ロッジという名の通り、きわめてシンプルなホテルですが、遺跡の入り口まで徒歩30秒という便利さはまさに極上。この最高の立地からは、遺跡に一番のりも可能です。駅のそばには何軒かホテルがありますが、混み合う遺跡までの一番早いバスに乗っても、遺跡の開場時間(6時)には間に合うか否かぎりぎり。余裕でホテルから歩いて行き開門と同時に入れるのは、チョットした優越感です。何よりも、遺跡には満足な休憩場所も無いので、ゲスト専用のレストランで休憩をかねて、静かなランチや優雅なアフタヌーンティーを楽しみ、また遺跡見学にでかけることも可能です。遺跡への入場券はいわゆる1日券で、何度でも出入りできるので、朝焼けから夕暮れまで何度も訪れることができます。時間帯によって刻々と表情を変える壮大な遺跡見学がオススメです。

サンクチュアリ・ロッジはシンプルな作りといっても、マチュピチュ村のホテル群と比べたら、超ラグジュアリーです。2部屋のみのスイートは予約難関物件ですが、チェックアウトとチェックインのはざまに数時間だけ空いていると聞き、急いで見学。広々としたベッドルームのみならず、リビングスペース、テラスも充実していて、まさに寛ぎの空間でした。でもサンクチュアリー・ロッジでのお薦めは、ガーデンに面したテラスが付いたマウンテン・ビュー・ルームです。ガーデンに集まってくる野鳥たちのさえずりや荘厳な山々を眺めることができます。

130種類の蘭が自慢の植物園を彷彿とさせるガーデンをサンクチュアリー・ロッジのGM、Gustavo氏自らの案内で見学。特別な秘密の場所とばかりに教えてくれたのは木立に囲まれたジャクージ!ブクブクしながら、マチュピチュの遺跡や山並みが見えるなんて、えぇ〜知らなかった!たぶん滞在中のゲストでこのジャクージの存在を知っている人はほとんどいないだろうなぁ。芝生の上では夕方のヨガも開催されていました。遺跡以外の楽しみも満載です。

サンクチュアリ・ロッジの夕食は、美味、美味、美味。アンデスのフォルクローレの生演奏をBGMに何種類ものアラカルトメニューを試食しましたが(5人のお皿から一口ずつ頂戴いたしました)、どれも素晴らしいおいしさ!大都会の一流ダイイングに勝るとも劣りません。さらにキッチンの清潔さは国から表彰を受けるほど。宿泊者以外のマチュピチュ来訪者も利用できるランチビュッフェ・レストランと合わせるとハイシーズンには1日に2,000人分もの食事を提供するだけあって、全スタッフがテキパキと動き、優れもののキッチンでした。

さて、サンクチュアリ・ロッジに1泊した後、いざマチュピチュへ! 本日は晴天なり・・自称他称晴れ女なので、自信はありましたがやはりドピーカン!朝靄を突き刺すような朝日で黄金に輝く早朝のマチュピチュ遺跡に入場します。迷路のような遺跡に入ると迷子になってしまいそうですが、ガイドのマリソルさんが一緒なので、安心&お気楽です。管理人住居跡からは限りなくマチュピチュ遺跡の全体を見下ろし、段々畑、神殿、宮殿が眼下に広がります。遺跡敷地内で最も高いところにある見張り小屋は、その名の通りマチュピチュ全体が見渡せますから絶好の撮影場所。

マチュピチュ遺跡には順路がありますが、ただその順路を追っているだけでは、高地に作られた単なる石の遺跡です。一見同じような石の遺跡も、全く違う用途の為に造られていたり、役目が違ったりなど、ガイドさんの説明を聞いて初めて頷くことができます。入り口の反対側にある聖なる岩(ワイナピチュの入り口)を経て、居住区、神殿、段々畑、住居区を経て、遺跡巡りは終了。もうひとつマチュピチュの絶景ポイントは、1日400人の入場制限があり、登頂がかなりハードな断崖絶壁のワイナピチュから見る、遺跡の全体像です。でもそこまで行くのは・・・・と皆引いていたら、参加者のジャーナリスト、ミッキーはこれを達成し、素晴らしい写真を撮影して来てくれました。天空都市マチュピチュ遺跡のすばらしい景色をとくとご覧ください。スーパーミッキー・・・早朝から並んで登山してくれてありがとう。

石造りの神殿や宮殿のはざまにリャマの赤ちゃん発見。ガイドのマリソルさんによると生まれてまだ2週間ぐらいだそうです。リャマの鳴き声を真似したら、ママだとおもって探しはじめちゃいました。クスコはアルパカが多いのに比べ、マチュピチュはリャマでした。ウサギとリスのハーフみたいなビスカッチャなど様々な野生の動物が住みついていました。また、遺跡内にある小さな植物園には、堂々と(当然ですが)コカが・・・。

炎天下の遺跡を歩き回った後は、ともかく水分補給と、腹ごしらえ! そんな欲望を冷えたクスカーニャ(ペルー産ビール)と種類が豊富なサンクチュアリー・ロッジのランチ・ビュッフェ(ラインナップには子豚の丸焼きまで・・その姿が余りにもシュールなので、ハイ・パチリ!)が待っていてくれます。それも遺跡から歩いて30秒の最高のロケーションが叶えてくれる最高の贅沢です。なんだかとっても幸せな気分。



Part 5 へ続く・・・



Machu Picchu Sanctuary Lodge

マチュピチュ・サンクチュアリー・ロッジ

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