association(ディバ女性支援協会)を通じて、地元の女性たちを支援しています。起業家精神あふれる彼女たちの事業が生み出す収益は、子供たちのための施設を含む地元のインフラ整備の資金にも使用されています。

20233にオープンしたシックスセンシズ ローマは、開業前から隣接するサンマルチェロアルコルソ教会の修復に取り組み、復元された教会の壮麗な外観がホテルの開業に合わせて披露されました。これは、当ホテル最初の文化遺産を守るプロジェクトです。このほか、ホテル内のアースラボの隣には、発掘調査で発見された貴重な4世紀の洗礼用の浴槽がガラス張りの床の下に展示されています。 

太陽光発電の活用

シックスセンシズ ニンバンベイは、2022年後半に、ベトナム初となるリゾート内太陽光発電所をオープンし、運用を開始しました。電力と温水の供給に加え、太陽光パネル下部の土地を活用し、オーガニック菜園「Solar FreshCuts(ソーラー・フレッシュカッツ)」を運営しています。丘の傾斜に沿って800枚の太陽光パネルが並べられ、野菜の成長に適した日射量と日陰を確保した農地が整備されています。

シックスセンシズ イビサは、再生可能エネルギーを自ら生み出し、2022年の実績として、CO₂の排出量を40%削減し、オリンピックサイズプールの10個分の節水を達成しました。

植林活動

シックスセンシズは、数千本にも上る植林を毎年実施するなど、創業以来、野生動物と人間の生存にとって重要な木々の保全と再生に取り組んできました。シックスセンシズ ニンバンベイでは、「Grow With Six Senses(自然の中で学ぶ情操教育プログラムを提供するキッズクラブ)」の一環として、果樹園で木を植えるアクティビティを開催しています。子供たちは、遊びを通じて、地球を大切にする方法を学ぶことができます。

シックスセンシズ フィジーでは、在来種の植林を進め、7,881平方メートルの野生動物の生息地を再生しました。沿岸部の防災機能を担い、海洋生物たちのシェルター(避難場所)を提供するマングローブの林を拡大するプロジェクトの一環として、600本のマングローブも植樹しました。

プラスチックフリー

シックスセンシズは、2022年末までにホテルとスパのオペレーションからプラスチックの使用を排除するという、非常に野心的な目標を意図的に掲げました。使い捨てのプラスチックや梱包用のプラスチックはもちろん、オペレーションのあらゆる面においてプラスチックフリーの可能性を追求しています(コンピューターからコンセントまで、すべての革新的なアイデアを検討し実践しています)。

シックスセンシズのプラスチックフリーに対する徹底した取り組みは、飲料水と炭酸水の容器をペットボトルからガラス瓶に切り替えたことから始まりました。再利用可能なガラス瓶を使用することにより、2022年には、170万本分ものペットボトルの使用を削減することが出来ました。このほか、自家栽培したアロエを原料に歯磨き粉を作ったり、竹や蔓を使用して鶏舎を建てたり、キッチンやバスルームで自然由来の容器を使用したり、サプライヤーに自然由来の包材を使用するよう協力を呼び掛けたりしています。シックスセンシズは、使い捨てプラスチックと新規プラスチック商品の使用を避けるためのイノベーションに引き続き取り組み、創造的なソリューションの導入を含め、プラスチックフリーに向けて1歩ずつ着実に歩みを進めます。

アースラボ

すべてのシックスセンシズのプロパティには、サステナブルな暮らしのヒントを提供する「アースラボ」が設置されています。アースラボでは、ゲストはもちろん、地元の方々も招いて、自然環境について理解を深めるためのワークショップを開催しています。サステナビリティ担当副社長のジェフ・スミスは、「シックスセンシズの各プロパティに設置されているアースラボに立ち寄ったり、ツアーに参加したりすることにより、サステナビリティについてより詳しく学んでいただけます。」と、アースラボへの訪問を勧めています。

アースラボでは、2022年の実績として、5,000kg以上のガラスと400kg以上の布やリネンを新しい製品にアップサイクルしました。また、ワックスを再利用し、4,300本のキャンドルも制作しました。

地域社会のより良い未来のために

地域社会への貢献活動は、各プロパティにて毎年継続されています。2022年の1年間だけでも、より良い教育の機会と技術研修を8,528人の学生に提供したほか、地域社会において113種類の仕事を創出しました(シックスセンシズのホテルでの雇用を除く)。地域社会にポジティブインパクトを生み出すイニシアチブには、9,590人の地域住民が参加しました。

スタッフが従事したボランティア活動は、合計4,900時間に上り、9,590人の地域住民に加え、19,403人のゲストも巻き込んだ様々なイベントを開催しました。活動の成果は、数字に表れています。各周辺地域の清掃活動で収集されたごみの合計は、33,9887kgにも達しました。シックスセンシズのイニシアチブにより、7,977人が改善された公共のごみ処理システムを、120,467人がきれいな飲み水を、17,545人がより良い医療を利用できるようになりました。

昨年初めて開催され大成功をおさめた国際会議「Harvest」(ハーベスト)は、シリーズ化が決定し、早くも今年5月に同シリーズの一つ「Harvest Nature」(ハーベストネイチャー)として、トルコのカプランカヤに戻ってきます。5月24日から26日の3日間、シックスセンシズ カプランカヤを拠点に開催され、「地球探査と保護」をテーマに前向きな視点から話し合いが行われます。国際的に有名なゲストスピーカーを最大15名招聘するほか、ビジネスリーダー、起業家、活動家を含む約200名の参加者を迎え、ヨガ、パドルボード、クッキングクラス、呼吸法レッスンなど、数多くの実践的なワークショップやアクティビティの開催も予定しています。

今年5月に開催される「Harvest Nature」は、著名な探検家、作家、自然保護活動家たちから直接話を聞くことができる大変貴重な機会です。地球を守り育むことに専念する彼らの果敢な活動は、多くの人々にインスピレーションを与えています。スピーカーと参加者間のインタラクティブな会話が生まれるように構成されている点も当会議の大きな特徴です。

「Harvest Kaplankaya」(ハーベスト カプランカヤ)の創立者であるBurak Oymen氏、Nick Kislinger氏、およびRoman Carel氏は、「多くの人々をインスパイアする素晴らしいコンテンツは、これまで西欧諸国で集中的に共有されてきました。それらのコンテンツを他の地域にも広めると同時に、交流と親交を通じてより深く知識を共有できる場を創りたいと考えました。」と開催趣旨を説明しています。

すでに登壇が決定しているスピーカーは、ナショナルジオグラフィック協会のWade Davis氏、フリーダイバーおよび海洋保護活動家のHanli Prinsloo氏、探検家、人道主義者、そして7冊の本の著者であるKingsley Holgate氏、太陽光エネルギーで飛行する「Pilot Solar Impulse」の共同創設者André Borschberg氏、ル・シェル財団および映画製作会社「Cause & Effect」の共同創設者Lucy Martens氏です。

シックスセンシズ カプランカヤは、環境パフォーマンスの向上、自然と文化遺産の保全の支援、ローカルコミュニティの社会的・経済的な利益の向上を含むサスティナブル・プラクティスを実践する最先端のリゾートとして、Harvest シリーズの開催地となることを大変誇りに思います。
より詳しくは、公式サイト(https://harvestkaplankaya.com/)をご覧ください。
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カプランカヤで開催される「Harvest Nature
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カプランカヤで開催される「Harvest Nature」のワークショップ
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About Harvest

2018年10月に初めて開催されたHarvestは、有名人、会社経営者、各業界をリードするパイオニアたちを含む世界中の様々な人々をインスパイアしました。そして、大成功をおさめたこのイベントは、「Harvest Nature」と「Harvest Wellbeing」(2019年10月11日~13日開催予定)を含む国際会議シリーズに発展しました。5月に開催される「Harvest Nature」のスピーカーは、順次発表していきます。最新情報は、WebsiteおよびInstagramをご覧ください

About Six Senses Kaplankaya

シックスセンシズ カプランカヤは、エーゲ海のリゾート地として栄えるトルコの港湾都市ボドルムの対岸に位置し、美しい自然に包まれています。リゾートへのアクセスは、車、スピードボード、またはヘリコプターをご利用いただけます。全客室から美しい海を見渡せるように設計されたコンテンポラリーな建築デザインが素晴らしく、充実したハイテク設備が快適性をさらに高めています。飲食は、3つのレストランおよび2つのバーでお楽しみいただけます。広大な面積を誇るシックスセンシズ スパは、統合的なアプローチでゲストが最適なウェルネスを実現できるようにサポートします。スパの中核的なプログラムと各種トリートメントは、フィットネス施設や「アルケミー・バー」と連携して提供されます。リゾート内外、水陸両方を含む幅広いアクティビティは、ご希望に合わせてカスタマイズすることが可能です。中でも、考古学的なエクスカーションは、カプランカヤならではのユニークなアクティビティです。各種会議やセレブレーションのための施設も完備する当リゾートは、団体でのご滞在にも最適です。