Venice Simplon Orient Express
Venice Simplon Orient Express
あのオリエント急行に乗る!”気持ちが上がる旅” Part-2
印象的なブルーの車体を飾る金色の線と文字。プリマドンナの気品と美しさに圧倒され、ホームに着いたゲストは「わぉ〜」「美しい」「感激」「すご〜い」など口々に感嘆の言葉を発し,撮影に余念がありません。早く中を見たい。でも、今のうち車両の外側を撮っておかねば、あ〜、でも発車時間も近い、たいへん!!こんな感じでした。各車両の入り口に並ぶスチュワード達に笑顔で迎られ、高揚する気持ちを抑えつつタラップをあがったそこには、あの映画や小説に描かれた1920年代のクラシックな列車のインテリアがあり感動!!
2015年6月18日木曜日
さて、晩餐の時間が近づいてきました。私達の食堂車はアールヌーヴォーの内装が美しい「コート・ダジュール」。英国の由緒正しい列車のドレスコードは,ジーンズ、トレーナー、短パン、スニーカー禁止で、夕食は「晩餐」にふさわしいフォーマルスタイル(男性はダークスーツ、女性はカクテルドレス)が要求されます。そして、思い切りオシャレをしてディナーを楽しみたいゲスト達が,タキシード、ロングドレスに身を包んだ素敵なカップルも含め、食堂車にやってきました。走るミシュランとも呼ばれるVSOEのディナーに期待が高まります。VSOEロゴ入りのシャンパンから始まり、スターターはトリュフがたっぷり乗ったロブスターのポルチーニソースがけ、メインは鹿のフィレ肉とクランベリー&レーズンのソース、チーズセレクション、クリームブリュレ入りのチョコレートケーキ、という豪華なコース。言うまでもなくワインリストのチョイスも豊富で、まさに星付きのレストランを彷彿とさせるディナー体験でした。
キャビン(客室)は大型のソファ、マホガニーと寄せ木細工の壁、ハンドルを回して開閉する窓、コンパクトに収められた洗面台・・・美しい。限られた空間を心地よく効率よく使う工夫にあふれ、しかも優雅に設えてあります。いいねぇ、いいねぇ、と感心していると、二人の担当スチュワードがウエルカム・シャンパンを携えて登場。自己紹介の後、部屋の設備を説明してくれます。セーフティーボックスの在りかや、ヒーターの操作、窓の開け方、食事時間(2回制)の説明などを受け、ready to 豪華列車の旅堪能です。
バー・カーでは、ピアノの生演奏を聴きながら,ディナー前のアペリティフを楽しむ人、ディナーをすでに終え食後の一杯を楽しむ人・・ゴージャスにドレスアップした人であふれかえっていました。VSOEのシグニチャー・カクテルは、ギルティー12,ブリティッシュコネクション、そしてブラックシーブリーズ。ギルティー12はアガサ・クリスティーと以前は呼ばれていたVSOEで最も有名なカクテルです。ピアニストは気軽にゲストのリクエストに応え、世界中の名曲を弾き、バーマンは腕によりをかけて様々なカクテルをミックスし、ゲストを喜ばせます。まさに社交界の様な雰囲気に包まれたバー・カーはVSOEならではの体験を味合わせてくれます。
ディナーの間に、スチュワード達がキャビンを「寝室」に変身させていました。さっきまでくつろいですわっていたソファはきっちりとベッドメーキングされ、おやすみモードに。ベッドのサイズはホテルの寝室というわけにはいきませんが、パリっとしたシーツやピローカバー、コンフォーターの寝心地は悪くないですよ。ダブルオキュパンシー(1室2名使用)には、2段ベッドで対応です。上段はいわゆる壁収納ベッドで、昼間モード(ソファ)の時には存在しないので、キャビンの様子が一変します。キャビン内の温度も心地よく調整されており、美味しいディナーと食後のカクテルで心地よい眠りに誘われます。車両の揺れや、ゴトンゴトンという音もいつの間にか子守歌のようになり・・・・・Zzzzzzzz。
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ベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレス
Venice Simplon Orient-Express(VSOE)
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